欧米市場の情勢
28日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落し、円が上昇。新型コロナウイルスへの懸念が広がる中、3月の米利下げ観測があらためて強まったことが材料となった。
- ニューヨーク時間午後4時59分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下。一時は0.3%上昇していた。円は主要10通貨の中で特に値上がりが目立った。オーストラリア・ドルとニュージーランド・ドルは軟調だった
- ブルームバーグ商品指数は大幅低下。月末のリバランス需要で、ドルは堅調さを示す場面もあった
- 米10年債利回りは一時1.143%と、過去最低を更新。2年債利回りは7営業日連続で低下。米金融当局が3月に金利を引き下げるとの観測が強まり、22ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.8459%まで下げる場面があった
- パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が「米経済のファンダメンタルズは依然強い」としつつ、金融当局は必要に応じて「適切に行動する」との声明を発表した後、ドルは下落
- セントルイス連銀のブラード総裁は、新型ウイルスがパンデミック(世界的大流行)に発展した場合は追加利下げが可能性の一つとしてあるが、現段階では基本シナリオではないと発言
- 世界保健機関(WHO)は新型コロナウイルスが世界に及ぼすリスクは「非常に高い」とし、従来の「高い」から判断を引き上げた
- ドルは対円で続落。この日は1.4%安の1ドル=108円11銭
- 円は週間では対ドルで3.2%高と、2016年7月以来の大きな上昇率
- ユーロは対ドルで0.2%高の1ユーロ=1.1026ドル
- 欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのバイトマン・ドイツ連邦銀行総裁は、新型コロナウイルスの影響でドイツを含めユーロ圏の経済成長率はほぼ間違いなく押し下げられるだろうが、ECBが金融政策を緩和する必要はないとの見解を示した
◎米国株・国債・商品:S&P500種、週間で11%安-原油45ドル割れ
28日の米株式相場は下落し、S&P500種株価指数は週間ベースの下げが金融危機以来の大きさとなった。一方で逃避需要から米国債や円といった安全資産は大きく上昇した。
- 米国株は下落、S&P500種は週間で11%安
米国債は上昇、10年債利回り1.15%
NY原油は大幅安、1バレル=45ドル割り込む
NY金は急落、他資産の損失穴埋めで換金売り
S&P500種は週間で11%安。ダウ工業株30種平均も今週急落し、28日は昨年6月以来の安値となった。米株式市場では、時価総額にして3兆ドル近くが吹き飛んだ。28日は米国債が急伸。10年債と30年債の利回りは過去最低を更新した。原油は急落し、1バレル=45ドルを割り込んだ。
サントラストのチーフ市場ストラテジスト、キース・ラーナー氏はリポートで「投資家は、考えるのは後回しにしてまず株を売っている」と指摘。「純粋な手じまいの兆しが見られる。『いかなる代償を払ってでも抜け出したい』というムードが大勢のようだ。新型コロナウイルスが世界経済の重しになり続けることに疑いの余地はほとんどなく、米国も影響から免れることはない。分からないことは多い。ただ、米経済の基本シナリオがリセッション(景気後退)だと考えるのも時期尚早だ」と記した。
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は午後に声明を発表。「米経済のファンダメンタルズは依然強い」としつつ、「経済活動に対する新型コロナウイルスのリスクは変質しつつある。金融当局は今後の展開と経済見通しへの影響を注視している。われわれは経済を支えるための手段を活用し、適切に行動する」と表明した。
S&P500種指数は前日比0.8%安の2954.22。ダウ平均は357.28ドル(1.4%)下げて25409.36ドル。両指数とも7営業日続落となった。ナスダック総合指数はほぼ変わらず。米国債市場ではニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りが11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.15%。30年債利回りは8bp下げて1.68%
ニューヨーク原油先物相場は大幅安。6営業日続落となった。週間ベースでは金融危機以来の大きな下げ。新型ウイルスを巡る懸念で世界の市場が打撃を受ける中、原油も大きく売られている。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物4月限は2.33ドル(5%)安の1バレル=44.76ドル。週間では16%下げ、2008年12月以来で最大の下落率。ロンドンICEの北海ブレント4月限は1.66ドル(3.2%)安い50.52ドル。
ニューヨーク金先物相場は急落。他の資産クラスで被った損失を穴埋めするための換金売りが出た。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は75.80ドル(4.6%)安の1オンス=1566.70ドル。
◎欧州株:急落、週間ベースで08年金融危機以来の大幅安ー旅行関連安い
- 28日の欧州株式市場は急落。週間ベースで2008年の金融危機時以来の大幅安となった。新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済を直撃する恐れがあるとの懸念が売りを加速させた。
- 欧州株の指標、ストックス欧州600指数は3.5%安。旅行・レジャー関連銘柄が急落した。中国へのエクスポージャーが大きいセクターも売りを浴びた。
- イートン・バンスの世界株式ディレクター、クリス・ダイヤー氏は「今後数週間でアナリストは本格的に年内の株価や業績への影響を分析し始めようとするだろう」と述べた。
◎欧州債:ドイツ債利回り、週間ベースで2012年来の大幅な下げ
28日の欧州債市場はドイツ債が上昇した。短期金融市場では6月に開かれるECB会合での利下げ決定が完全に織り込まれている。
- ドイツ債はブルフラット化。準中核国債のパフォーマンスは中核国債を下回った
- イタリア債は下げをほぼ埋める展開。10年債利回りは一時16ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇する場面もあった
- 英国債は上げ幅縮小。短期金融市場が織り込む英中銀の利下げは3月に16bp、5月は27bp
- ドイツ10年債利回りは7bp下げてマイナス0.61%、英10年債利回りは3bp下げて0.44%、イタリア10年債利回りは6bp上げて1.14%
引用元 bloomberg日本語版 https://www.bloomberg.co.jp/
欧州市場の値動き(チャート&売買目線判断)
赤線…前日高値 青線…前日安値 橙線…当日終値
目線判断 売り目線
トレード状況
どうにも止まらない株式市場の下落。中国市場では患者数の増加が収まりつつあるようで、時間の経過とともに落ち着きを取り戻してくれることを願うばかり。中国は一党独裁国家だから人権無視の封じ込み作戦でそのうち事態を収束させるだろう。現に武漢市を含む湖北省以外での患者数は減少し、罹患者の殆ども回復しているようだ。日本と韓国は、これからが正念場かもしれない。中国みたいに強硬策はとれないと思うので、沈静化までんは時間が掛かりそう。どうせ、日経225はトレード対象にしていないから、日本経済がどれだけダメージを食らってもかまわないんだけど…
S&P500
2020/02/03 様子見 売買なし
2020/02/04 買い目線 新規買いポジション建て 30枚
2020/02/05 買い目線 損益+37.0pips
2020/02/06 買い目線 損益+11.02pips
2020/02/07 売り目線 損益-18.07pips ポジションクローズ
2020/02/10 様子見 売買無し
2020/02/11 買い目線 新買いポジション建て 30枚
2020/02/12 買い目線 損益+21.07pips
2020/02/13 様子見 損益 -5.51pips
2020/02/14 様子見 損益 +6.22pips
2020/02/17 様子見 継続保持
2020/02/18 売り目線 損益 -9.87pips
2020/02/19 買い目線 新規ポジション30枚
2020/02/20 売り目線 損益 -12.92
2020/02/21 売り目線 売買無し
2020/02/24 売り目線 売買無し
2020/02/25 売り目線 売買無し
2020/02/26 様子見 売買無し
2020/02/27 売り目線 売買無し
2020/02/28 売り目線 売買無し
※損益は1pipsあたり$10(≒1,100円)
ユーロストックス50
2020/02/03 様子見 売買なし
2020/02/04 買い目線 新規買いポジション建て 30枚
2020/02/05 買い目線 損益+45.6pips
2020/02/06 買い目線 損益+27.68pips
2020/02/07 売り目線 損益-7.03pips ポジションクローズ
2020/02/10 様子見 売買無し
2020/02/11 買い目線 新買いポジション建て 30枚(飲みすぎてポジション建てられず…)
2020/02/12 買い目線 損益+28.59pips (もしポジションを持っていれば…)
2020/02/13 様子見 損益 -7.69pips(もしポジションを持っていれば…)
2020/02/14 様子見 損益 -5.77pips(もしポジションを持っていれば…)
2020/02/17 様子見 売買無し
2020/02/18 売り目線 売買無し
2020/02/19 買い目線 新規ポジション30枚
2020/02/20 売り目線 損益 -42.20
2020/02/21 売り目線 売買無し
2020/02/24 売り目線 売買無し
2020/02/25 売り目線 売買無し
2020/02/26 様子見 売買無し
2020/02/27 売り目線 売買無し
2020/02/28 売り目線 売買無し