FXトレード結果と相場分析
本日のオーダー
FX市況分析
きょうのNY為替市場はドルの戻り売りが強まり、ドル円は104円台に下落。先週は105.75円付近まで上昇し、200日線を上回る場面が見られたものの、上値を拒まれ押し返された格好となっている。
きょうのドル安に特段の材料は出ていないが、先週末の米雇用統計の弱さを改めて指摘する声も出ているようだ。先週の米雇用統計は、FRBが長期間に渡り緩和政策を維持するという市場の期待を裏づけている。米景気回復が他の先進国、特に欧州の回復を上回り、FRBの早期出口戦略が可能になるという過度に楽観的な見方に冷水を注いだという。市場は再びFRBのハト派シナリオでの価格設定を再開することが予想され、さらなるドル安の余地を生み出していると指摘した。
ドル円はストップを巻き込んで104円台半ばまで下げ幅を拡大しているが、100日線が104.40円付近に来ており目先の下値サポートとして意識される。その下は21日線が104.25円付近に来ている。流れが再び下向きに戻るか明日以降の動きが警戒される展開。
ユーロドルは買い戻しが強まり、1.21ドル台まで急速に買い戻されている。このところのドル買い戻しでユーロドルは大きな心理的節目である1.20ドルを割り込む場面が見られていたものの、素早く反転したことから、上値追いへの期待が再び高まっているようだ。最近のユーロドルの下落は一時的なものだとの指摘も聞かれた。本日は1.2105ドル付近に21日線が来ているが、その水準を回復しており、こちらも明日以降の動きが注目される。
イタリアでドラギ前ECB総裁が首相になる可能性が高まっており、イタリア債が買われていることもユーロをサポートしているという。ドラギ氏が政権樹立のために各政党に支持を訴えているが、最初のラウンドが無事完了している。イタリアのマッタレッラ大統領が実務者が率いるテクノクラート政権のを樹立しようと決意した背景には、ワクチン接種が急務となる中で、総選挙は最悪の選択肢と認識していることを反映しているという。10年物のドイツ国債とイタリア国債の利回り格差は1%未満に縮小している。ECBの直近の購入データからは、ECBが資産購入を拡大することなく、イタリア国債の利回りが比較的安定していたことは非常に健全な兆候だという。
ポンドドルは買いが強まっており、1.38ドル台に上昇している。2018年4月末以来の高水準。先週までのドル買い優勢の中でもポンドは対ドルで底堅い動きを続けていたが、きょうはドル買いが後退していることで、ポンドドルの上げに拍車がかかっている状況。米国やEUと比較して英国でのワクチン接種は進んでおり、早期景気回復への期待が出ている。英中銀が先週の金融政策委員会(MPC)で予想外に強気な姿勢を垣間見せ、マイナス金利への期待が市場で後退していることもポンドをサポートしている模様。
米大手銀の推定によると、英中銀のバランスシートの対GDP比は、FRBよりも高い割合で拡大する可能性があると指摘した。英GDPに占める英中銀のバランスシートは、2021年末までに4%ポイント拡大して46%になる可能性があるという。一方、FRBのバランスシートは同期間に3%ポイント増加し37%に留まると予想している。
みんかぶFX https://fx.minkabu.jp/ より
為替相場の注目材料
・五十日(10日)
・米国の主要企業の決算発表→コカコーラ、ゼネラル・モーターズ、アイロボット、ウーバー、アンダー・アーマー、ペイコム・ソフトウェア、その他
・明日11日(木)から、中国が連休(チャイニーズニューイヤー・春節・旧正月、中国は11日~17日、香港は12日~15日)
・明日11日(木)は、日本が祝日で休場(建国記念日)
08:30 オーストラリア 豪)ウエストパック消費者信頼感指数
08:50 日本 日)国内企業物価指数
10:30 中国 中)消費者物価指数
中国 中)生産者物価指数
16:00 ドイツ 独)消費者物価指数【確報値】
トルコ ト)失業率
16:45 フランス 仏)鉱工業生産
フランス 仏)製造業生産指数
21:00 米国 米)MBA住宅ローン申請指数
22:00 ユーロ 欧)ラガルドECB総裁の発言
22:30 米国 米)消費者物価指数
24:00 米国 米)卸売在庫【確報値】
24:30 米国 米)週間原油在庫
25:30 カナダ 加)レーンBOC副総裁の発言
26:00 英国 英)ベイリーBOE総裁の発言
27:00 米国 米)10年債入札
28:00 米国 米)財政収支
米国 米)パウエルFRB議長の発言
ザイFX https://zai.diamond.jp/ より