あらゆる金融商品の価格差を売買して儲ける
CFDとは、Contract For Diferenceの頭文字をとった略語で、日本語にすると「差額に対する契約」になります。要は、「差金決済取引」のこと。それってなんだ? と疑問に思う方も少なくないでしょう。
それではもう少し詳しく説明しましょう。CFDは、株券や通貨、商品など、それ自体を売買するのではなく、それらのモノの価格差を売買する金融商品。つまり、CFDはFXと同じタイプの取引なのです。差金決済取引では、株券や債券といった現物の受け渡しはせずに、売値と買値の価格差をやりとりします。 たとえば株でいうと、個別株、株価指数を問わず、すべてのcFD銘柄は買値と売値の2本値で取引を行います。この点はFxと非常によく似ています。そもそもFXは、cFDの「為替取引」だけを切り取った取引で、広義ではFXもCFDの数あるカテゴリーの1つといえるのです。CFDは、cFD業者と投資家が取引所を介さず直接売買を行う「概婦取引」で、CFDで取引できる銘柄のほとんどは、取引所で取引されている商品がそのまま再現されたもの。ですから厳密にいうと、「トョタ株CFD」は「トョタ株の価格差を売買するもの」 であって、「現物のトョタ株」 ではありません。
デリバティブ(銃鵬派郵商品)では、価格のもとになる商品を「戚資蔵」と呼びますが、トョタ株CFDはあくまでもトョタ株を原資産とした商品なのです。つまり、株式や為替、商品先物、債券など、世界中の取引所で取引されている金融商品のコピーをつくり、1つのロ座ですべての商品を取引できるようにしたのがCFDなのです。だから、世界中の株式、為替、商品などあらゆる金融商品を取引することができるのです。
CFDは業者との相対取引で商品を売買する
CFDには、相対取引ゆえの取引条件もあります。オークション方式を基本にした取引所取引と相対取引の違い株式市場のような「取引所取引」 ではないため、上の図のようにcFD業者が一方的
に提示する価格や取引ルールで売買しなくてはなりません。 業者が提示するレートは、提携する金融機関が提示する市場価格に手数料を上乗せした価格。したがって、同じ銘柄でも業者が上乗せする手数料額によって売買価格が異なるため、どの業者を選ぶかがとても重要になってきます。 とはいえ、他社が提示する価格との差が大きいと、業者間でサヤ抜きされてしまうリスクがあるため、基本的には各社とも、 原資産の市場価格にほぼ連動していると考えていいでしょう。