男性型脱毛症や瀰漫型脱毛症など、薄毛を改善する際に、育毛剤や発毛剤を利用することがあると思います。ところが、育毛剤と発毛剤を似たようなものだと思っている人が少なくありません。実際には、育毛剤と発毛剤は全く異なるものです。
育毛剤とはその名の通り、髪の毛を育む(はぐくむ)ためのものです。発毛剤のように、直接髪の毛を生えさせることを目的としている訳ではなく、現在ある髪の毛を丈夫に育つようにしたり、頭皮環境を整えることによってこれから生えてくる髪の毛を強くしたりすることが目的となっています。
とは言うものの、育毛剤にもさまざまな種類があり、人によっては育毛剤を使うことによって髪の毛の量が増えたり、抜け毛の量が減ったりといったこともあるようです。育毛剤は一般的に医薬部外品や化粧品に分類されることがほとんどなので、薬局やドラッグストア、通販などで購入することが可能となっています。
薄毛というと男性の脱毛症(AGA:男性型脱毛症)ばかりが注目されがちですが、女性もストレスや過度なダイエット、また更年期などが原因となって薄毛になってしまうことがあります。そのため、育毛剤にも男性用と女性用、また男女兼用のものなど、さまざまな商品があります。
育毛剤のメリット
育毛剤を利用するメリットの1つとして、気軽に利用できるということがあげられます。 男性型脱毛症の治療などの場合、薄毛を専門にしている病院やクリニックで診察や治療を受け、男性型脱毛症の治療薬を処方してもらうことが一般的です。
ただ、薄毛というのはデリケートな悩みなので、病院やクリニックを受診するというのは心理的な面でハードルが高いものです。 ところが、育毛剤は薬局やドラッグストアで簡単に手に入るだけでなく、通販でも購入することが可能となっています。そのため、知り合いや家族に知られることなく育毛をおこなうことができるというメリットがあります。
育毛剤を利用するもう1つのメリットとしては、発毛剤と比べた場合、副作用のリスクが低いということがあげられます。育毛剤や発毛剤のリスクについては後ほど詳しく説明しますが、育毛剤は医薬部外品であって、医薬品ではありません。
また、発毛剤を利用する場合、内服することが多いのですが、医薬品には化学的な成分が含まれており、その成分が血液中に溶け出すこととなります。そのため、頭に塗るタイプの育毛剤と比べると副作用のリスクが高くなってしまうのです。
育毛剤に含まれる有効成分
育毛剤は比較的手軽に利用できるものだということが分かって頂けたことと思いますが、では、薬局やドラッグストアなどで販売されている、一般的な育毛剤によく含まれている有効成分について見ていきたいと思います。
● ノコギリヤシ
ノコギリヤシは育毛剤に含まれている代表的な有効成分として知られています。ノコギリヤシは正確にはノコギリパルメットと呼ばれるヤシの一種で、高さが2メートルから4メートル程度に成長します。本稿では便宜上、ノコギリヤシとして記述していきます。 ノコギリヤシの果実にはフィトステロール(植物ステロール)と呼ばれるフィトケミカルの一種が含まれています。
フィトステロールにはコレステロールの吸収を阻害する働きがあることから、医療界からも注目されています。 また、ノコギリヤシからの抽出物は前立腺肥大症の治療薬になるのではないかとして、研究が続いています。実際に、小林製薬からノコギリヤシからの抽出物を配合したノコギリヤシEXというサプリメントが発売されており、夜中に何度もトイレに起きる中高年男性に喜ばれているようです。
実は、前立腺肥大症と抜け毛とには意外な共通点があります。それは、男性ホルモンが旺盛になりすぎるという点です。男性ホルモンであるテストステロンがより強力な男性堀門であるジヒドロテストステロンへと変化することによって、前立腺の肥大が進行してしまうとされています。
また、ジヒドロテストステロンは男性ホルモンの受容体であるアンドロゲンレセプターに反応することで、髪の毛の生え換わる周期(ヘアサイクル)に異常をきたし、結果として抜け毛の量を増やすとされています。 ノコギリヤシには男性ホルモンが強力になりすぎることを抑制し、それによって前立腺肥大症の症状を緩和したり、抜け毛を緩和したりする効果が期待されているという訳なのです。
● カプサイシン
カプサイシンも、育毛剤に含まれている有効成分としておなじみの存在と言えます。カプサイシンと言うと、トウガラシに含まれている成分であることをご存知の方もいらっしゃることと思います。カプサイシンには食欲を増進させたり、疲労を回復させたりする効果があることから、健康目的で摂取されることも多い成分となっています。
なぜそのようなことが可能になるかというと、カプサイシンを摂取することによって血行が改善されることが理由となっています。カプサイシン(唐辛子)が入った料理を食べて、身体が熱くなったり汗をかいたりする経験は、誰でも一度や二度はあるのではないでしょうか。 血液は全身に酸素と栄養を運んでいます。そのため、血液の循環が悪くなった場所は栄養状態が低下してしまうのです。
頭は心臓より上に位置しているので、血液の通り道である首や肩などの筋肉が緊張していると(こっていると)、頭への血液循環が悪くなってしまい、頭皮環境が悪化する可能性があります。 そこでカプサイシンの出番という訳なのです。
カプサイシンを摂取することによって血液の循環がよくなることで、頭皮環境を改善させ、丈夫で健康な髪の毛が育つ土壌を整えることができることとなるのです。 また、カプサイシンには固くなりやすい頭皮を柔軟にする効果があると考えられており、それによって育毛剤の有効成分が毛穴の奥の深い部分にまで届くとされています。
● イソフラボン
イソフラボンは最近になって話題になっている成分の1つです。大豆に含まれていることをご存知の方もいらっしゃることと思います。大豆は別名を「畑のお肉」などといわれるように、非常に栄養価の高い食品として知られています。 私たちの身体はタンパク質=アミノ酸から構成されていると言ってもよいのですが、そのアミノ酸の数は20種類といわれています。中でも、必須アミノ酸と呼ばれる体内では合成できないアミノ酸が9種類あり、大豆にはその内の8種類が含まれているのです。 髪の毛も当然ながらアミノ酸によって構成されているため、アミノ酸を豊富に含んでいる大豆は髪の毛を育てるという点でもとても有益だという訳なのです。また、大豆に含まれている成分として最近になって注目されているのが、先程も出てきたイソフラボンという成分です。
イソフラボンは大豆に含まれているポリフェノールの一種です。ポリフェノールというと赤ワインやチョコレートなどをイメージされる方もいらっしゃることと思いますが、実は自然界の植物の多くが、ポリフェノールを含有しています。 植物が成長する際にはお日さまの光と水、そして二酸化炭素が必要となります。ただ、日光には植物にとっても有害な紫外線が含まれています。
そのため、植物はその内部にポリフェノールを生成することによって、紫外線の害悪から身を守るのです。 植物に含まれているポリフェノールは、それを食した人間にも恩恵を与えてくれます。具体的には抗酸化作用を得られるということです。酸化=老化であり、抗酸化作用を得られるということはアンチエイジング効果を得られるということなのです。
また、イソフラボンには、女性ホルモンの一種であるエストロゲンと同じ働きがあることも分かっています。エストロゲンは女性らしい容姿を形成する際に重要な働きをするホルモンだということですが、更年期以降になるとこのエストロゲンの分泌量が減少していきます。その際に現れるのが更年期障害ですが、ホットフラッシュといって身体が急にほてったり、精神的に不安定になったりするほか、女性であっても髪の毛が薄くなるという方がいます。そのような症状のことを、女性男性型脱毛症などと呼んだりします。
イソフラボンにはエストロゲンと似た働きがあるため、更年期以降に髪の毛のボリュームが減少した女性が摂取すると、育毛効果が得られるという訳なのです。そのため、女性向けの育毛剤にはイソフラボンを含んだ商品があります。
● センブリエキス
センブリはリンドウ科センブリ属の二年草で、漢方の世界では生薬として利用されています。生薬としての薬効は、胃の調子を整えたり、下痢を改善したり、腹痛を和らげたりといったことがあげられています。 また、センブリには育毛効果があることも知られています。センブリはとても苦いことで知られており、センブリから作られたお茶は千回入れても苦いことから、その名がついたとも言われています。
センブリから抽出されたセンブリエキスには毛細血管の血流を促進する働きがあり、それによって頭皮環境を改善し、育毛効果が得られると考えられているのです。さらに、センブリエキスには細胞の分裂を促す効果も期待されており、そのことから育毛剤の有効成分ともなっているのです。
● M-034
M-034と聞くと、なんらかの化学物質のようなものをイメージされる方もいらっしゃるかも知れませんが、実はM-034はコンブやワカメ、モズクといった褐藻類に含まれている成分のことを言います。コンブやワカメ、モズクが髪の毛にとって有益なのはなんとなく知られていることだと思います。
医学的に見た場合、M-034には脱毛促進因子を抑制する働きがあり、それによって髪の毛の成長する期間を延長し、抜け毛を減らすことが可能だと考えられているのです。そのため、育毛剤にもM-034を含む商品があるのです。
● 亜鉛
亜鉛は原子番号30番目の金属元素です。高校時代の化学の授業で「スイヘイリーベノクノフネ」などと言って元素の周期表を暗記した方もいらっしゃるのではないでしょうか。亜鉛を元素記号で表すと「Zn」となります。 「金属が身体に必要なの?」と思われるかもしれませんが、亜鉛は鉄と並んで身体にとって必要な必須微量元素とされています。
亜鉛には酵素を活性化し、免疫の働きを正常に保つ補助的な役割があることが分かっています。 だからと言って、金属の亜鉛をそのまま摂取すればよいという訳ではなく、食品に含まれている亜鉛を摂取する必要があります。むしろ、高濃度の亜鉛は人体にとって有害であるとされています。その辺が必須「微量」元素たる所以なのです。
抜け毛の原因として、ジヒドロテストステロンを産生する5α-リダクターゼの存在があることは先述したとおりですが、亜鉛には5α-リダクターゼの働きを阻害する働きがあるということなのです。 そのため、育毛剤にも亜鉛を含んだ商品が多数あります。亜鉛を食品から摂取する場合、もっとも効果的なのは牡蠣を食べることです。その他、牛肉やレバー、卵やするめなどにも亜鉛が多く含まれているということです。
以上の成分が含まれている育毛剤としてチャップアップが挙げられます。モンドセレクション2017金賞を受賞して実績のあると言える育毛剤です。ドラッグストアでは、様々な育毛剤が販売されていますが、いずれの育毛剤も、それほど大きな差はありません。それに比べてチャップアップは成分的にも育毛効果が十分に期待できるだけではなく、
・定期便利用で大幅割引
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など、サービスがとても充実しています。
薄毛予防を考えている20代からの若い世代の方にはもちろん、すでにAGA治療を始めている方にも治療のシナジー効果が期待できるのでお勧めです
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