野村邦丸
今日のお題は桜を見る会の報じられ方から見えてきたものというテーマにはなってますが、いまちょっとディレクターから聞いたんですが、鹿嶋さんは桜を見る会を見る会?
プチ鹿嶋
はい、それはの結成してまして、今年のです 4月ぐらいですかね。 毎年規模が大きくなって、よくわかんない人も出てるじゃないですか?これ何なんだろう楽しそうっていうので、見に行こうみんなでみたいなそういうの会を結成していんですが、そしたらもうね、菊の季節に桜が満開っていう競馬の実況がありましたけども、桜が満開してしまって、今こそこの会を見ることが、いろいろ政治を実は考えるきっかけになるんじゃないかなって、最近気付いてきたんですよね。
桜を見る会を見る会はどこで見る会を見ているんですか?
本来でしたらば新宿御苑の外側か何か鉄柵があるかもしれませんけれども、呼ばれてないけれどもいってやろうって思っていたんですけれども、中止になっちゃったっていうことで、桜の下には死体が埋まっているとこ言いますけど、桜を見る会には、ここ数年の安倍政権と言うかやってきたことが全部埋まっているんじゃないかとというのが僕の見立てなんですよ。
色んな論点ありますけど、日刊スポーツの「政界地獄耳」タイトルが「疑問だらけ、迷走官房長官」って言う、菅さんがあれだけ鉄壁の何もかもをはねのけてた方が、どうも最近ふらふらしてないかっていうことを書いてまして、例えば引用しますと、何かを隠すためについた小さな嘘や、取り繕ったことのために、その後の説明に整合性が欠ける。この問題の幕引きどころは、いくらでも新たな疑問を自ら作り出している。って言うんですよね。ついこの間まで何ら問題ないと会見を仕切っていた長官の姿はそこにはない、と書いているわけです。 実はですね、何かを隠すとか小さな嘘を取り繕ったことが、どんどんどんどん大きくなるって言うのはこれ喜劇の鉄則なんですよね。三谷幸喜さんのコメディてどういうことじゃないですか。なんかこじれたことを取り繕っていくために密室劇が大きくなってくると、まさにそれ実践されてんのかなと。今日の東京新聞を見ると桜を見る会の反社会的勢力、菅官房長官定義ないとコメントしていたんですよね。ところが東京新聞ファクトチェックをしたら、実際安倍内閣が2007年に定義していたって言うんですよ。反社会的勢力。これどういう風に定義していたかって言ったら「暴力威力等詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団また個人」。これを以前定義していたのに、菅さんは今回こういうピンチを招いて、定義はしてないって言っちゃったものだから、だか警察庁の担当者もこの菅さん発言の翌日ですね。「必ずしも2007年の定義と同じかどうかは言えない」って言われたから、もうだからあとからね…。
わー、苦しいなぁ。
これ喜劇ですよ。でも、気げっきっていうのは誰かにとっての悲劇であるかもしれないですけどね。そこが紙一重っていうのがこの問題なんです。三谷幸喜のコメディの話をしましたけども、安倍さんの首相動静を見るとですね、たまーに映画ご覧になってるんですよね。僕は一度どんな映画を見てるかっていうのを調べたことがあって、大体年末年始にご覧になっているんですよね、家族と。それ以外では例えば2018年2月に「嘘八百」っていう映画を 見てるんですね。あの時って森友問題ですごい追求されたときで、翌日翌々日ですかね、森もも問題で追及された時「真っ赤な嘘、嘘八百だ。」といったわけです。結構影響されやすいんです安倍さん。今回も、最終的に「記憶にございません」という三谷幸喜さんの映画のタイトルが出てくるんじゃないかと思うんですよね。僕は、それ見どころの一つなんじゃないかと思って楽しみにしています。
あと今回しくじったっていうか、皮肉だなって思ったのは、今まで安倍さんは、自分たちの PR発信がすごく上手だったわけですよね。例えばまインスタグラム。 芸能人と食事をしたとか。芸能人とあったっていうこと調べてみると、参院選の前が結構多いんですね。選挙の前ね。これ自民党まで広げてみると、10代のアーティストやダンサーを起用した PR 動画をネットで流したりとか、人気イラストレーターが首相をイメージした侍の絵を描いたじゃないですか。渋谷の街角で流すみたいな。ああうい親近感を醸し出すPR戦術がすごくうまいんですね。これってポイントは全面的に共感されなくてもいいわけなんですよ。なんかそういうタレントとご飯食べてるんだなぁとか、少しでも目に触れたりさえすれば。身近さを本来政治に興味がない人に感じてもらえばそれだけで成功なわけですね。よくふわっとした民意ていますけど、そういうのを取りに行くのが上手。
若年層の取り込み方がうまいよね
ところが今回桜を見る会ですよ。これにもその要素が詰まっていて、いろんな人は招かれていましたけども、今ネットで影響力のあるインフルエンサーって言ってた人たちを多く招いていたたわけですよ。「令和おじさんと写真を撮りました」って言って菅さんがニコニコしてる写真を撮る。ハッシュタグかなんかつけて、どこどこに発信するわけじゃないですか。それとか見てる人が「菅さんってこんなにニコニコしてるんだ」っていう受け取るわけじゃないですか。実際僕の周りもリサーチしたら桜を見る会の後って菅さんの笑顔がすごく来た。それだけで正解、成功なんですよ。
つまり桜を見る会もインフルエンサーを招くことで、勝手に発信してくれる、ということで 好感度営業やってたわけですよね。これって自民党のお金でやってれば問題ないですけれども、国費でやってたっていうからくりも今回ばれちゃったわけですよね。インフルエンサーの子に発信してもらうのはもう大歓迎。ところが今回どこで追及されたかと言ったら、講演会の人達とか山口市の県議の方が嬉しいもんだから、勝手にブログとかでどんどんどんどん発信していた過去を掘り起こされて、またそれを削除したことが問題なんじゃないかと。発信の調整コントロールの細かさで定評のあったこの政権が、桜を見る会はみんな嬉しいから発信しちゃったわけですよね、アラブの春っていうのがありましたけど、その間抜け版だと思うんですよ。そこがちょっと今回ミスになったっていう、発信でしくじったということですよね。
桜を見る会やめようよっていう論点もあるいじゃないですか。例えばこれを小さなこと、僕は小さなことだとは思いませんが、小さなことよりももっと大きなことをやれ、じゃあもう海外に目を見てみろ、トランプさんとプーチンさんとか中国韓国そんな時に各国が動いてる動静の中でいつまで「桜を見る会」をやってるんだというそういう言い方あるじゃないですか。僕これって例えばあの印を押しますとですね、産経新聞、産経新聞とか日刊ゲンダイって新聞なんだけど感情が出る新聞。僕大好きなんです産経と日刊ゲンダイ。産経は何にいつも小言を言ってるかと言ったら、韓国中国。日刊ゲンダイはその逆でいつも安倍政権に怒っている。毎日真剣に怒ってるおじさん両巨頭なんです。
その産経新聞が11月25日 産経抄ってコラムですね。小言を言っているんですね。 桜を見る会をめぐって生じた小事を天下の一大事のように騒ぎ立てる野党の手法。国民はもう冷めているんだって。天下国家の議論をすべきだなんて野暮なことは言わないがと言いつつ、くぎを刺しているんですよね。ただこれ実際どうなのかなと思うんですが、神は細部に宿ると思うわけですよね。小さなことにこそ人間の本質出るわけですよ。だってそうじゃないですか。大事な事を、大舞台って人間みんな気をつけますよね。だけどこれが自分とっては無駄な小さなことだな、と思うことに油断して本質が出る。小さなことこそよく見るべきだと思っていて、桜から目を離して日米交渉、大きなことにちょっと目を転じてみましょうか。
今言われてるのは本当にWIN&WINだったのか。トランプさんと交渉したようだけど、自動車の関税を撤廃削減するとかなんか本当なんですか。資料を見せてくださいって言われても、そのままにして見せない。朝日新聞は丁寧に独自試算ていうのだしたわけなんですね。
出してたね~。
それによると関税試算したら、政府の出したのとはほど遠く、日本の負けが際立つ試算結果だって言うんですよ。朝日新聞にこんなこと言われるって何だったんだ。あの天敵朝日にね。
ハハハハハ
じゃぁ、結果を、ちゃんとしたものを、トランプさんとはこんな約束したんだっていうのを、ちゃんと資料出せって言えば一発で済むわけですよ。でも出さない。こういう時は小さい振る舞いが大きなことに繋がってるわけじゃないですか。だからここ保守派の新聞こそ今怒るべきだと思ってて、例えば国益に関することですからね。桜を見る会の説明ができないからトランプ相手にこんなことにやられるんだと、もう一度政権は桜を見る会の説明からやり直せって。むしろ朝日に対抗する産経師匠こそが、ここいった方がいいと思うわけですね。小さいこと繋がってると思うんです。一方で朝日新聞的なものも、今すごい攻勢ですけど、じゃあ本当のことを報じている買っていると、そう思ってなくて、だってもっと大きいことを考えると、いわゆる朝日新聞とか東京新聞がしきりにですね数年前から警戒していたものって、今「桜を見る会」で全部出てるわけですよ。何かと言えば例えば安全保障関連法とありました安保関連法。あれでいわゆるリベラル派って何を恐れていたかと言ったら、この解釈ですよね。「存立危機事態とかあれ誰がどう判断するんだ」って。時の政府の恣意的な判断に委ね、権力を持ってる人が恣意的な判断をするっていうのが怖いよって。ずっと数年前からキャンペーンしてわけじゃないですか。これ共謀罪でもそうですよね。「じゃあの準備行為ってどう判断するの。」 って。その時の説明ではですね、「捜査権限のある人達が判断する」って。「じゃぁ、歯止めはきくのか」って言ったら、かなり恣意が働かざるをえないっていう。そういう懸念があったわけじゃないですか。力を持つ人たちの、その時々の恣意的な判断。それを言ってたけど、今回は見事に出てるじゃないですか。「桜を見る会」中止してしまったわけですから。見事な恣意的な判断が発動されたわけでしょ。70年ぐらい、吉田茂さんの頃からの続いていたものが。今回いろいろ突っ込まれちゃったから、もうやぁめた、でやめちゃったわけで、権力の力を持っているっていう判断の凄さを、まざまざと僕らは見せつけられたわけで。後援会が出てたとか、そういうのをつくものもいいんですけど、結局今回ものすごい判断したよねっ、ていうのはやっぱりもっと怒らなくちゃいけないと思うんですよね。
保守的な新聞も、リベラル派の新聞も、「桜を見る会」でいろんな小言を言えるチャンスだと僕は思ってるんですよね。小さいことは大きなことにつながっているんで、決して小さなじゃないと。
もっと小さいことにこだわると、もっと何かが見えてくるというのが、後援会の前夜祭で、安すぎるって問題なってますよね。例えばそこで出てた料理の中で寿司。
銀座久兵衛の寿司が出ていたら、5000円じゃ収まりつかないですよね。実は僕5年前から、安倍首相と銀久兵衛の読み比べってやってたんですよ。本当に。あのオバマが大統領できたころ、久兵衛で会談をしようって日本側持ちかけたわけです。ところがオバマさんは数寄屋橋次郎でやりたいって。ドキュメンタリー映画を見て感動して。で、新聞を見ていたら、オバマさん会食の前にもホテルに出前で寿司を取ってた、銀座久兵衛って。それを見て本当?と思って。だっておかしくないですか。安倍さんと夕飯で寿司を食べるのに・・・。来日してホテルでまた寿司の出前。これ寿司ざんまいじゃないですか、もう本当。これ何かなと思っていたら、どうやら安倍さん久兵衛の仲がいいっていって。ここで僕が見立てたのは、出前を取ったのは安倍さんなんじゃないかって。顔を立てるために出前を取ったのは、安倍さんサイドなんじゃないか? そうすればメンツがたつじゃないですか。そしたらやっぱり数寄屋橋次郎で会談の時に、オバマさんが半分残したっていう報道が産経新聞とかが書いていたわけですよ。ところがその半年後、数寄屋橋次郎のご主人が外国特派員協会で会見した時に、半年後にですよ、こんなこと言ているわけです。「半分オバマさんが残されたっていう報道があったけど、オバマさんは全部食べましたって。」
それ、次郎さんにインタビューに行ったとき、次郎さんは全部食べたって言ってたよ。
それ、半年後に言うんですよ。なんでかって聞いたら、官邸から口止めされているんですって。官邸はホワイトハウスから口止めされたって。何でお寿司食べたか食べないぐらいで口止めされなくちゃいけないのか。誰かのメンツを立てなくちゃいけないのか。じゃその誰かって、誰なのかって言ったら、この時点で久兵衛しか浮かばないんですよね。それを頭に入れていただくと、今回安倍さんのパーティーに久兵衛の寿司が出てんじゃないかと野党が言ってた。ところが11月15日産経新聞に銀座久兵衛のご主人が「うちはあのパーティーに寿司だしてません」って否定したんですよ。これまた寿司ミステリーなんですよ。久兵衛の寿司が出ていたのか、いなかったのかで、サンデーステーションって番組のスタッフが、改めてその後、久兵衛に電話をしたら、担当者不在ってことで答えてくれなかったらしい。じゃぁ、ホテルニューオータニに確認しようってことで、ニューオータニに電話したら、「一般論だが、ウチのパーティーでは、久兵衛さんのお寿司を出しています。それ以外は基本的に認めて決めていません」って。一般論ですよ。ところが安倍さんと親しい馴染みの久兵衛はその安倍さんの前夜祭で「出してません」って。久兵衛の寿司をめぐる読み比べだけでもミステリーなんですよね。
略
じゃぁ、あの前夜祭で出てたお寿司って一体だれが握ったのって、誰が。小さなことから5000円か1万円かが見えてくる、ということなんですね。
後略