KMAが毎日楽しみにしているブログの記事です。
(ソース:http://valuablefx.blog.fc2.com/blog-entry-814.html)
勝負には、必ず勝者と敗者がいます。
勝つ人は富と名誉を得、負ける人は屈辱を受けます。
同じくらいの能力の人同士でも、争えば勝者と敗者に分かれます。
その違いは、いったいどこから来るのでしょうか?
おそらく、能力の差が勝敗を決める、と考える人が多いでしょう。
腕力、体力、知力、瞬発力、意志力、魅力、気力、根性といった、人の能力差は確かにあります。
あるいは、時の運や人脈が勝敗を分けることもあるでしょう。
幸運で人に好かれている人は、何事も成功しやすい。
有能で、運が良く、仲間に恵まれた人が、勝者になる。
貴方も、そう思っているかもしれません。
確かに、それは間違ってはいません。
しかし、それが勝負において最も大事な要素であるかというと、実はそうではありません。
はっきり言います。
勝負において一番大事な要素は、覚悟です。
それ以外の物は勝率を上げることはあっても、決定打には決してなりません。
スポーツでも、ビジネスでも、ゲームでも、トップに立つ者は必ず圧倒的な覚悟を持っています。
勝者が勝者足りえるのは、敗者を上回る覚悟があるからなのです。
人間個々の能力差は、成人同士で同性であれば、せいぜい1~2倍の範囲です。
貴方の2倍の筋力を持った人はいても、4倍以上の化け物はまずいません。
仮にいたとしても、そんなのを貴方が相手にする機会はないでしょう。
しかし、覚悟の強さは、人によって相当な差があります。
数字で言えば、1~10倍ぐらいの開きがあります。
自分より優れた能力を持った人も、相応のの覚悟があれば、打ち倒すことは難しくありません。
そもそも能力なんてものは、武器や道具、仲間次第でいくらでも埋められます。
相手より優れた武器を用いれば、体格や年齢の差なんて問題ではありません。
どんな敵も、これを使えばイチコロだ。
貴方が試合で誰かに負けたとしたら、おそらく貴方の覚悟は対戦相手に及んでいなかったはず。
貴方が勝つことができるのは、自分より覚悟のできていない相手だけなのです。
なぜ覚悟の大小で、そこまで大きな差が開くのでしょうか?
それは、覚悟とは、手段を選ばない執念と、相手を傷つけることを躊躇わない冷徹さだからです。
貴方にはその気になれば7mを1秒で走り抜ける瞬発力がありますが、それが実生活(家庭や会社)で発揮されることはありません。
オフィスでも家でも、1~2m/sぐらいでトボトボ歩いています。
なぜ本気で走らないかと言えば、危ないからです。
疲れるからです。
すると怒られるからです。
どんなに足が速くても、オフィスで走ることはできません。
テニスで、相手の顔面をめがけてスマッシュすることもできません。
そんなことをすれば、社会的に失墜することになりますからね。
しかし、非常事態なら、それは解除されます。
普段のんびりしている人でも、火事が起これば、全力で走って逃げだすでしょう。
普段声の小さい人でも、強盗に襲われれば、とてつもない大声で叫ぶでしょう。
虫も殺せない心優しい人も、自分の命が危険に曝されれば、人を殺めることもあるでしょう。
私達は日々を懸命に生きていますが、決して全力を出しているわけではありません。
あくまで社会的制限・倫理的制限を受け、さらにコスト面とバランスを考えた上で、最低限の労力を払っているだけのことです。
なりふり構わず、手段を問わず、相手に対する尊重を切り捨てた人は、本当に強い。
持てる私財の限りを投入し、様々な道具を駆使し、卑怯の限りを尽くす相手は、本当に手に負えない。
様々な制約から本来の10%程度の力しか出せない我々では、全く太刀打ちができないでしょう。
毎日2時間しか練習できない者が、生活を犠牲にして1日中練習する者に勝てるか?
幼少から一つの道に進んできた者に、ちょっとかじっただけの素人が勝てるか?
命に代えても成功したい専業投資家に、ちょっとした副収入が欲しい兼業投資家が勝てるか?
ルールの抜け道を知り尽くし、反則ギリギリの道を走る者に勝てるか?
いずれもノーでしょう。
覚悟のない我々が、犠牲をいとわない強者に勝てるわけがないのです。
自分が勝てるかどうか知りたくなったら、まずは自分の覚悟を測りなさい。
勝つためにどこまで許容できるか、犠牲にできるかを測り、それを人と比較しなさい。
「覚悟なんてしたくない」と思うなら、勝つことを諦めたほうがいいかもしれません。
たった一度勝つために人生を棒に振るのは、無謀以外の何物でもありませんから。
よく能力とか才能とか適正で物事を判断する人がいますが、それは無意味です。
そんなものは、覚悟に比べれば実に矮小で、勝敗の決定打にはならないからです。
なんとしてでも勝ちたいと思うなら、まずは心を決めることです。
何よりも大事なのは、貴方自身の意思なのですよ。
さあ、進もう。信じる道へ。