コラム

「松坂世代」にも陰り? 太りすぎだよ、大輔君

投稿日:2013年9月3日 更新日:

松坂がドラフトにかかった1998年、

横浜ファンだった私は、

固唾を呑んでクジ引きを見守っていました。

それから早15年。彼も32歳となりました。

果たして彼の大リーグ挑戦は正解だったのか?

確かに渡米してからの2年間は二桁勝利。

ワールドシリーズ制覇も経験することができた。

しかし投手としての成績を振り返ってみると?

西武時代 

実働 8年間 204試合登板 190試合先発 

完投72 完封18 108勝 60敗 勝率 .642 防御率 2.95

メジャー

実働6年 117試合登板 116試合先発

完投1 完封0 50勝 37敗 勝率 .575 防御率 4.52

数字をみても渡米後の成績の低下は明らかです。

球数管理が厳しいメジャーでは

完封・完投が少なくなるのは仕方ないとして、

防御率の悪化は惨憺たるものです。

かろうじて勝ち越していますが、

これは渡米後2年目に18勝3敗と大活躍したときの貯金に過ぎません。

この6年間の成績は以下のとおり、

2007年 15勝12敗(貯金 +3) 勝率.555 防御率4.40
2008年 18勝 3敗(貯金+15) 勝率.857 防御率2.90
2009年  4勝 6敗(貯金 -2) 勝率.400 防御率5.76
2010年  9勝 6敗(貯金 +3) 勝率.600 防御率4.69
2011年  3勝 3敗(貯金 ±0) 勝率.500 防御率5.30
2012年  1勝 7敗(貯金 -6) 勝率.125 防御率8.28

実質活躍したのは2007~08年の2年間しかないと言ってもよいでしょう。

それでも2007年は3つ勝ち越したに過ぎません。

西武時代に平均して2点台をキープしていた防御率は、

メジャーでは4点台、

年単位でみても1回しか2点台を残していません。

あの怪物松坂の凋落を招いたのものは何か?

横浜高校時代の松坂↓

西武時代の松坂

ボストン時代の松坂(2008年3月、日本での開幕試合)

2012年の松坂
http://smkoriki.cocolog-nifty.com/blog/019af0ad.jpg

・・・明らかに太りすぎです。

体型をコントロールできないプロ野球選手は長続きしません。

イチローにしても、松井にしても

メジャー入団から10年以上ベストに近い体型を維持し続けていました。

イチローにいたっては、

年をとるごとに無駄な肉がそぎ落とされているような印象さえ受けます。

松坂には怪我の影響もあったとは思いますが、

一番の問題は太りすぎて体型が維持できなかったことでしょう。

そして、太りやすい松坂の体質から考えると、

余程の覚悟とまわりのサポートが無い限り、

米国での生活で西武時代のような

無駄の無い体型に戻し、維持し続けることは難しいと思われます。

松坂に参考にして欲しいのは、

松坂と同世代の上原(現ボストン)、

一世代上の斉藤隆(元LA、ボストン、現楽天)。

彼らは、松坂同様、ハイカロリーな米国の食文化の中で生活を送りながら

どちらも体型維持に成功し、

長期にわたって現役生活を続けている投手です。

去年今年と活躍しているダルビッシュ(現テキサス)。

肉体改造をして日ハムで活躍した彼は

メジャー2年目の今も、すばらしい体型を維持しています。

この状態を維持し続けることができれば、

肩・肘に負担をかけることなく、10年は活躍し続けることができるでしょう。

楽天の田中投手もメジャー行きが噂されていますが、

こちらは良妻ぶりで支持率急上昇の里田まいが支えてくれそうです。

まぁ、他の選手はともかくですね・・・

松坂大輔

今シーズンはもう投げるな。

早く日本に帰って来い!

和食メニューでダイエットしろ!

楽天に入団してくれ!

そうしたほうが君のためだ!

と私は思う・・・。

「松坂世代」にも陰り?

2013.9.3 10:28 (1/2ページ)コラム
「なぜ取ったのか」と地元ニューヨークメディアから痛烈な批判を浴びるメッツの松坂(共同)

「なぜ取ったのか」と地元ニューヨークメディアから痛烈な批判を浴びるメッツの松坂(共同)

 同じトシで活躍しているプロ野球選手たちのことを「○○世代」と呼ぶ。

 PL学園コンビの清原、桑田、『大魔神』佐々木らの「KK世代」。最近では日本ハムの斎藤、楽天の田中、巨人の沢村らの「ハンカチ世代」。このメンバーについては、いまや田中が球界を代表するエースとなっていることから「マー君世代」にした方がいいような気もするが。

 もちろん実力、人気ともにレベルの高い選手がそろっているからこそ、そう呼ばれるのだが、なかでも有名なのが「松坂世代」。ところが、32歳になったリーダー格の松坂が、これまで経験したことのない“苦投”を続けている。

 インディアンス傘下の3Aコロンバスで、一昨年の右ひじ手術からの復帰をめざした今季、招待選手としてスプリングキャンプに参加。しかし、メジャーからお呼びがかからなかったため、自ら自由契約を申し出て、インディアンスを退団。

 もちろん、来季契約をアピールする絶好のチャンスだったが、5回5失点と期待はずれ。2度目、3度目の登板も敗戦投手に。さっそく辛口で知られる地元ニューヨークメディアから「なぜ取ったのか」と痛烈批判を浴びるなど、完全復活までの道のりは険しい。

 そういえば、松坂と同級生のカブスの藤川、オリオールズの和田、ヤクルトの館山、阪神の久保らも故障などの影響で不本意なシーズンとなっている。レギュラーで活躍しているのは巨人の杉内と村田ぐらい。「松坂世代」にも陰りが見えはじめたか。

-コラム

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

2019/12/09大竹まことゴールデンラジオ 聾者の両親の下に生まれて 

日々黄金の歴史あり、ゴールデンヒストリー。今週は「母と子」というテーマでお送りいたします。 1983年、宮城県塩竈市。結婚10年目を迎えた夫婦のもとに待望の一人息子が生まれました。名前は五十嵐大。決し …

般若心教の解釈

般若心経とは 般若心経は、非常に有名なお経で、「天下第一のお経」ともいわれます。真言宗を開いた弘法大師は、「簡にして要、約にして深し」と言っています。 浄土真宗と日蓮宗以外なら、天台宗でも真言宗でも、 …

誰にとっても今年が一番早く過ぎ去る

今年も残すところあと2週間 振り返ってみれば、あっという間の一年だった。 年を取るほどに1年間が短く感じられるというあるある。 理由としては、10歳にっとて1年は人生の10分の1だが、50歳にとっての …

no image

なぜ?れいわ新選組を応援したくなるのか

参院選後、れいわ新選組がものすごい勢いでマスコミに取り上げられている 政党要件を満たしたためかもしれないが、 実際のところ、 この勢いがもはや無視できないところまで来ているというのが理由だろう

no image

【大震災2年】(9)福島の風評被害の現状は

地元の人間から見ると, フクシマの住民は一生懸命に風評被害と戦っています。 東電から毎月もらっている一人当たりつき10万円の賠償金を手に 毎日,仮設住宅とパチンコ屋を往復している方々を除いては・・・。 …

Count per Day

  • 666779総閲覧数:
  • 45今日の閲覧数:
  • 48昨日の閲覧数:
  • 28今日の訪問者数:
  • 24昨日の訪問者数:
  • 2011年3月11日カウント開始日:

カテゴリー

アーカイブ