ドル横ばい圏、97円台後半=米株安で上値重い〔東京外為〕(20日午前9時)
時事通信 2013/8/20 09:12
20日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、前日の海外市場で伸び悩んだ流れを受け、1ドル=97円台後半で横ばい圏となっている。午前9時現在、97円59~61銭と前日(午後5時、97円60~62銭)比01銭の小幅ドル安・円高。
前日の欧米市場では、欧州時間は独連銀が月報で「インフレ圧力が強まれば利上げも選択肢になる」との認識を示し、ユーロ円の上昇にドル円もなびき、98円前後に水準を切り上げた。米国時間は米長期金利の上昇が支援要因となったが、米株式が軟調となり、ドル円は上値が重くなった。東京市場の早朝は97円65銭前後で推移している。
米長期金利は前日に続いて上昇し、日米金利差は拡大した。市場関係者は「金利差拡大はドル円のサポート要因だが、現状では米株安を嫌気したリスクオフ的な売りが優勢」(FX業者)とし、ドル円は内外株価が軟調な限りは上値の重い状況が続くとの見方を示している。日中の焦点も日経平均株価の動向で「前日は反発したが、米株安になびいて軟調となるとドル円も売られがちになるのではないか」(大手邦銀)との声が聞かれる。
ユーロも対円、対ドルは伸び悩み。独連銀月報で買われた後は対円、対ドルも反落し、前日比で横ばい圏となっている。午前9時現在、1ユーロ=130円14~15銭(前日午後5時、130円09~11銭)、対ドルで1.3332~3335ドル(同1.3327~3329ドル)。