米FRB、量的緩和を継続 連邦公開市場委員会で決定
朝日新聞デジタル 8月1日 3時20分配信
【ワシントン=山川一基】米連邦準備制度理事会(FRB)は7月31日午後(日本時間8月1日未明)、金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)で、現在の量的緩和政策を継続することを決めた。実質的なゼロ金利政策も続ける。
FRBは米国債など850億ドル(約8兆3千億円)の金融資産を毎月購入し、大量の資金を市場に供給している。声明では「失業率は依然高止まりしている」と指摘し、景気回復を下支えするために量的緩和を続ける、とした。
FRBのバーナンキ議長は前回6月のFOMC後の記者会見で、雇用市場が順調に回復すれば今年後半に量的緩和を縮小する道筋を示した。景気の緩やかな回復を受け、FRB内にも早期の緩和縮小を唱える声が増えており、9月17~18日の次回FOMCでの判断が注目される。