順張りトレードの基本といえば
押し目買いと戻り売り。
でもこれってどうなんでしょう?
トレンドの方向を確認して、
調整が入ったところでエントリーをするというイメージだと思いますが、
よく考えずにやろうとすると大変な目にあうかもしれません。
例えば、チャートがきれいな上昇トレンドを示しているとします。
移動平均線平均線が上から順番に20・50・75と並んだ
パーフェクトオーダーです。
レートは98.5円。
ところが10分後に98.3円にまで下落して調整が入りました。
「よっし!押し目だ!」
と思って買いエントリー。
そこから反転して、上昇し続けてくれればよいけれど、
そのまま下落してしまったら・・・?
このように今まで上昇していた相場が、
ちょっと下落したところで買ってしまうのは、
押し目買いというよりも、
値ごろ感で買っているに過ぎません。
これは安い物を買いたいと考える一般的な思考です。
相場では一般的な思考をしていては負組みの仲間入りです。
押し目と判断しただけでエントリーをしてはいけないのです。
上昇中の相場が下落をして押し目をつけた場合、
もう少し待って様子を見てみましょう。
下落していた相場が切り返して上昇し、
高値を更新した時点で初めて、
先の下落が押し目だったと断定することができるのです。
ですから、単に押し目だというだけで買うということは、
ギャンブル性が高いということになるのです。
順張りをしているつもりでも、
下がっている相場で買うわけですから
逆張りのエントリーをしていることになります。
これが押し目買い・戻り売りの落とし穴です。
押し目買い・戻り売りは
トレンドが反転したからエントリーをするのではありません。
トレンドが反転した後に
再度反転したことを確認してエントリーするのが正解です。
損切り設定ができていれば、
多少リスクの大きいエントリーをしてもよいですが、
損切り基準を持たないまま、値ごろ感で逆張りエントリーをしてしまうと大変です。
何しろ逆張りですから、あっという間に含み損が膨らんでいきます。
安くなったから買う、高くなったから売るというのは
決済時の考え方です。
エントリー時は上昇し始めたところを買い、
下落し始めたところを売る、
というように考えるようにするとよいでしょう。
もちろん損切り基準を決めておくこともお忘れなく。