ドル円は日足EMA20にしっかりと頭を押さえられています。
しかしながら、米国の金融緩和終了のアナウンスが撤回されない限り、
じりじりと円安方向に向かっていくことになるでしょう。
もっとも、バーナンキ議長が金融緩和継続に発言を修正すれば、
円高にトレンドが転換するということも考えられますので、
突発的な動きには注意が必要です。
突発的な動きに対する備えはどのようにすればよいのか?
①損切り注文を入れておく。
②両建てをしておく。
このどちらかをしておけば大丈夫です。
①の場合、損切りをしてしまえば、それ以上の損失は回避することができます。
ポジションをまったく持たない状態になるため、証拠金の負担も押さえられ、
新たなトレードチャンスの到来を待って新規にしかけていくことが可能になります。
その代わり、
感情に流されることなく損切りを受け入れなければなりません。
そして、損失を出した直後であっても、条件さえ揃えば、
ルールに従って迷いなくポジションを持つという精神的な強さが求められます。
「前回は損切りにあったから、今回は見送ろうかな・・・」
などと考えていては、
利益をのがして、損失だけ積み上げるという悲しい結果に終わってしまうでしょう。
②のばあい、含み損が固定されるだけなので、
「まだ負けていない」と考えることによって、心理的なストレスを軽減することができます。
固定された含み損(損の保存)はどんなに相場が動いても大きくなることはありませんので、
見て見ぬフリをして、精神的な抵抗感を持たずして新しくエントリーをすることもできます。
しかし、損の保存は大きくなることはありませんが、小さくなることもありません。
よって、どこかで両建て状態を解消しなければならないというジレンマに陥ります。
最もストレスなく損の保存を決済できるのは、利益が損の保存を上回った時点で
両建てポジションを同時に決済することです。
これは結果だけ見ると、①と変わりありません。
メリットは新しいポジションを持つと季のストレス軽減という点だけです。
デメリットは保有するポジションが多くなりますので、
証拠金の負担が大きくなります。
また、両建てのポジションを決済する時に欲をかいてしまい、
同時に決済をせず、含み損のポジションを残してしまうと、
更に損失が大きくなる可能性があります。
ただ、メンタルが原因で損切りが執行できないのであれば、
両建てによって、損失を保存しておき、
利益を十分に上げた時点で損切りをするというのもありでしょう。
両建て論については後日詳しく。
豪・NZドル円は揉み合いが続いています。
上にも下にもいけない状態です。
ドルが強くなっていますので、
豪ドル・NZドルが対米ドルに対して値を下げていることが原因です。
ここは、両建てで様子を見て、
動いた方向の利益を伸ばしていく作戦がよいでしょう。