一つの通貨ペアだけを取引するのではなく
複数通貨ペアを取引することによって、
1つの通貨ペアのみの極端な値動きのリスクを軽減することができます。
例えばユーロドルのロングポジションと
豪米ドルのロングポジションを同時建てたとします。
この状態でEU圏にネガティブな出来事があった場合、
ユーロドルは急激に下落しますが、
オージードルはそこまで急激な下落にはなりません。
これが複数通貨ペアによるリスクヘッジです。
通過ペアのリスクヘッジは
相関関係があまり無い通貨ペアをトレードすることに意味があります。
ですから、ドル円とクロス円通貨による組み合わせでは
あまりリスクヘッジ効果が期待できません。
クロス円通貨の殆どはドル円との相関関係が高く、
ドル円の動き方の置くロス円通貨にも大きな影響を及ぼしてしまうのです。
一方、ドルストレートの通貨ペアは
それぞれの通貨が対ドルで独自の動きをしますので、
米雇用統計時などの特殊なときを除いて
全てのドルストレートが一方向の動きをすることがほとんどありません。
私が好んでドルストレートをトレードするのは、
このような理由からです。
(ドル円はもちろんドルストレートの通貨ペアです。)