行動経済学 第5弾は コンコルドの誤謬・サンクコスト効果についてです。
コンコルドの誤謬・サンクコスト効果
~自分の選択は間違いだと気づいても、
正しいものであってほしいという思い込み~
イギリス・フランス政府共同の超音速旅客機「コンコルド」は、
その開発段階から既に赤字になる事がわかっていたのに、
投資額が巨額に上った為、
開発をやめられなかった。
最終的に両国の国内航空会社向けに16機製造されたただけで、
わずか7年で生産が終了した。
あなたは値上がりを見込んで購入したA社の株を保有している。
ところが予想に反してその株はじりじりと値段を下げ続けている。
こういった場合の最適な判断は損切りである事はあなたも承知だ。
しかし、切る事ができず、塩漬け状態になってしまっている。
途中でこうすることが正しいと分かっていても、
既に支払ってしまった費用の事が頭の片隅にあり、
その行動の軌道修正ができなかったり、
やめる事ができなかったりする。
そして、その既に支払った費用の事を
埋没費用(まいぼつひよう)=サンクコストと言います。
・・・
コンコルド、かっこよかったですね。
子供のころ、一番大好きな飛行機でした。
このコンコルドの誤謬ですが、
トレードにおいてもよく遭遇する局面だと思います。
損切りができずにだらだらとポジションを保有して、
却って大きな損失を出してしまうという、アレです。
このような状況に陥らないようにするためにも、
損切りのルールは明確なものに設定し、
遵守することが大切です。