日足チャートを見るときに
そのチャートがどこの国の時間を基準にしているのかという点を気にかけておくとよいと思います。
日本の標準時で動いているチャートと
ヨーロッパの標準時で動いているチャートだと
日足チャートの形にちょっとした差が出てきます。
日本時間で動いているチャートはこれです↓
足一本はヨーロッパの時間でいうと
15時~翌日14時59分までの値動きで完成します。
こちらは英国時間で動いているチャートです。↓
(メタクォーツ社のサイトからダウンロードしたMT4)
足一本はヨーロッパ時間の
0時~23時59分までの値動きで完成します。
大きな違いはありませんが両者のチャートは微妙に違っていることが分ります。
足一本の時間帯がずれているのですから当然と言えば当然です。
加えていえば,日本時間を基準とした日足チャートは
1週間に日足が6本立ちます。
これは,土曜日の0時~6時までの値動きが1本分の足として立ってしまうためです。
これに対してヨーロッパ時間を基準とする日足チャートは
1週間で日足が5本しか立ちません。
このように
足一本あたりの時間帯のずれと,
土曜日の早朝の値動きが足1本分として勘定されてしまうずれが
日足チャート全体から見ると微妙なずれとして目線の判断に影響を及ぼしてきます。
では,どちらの日足チャートを見るのがよいのでしょうか?
私はヨーロッパ時間の日足チャートを見るべきだと考えています。
外為のトレードのボリュームが一番厚くなるのはロンドン市場です。
当然,大きな資金を動かしているプレーヤーが見ているチャートは
ロンドン時間を基準としたチャートだと考えられます。
すなわち,ロンドン時間を基準とした日足チャートを見ていれば,
ビッグプレーヤーと同じトレンド判断ができる可能性が高まるのです。
もっとも,これは日足チャートだからこそいえることであって,
1分~4時間チャートについては
どちらの地域の時間を基準としたものであっても差はありません。
ヨーロッパの時間で動くチャートは
メタクォーツ社のサイト(http://www.metaquotes.net/en/metatrader4)で
簡単に手に入れることができます。
国内の業者による日本時間の日足チャートと見比べてみてはいかがでしょうか?