トレードをするときにファンダメンタルとテクニカル,どちらを重視するべきか?
という課題に直面するときがあります。
いろんな見解があると思いますが,
私個人の見解としてはファンダメンタル1割,テクニカル9割でトレードをするようにしています。
ファンダメンタルズはチャートを動かすきっかけとしては重要です。
しかし,目先のリスク評価の助けにはなりません。
例えば,
オーストラリアの金利が上がったから豪ドル円が上がるはずだになるはずだ,
ファンダメンタルズの立場から言えば,当然そのようにいえると思います。
しかし,それは長期的に見ればそのような状態に収斂して行くであろうと言う事に過ぎません。
つまり,目先の値動きは必ずしもファンダメンタルズのセオリー通りには行かないということです。
政策金利が上がれば,超短期的にはその通貨は値上がりするでしょう。
しかし,一旦上がった後は,利食い売りで下落するのか,トレンドに乗って上昇し続けるのかという確率は五分五分です。
もしかすると,利食い売りポジションによる下落がストップロスを巻き込んで大きく下落することもありえます。
そして,自分が買い目線から売り目線に切り替えた後に
利上げを交換して上昇し始めたら・・・
ファンダメンタルズに期待して長期的な目線で買いポジションを取った時,
自分が期待するような結果に至るまでの下落に耐えられるような資金力が必要になります。
もしかしたら,予想した以上に長い時間がかかるかもしれません。
様々なリスクを抱えながらも,最終的には損切りとなる可能性も十分にあります。
ファンダメンタルズをあまり重要視しすぎると,リスクが非常に大きくなりやすいと私は考えています。
数ヵ月後の値動きよりも,数日後の値動きのほうが予想しやすいですし,
数日後の値動きよりも,数時間後の値動きのほうが予想の精度は高まります。
私はファンダメンタルを,大きなイベント等でテクニカルでは予想し得ない動きを避けるための材料として使っています。
ですからファンダメンタルで重視すべきは,指標の結果ではなく,指標の結果を受けて相場がどのような反応をしたかということだと考えています。
そのようなスタンスに立つことで,指標の結果に飛びついてやけどをすることを避けられるのではないかと思います。