以前のように円キャリートレードが真っ盛りで,買いポジションを持っていれば,儲かったような時代ならいざ知らず,デイトレードやスキャルピン具が主流の現在では,トレンド重視でスワップポイントはおまけみたいなものです。
しかし,このスワップによる利益は,スイングトレードでは大きな武器になるのです。
例えば1NZドル=60円で1万通貨買ったとします。
国の無策により円高が進み,1NZドル=40円になってしまうと,-20万円の含み損です。
大きいですね。
とてつもなく大きいです。
しかし,NZドル円の買いポジションでのスワップポイントは+42円。
5日で200円ほどつくことになります。
買いポジション1万通貨の場合,1pipsあたりの損益は,100円です。
つまり,1NZドル=60円で買ったとしても,5日間持ち続けると,1NZドル=59.98円で買ったことと同じ状態になります。
スワップ金利は土日も付きますので,1年365日で15,330円。
ということは,1NZドル=58.47円で買ったことと同じレートになります。
これで-20万円の含み損を解消しようとすると,13年でチャラになります。
果たして13年間も超円高状態が続くでしょうか?
この13年の間に円安トレンドがやってくることは十分に考えられます。
この先NZドルが金利を上げた場合は,NZドル高が進むはずですので,為替レートの上昇によって,含み損が解消できるでしょう。
それに加えて,スワップ金利による利益も大きくなるので,一石二鳥です。
逆に日本が金利を上げた場合・・・,超円高状態で金利を上げることは,普通の為替政策上はないでしょう。
円の金利が他国通貨の金利よりも上がってしまったら,円が買われてしまって,更なる円高を呼び,日本の経済に悪影響を及ぼすことが考えられるからです。
しかも,円高になったのであれば,それこそ買いポジションを仕込むには絶好の相場と見るべきです。
NZドルが金利を下げ続けたら?・・・このような為替政策もあるかもしれませんが,あまり金利を下げすぎると,ニュージーランド国内から,資金が流出してしまいますね。
そうなったらなったで,ニュージーランド経済に悪影響を及ぼすことになります。
なにせ国自体の経済規模が小さいですから,何とか高金利を維持して,外資を国内に集めたいと考えるのが自然でしょう。
結局,為替というものは,高ければよい,安ければよいというものではなく,ある程度のレンジの中で緩やかに上下していくのが,誰にとっても理想の状態なのです。
去年は円高が悪のように言われていましたが,もしも,1ドル=360円になったらどうでしょう?
極端な円安は,輸入に頼る日本にとってはそれはそれで大打撃になるはずです。
今は,どこの国も時刻の通貨を安く維持しようとしていますが,ものには限度というものがあります。
いずれ神の見えざる手によって,適正なところに誘導されていくはずです。
その過程の中で,様々な政治的経済的な要因が影響して為替レートが上下するから,FXで利益を上げることができるのです。
常に最悪のケースが起こっても対処できるようにトレードをしていますが,
為替相場における最悪のケースは,長期間続くものではないのです。
尤も,2007年の最高値97円から,最安値まで暴落するとなると,その差は45円。
損失45万円。
取り戻すまでには,今のスワップで30年。
ここまで来ると,もうリスク管理以前の問題になってしまうと思いますが・・・
まぁ,とにかく,ある程度の期間,最悪の状態になっても耐えられるようなリスク管理をしておけば大丈夫です。
東京電力の奴らにも,この考え方があればよかったのになぁ。
話がそれてしまいましたが,スイングトレードにおいては,絶対に金利を払うポジションをメインにしてはいけないということが言いたかったのであります。
ここまで,スワップ金利の大切さを述べてきたのですが,やはり,FXの利益は,為替価格の変動で利ざやを獲得していくべきであることに変わりはありません。
スワップめあてのポジションメイ
クをしてしまうと,本末転倒になってしまいます。
あくまで理論上の話です。理論上の。
どーも 失礼しました。