欧米市場の情勢
【米国市況】株続伸、FRB社債買い入れ発表でリスク選好強まる
15日の米株式相場は続伸。午前中は軟調だったが、午後に米連邦準備制度理事会(FRB)が緊急融資プログラム下での広範な社債買い入れを発表すると反転。ボラティリティーが高まる場面もあったが、プラス圏で引けた。
- 米国株は続伸、FRB社債買い入れ発表で反転上昇
- 米国債は下落、10年債利回り0.72%
- NY原油は急反発、需要回復の兆しと生産減で
- NY金は続落、ボラティリティーを警戒
- S&P500種株価指数は一時、新型コロナウイルス感染第2波への懸念を背景に2.5%安まで下げた。
米連邦準備制度理事会(FRB)はこの日、緊急融資プログラムの1つである「セカンダリーマーケット・コーポレートクレジットファシリティー(SMCCF)」の下で米企業の社債買い入れを開始すると発表した。SMCCFでこれまでに買い入れたのは、上場投資信託(ETF)のみだった。
ミラー・タバクのチーフ市場ストラテジスト、マット・メイリー氏は、FRB発表直後の市場の反応について、「景気低迷の長期化を見込むFRBだが、引き続き市場は守るという感じだった」と分析。「FRBは、今後も信用スプレッドをコントロールする考えを市場に伝えている」と述べた。
S&P500種は0.8%高の3066.59。ダウ工業株30種平均は157.62ドル(0.6%)上昇し25763.16ドル。ナスダック総合指数は1.4%上げた。米国債市場では、10年債利回りが2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.72%。
外国為替市場ではドルが主要通貨に対して値下がり。FRBによる社債買い入れ発表後には、ブルームバーグのドル指数がこの日の安値を付けた。一方で資源国通貨は米国株の上昇に連れ高。FRB発表を受けリスク選好が強まった。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%低下。ドルは対円で0.1%下げて1ドル=107円33銭。ユーロは対ドルで0.6%上昇し1ユーロ=1.1323ドル。
ニューヨーク原油先物相場は大幅反発。投資家の注目が感染第2波への懸念から、需要回復の兆しと生産減に移った。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は86セント(2.4%)高の1バレル=37.12ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント8月限は99セント高の39.72ドル。
ニューヨーク金先物相場は続落。ボラティリティーの高まりで警戒感が強まった。早い時間帯は2%近く下げたが、米連邦準備制度理事会(FRB)が米企業の社債買い入れを開始すると発表後、下げ幅を縮小した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.6%安の1オンス=1727.20ドルで終了。
出典 https://www.bloomberg.co.jp/
S&P500のトレード結果(6/15)
年月日 | 終値 | 始値 |
---|---|---|
2020年6月15日 | 3,066.59 | 2,993.76 |
DAX30の下落に反してS&P500は上昇、安値で寄り付いたがゆえに、損失も拡大。先週木曜日の利益が行って来いの結果に、ぴえん( ;∀;)
DAX30による目線判断(6/16)
C=当日終値 H=当日高値 L=当日安値
bH=前日高値 bC=前日安値
- ルール1 buy=H/bH>+1.005~+1.01 sell=L/bL<0.995~0.99
- ルール2 buy=C-bC>+50 sell=C-bC<-50
- ルール3 buy=C-O>+50 sell=C-O<-50
- ルール4 buy=C-bH>+50 sell=C-bH<-50
赤実線…前日高値 赤破線…買い目線ライン
青実線…前日安値 青破線…売り目線ライン
年月日 | 終値 | 始値 | 高値 | 安値 |
---|---|---|---|---|
2020年6月15日 | 11,911.35 | 11,661.36 | 11,968.06 | 11,597.82 |
買い目線判断ラインは12018 強気の買い12068
売り目線判断ラインは11547 強気の売り11497
先週末の教訓から、ルール1を厳守してエントリーしたものの、S&P500はかなり強い買い気配。大幅損切となった。コロナの影響で相場の値動きが荒い。こういう時こそルールが大事。