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【FX】RBAとRBNZの政策金利の視点から見る豪ドルNZドル(AUD/NZD)の性質とトレードプラン 

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下の図は、オーストラリアとニュージーランドの政策金利と、豪ドルNZドルのレートの関係をまとめたものです。

「A-N」は豪政策金利からNZの政策金利を引いたものです。マイナス(青)であれば、NZドルの金利が高く、プラス(赤)であれば、豪ドルの金利の方が高いということを表しています。

この結果からは、2008年を除いて「A-N」の金利差がプラスの時は豪ドルNZドルが上昇し、マイナスの時は豪ドルNZドルが下落していることが分かります。これは、金利の高い通貨が上昇し、金利の安い通貨が下落するという為替取引の原則に則っています。唯一の例外2008年も1月に-1.5だった「A-N」の金利差が、同年12月には-0.75に縮小している事から、マイナスからプラスへの過渡期であったと考えると、押し目をつけながらも豪ドルNZドルが上昇していったことの説明がつきます。

オーストラリアとニュージーランドは地理的な位置が近く、様々な要素が似通っていることから通貨の値動きが米ドルに対して同じような動きをします。その結果、豪ドルNZドルは他の通貨ペアに比べて幅の狭いレンジ内での値動きになります。しかし、石油やガス、鉱物資源に恵まれたオーストラリアと比べて資源が乏しく、面積も人口も経済規模も小さいニュージーランドはオーストラリアに対して1割ほど低いレートで取引されるのが常態化しています。ここに影響を及ぼすのが、両国の政策金利です。

データの分析からは、「A-N」がプラス(豪ドルの方が強い)の時は豪ドルNZドル(AUD/NZD)が上昇し、1.20よりも上の水準を目指します。

逆に「A-N」がマイナス(豪ドルが弱い)の時は1.10よりも下の水準となる傾向があります。

そして、プラス→マイナスへの転換期、マイナス→プラスへの転換期には1.10~1.20の間で推移する傾向があります。

豪ドルNZドル(AUD/NZD)のトレード戦略としては、

1.10以下の価格帯では、買いトレードが有効です。1.00(豪ドルとNZドルのパリティ)を下限に0.01毎に買いポジションを持ち、RSIやRCIなどのインジケーターを目安としてプラスのポジションを決済します。含み損のポジションは、キープです。上限は1.10で、このレートに達したら、全てのポジションを決済し、それ以上の上値は追わない方が賢明です。

1.20以上の価格帯では、売りトレードが有効です。最悪の場合1.36まで上昇することを想定して、資金管理をしながら0.01毎に売りポジションを持ち、RSIやRCIなどのインジケーターを目安としてプラスのポジションを決済します。含み損のポジションは、キープです。1.20以下まで下落したら全ポジションを決済します。

問題は1.10~1.20の価格帯でのトレードですが、この価格帯でも、基本は売りトレードとなります。ニュージーランドはオーストラリアへの経済依存度が高く、豪ドルNZドル(AUD/NZD)の一方的な上昇は、ニュージーランドの輸入物価の上昇を招き、国民生活の安定を損ないかねません。また、逆の場合は、自国の輸出産業が競争力を失ってしまい、やはりニュージーランドの経済に悪影響を及ぼします。そのため、ニュージーランドは、1.10くらいを中央値として政策金利をコントロールしていると考えられます。このため、豪ドルNZドル(AUD/NZD)は1.20以上に上昇する局面があっても、長期的には1.10付近に戻ることが予想されます。1.10~1.20の価格帯で不用意に買いポジションを持ってしまうと。豪ドルNZドル(AUD/NZD)1.10の安定した水準に戻った時に、長期の含み損を抱えてしまうリスクがあります。加えて、オーストラリアよりも経済規模の小さいニュージーランドは、自国通貨の価値を維持するために、どうしても豪ドルよりも高い金利を設定する必要があります。基本的に「A-N」はマイナスになりやすいと予想されるため、1.10以上での買いポジションは売りよりもリスクが高いと考えます。

さりとて、1.20以上になることも十分に考えられますので、1.10~1.20の価格帯では、RCIやRSIの買われすぎサインで売りポジションを持ち、0.01毎に売りポジションを建て、RCIやRSIの売られすぎサインで、全売りポジションを決済して、塩漬けポジションを絶対に持たないようにトレードするのが得策です。

上記のトレード戦略をまとめると以下のようになります。

AUD/NZDの価格帯 トレード戦略
1.20以上
  • 0.01毎に売りポジションを持つ
  • RSIやRCI売られすぎサインでプラスのポジションを決済
  • 1.20以下まで下落したら全ポジションを決済
1.10~1.20
  • RCIやRSIの買われすぎサインで0.01毎に売りポジションを持つ
  • RCIやRSIの売られすぎサインで全売りポジションを決済
1.10以下
  • 0.01毎に買いポジションを持つ
  • RSIやRCI買われすぎサインでプラスのポジションを決済
  • 含み損のポジションはキープ
  • 1.10で全てのポジションを決済

昨日はRBAのサプライズ利上げで1.106まで上昇しましたが、まだ政策金利は豪ドル安の状態が続いています。ここからさらに金利差が縮小し、政策金利で豪ドルがNZドルを逆転するようになれば、豪ドルNZドル(AUD/NZD)は上昇していきますが、こればかりは中の人しか分かりません。NZドルの利上げがあれば、豪ドルNZドル(AUD/NZD)は下落していくでしょう。いったん上昇したからと言って、むやみに買いポジションを取るのは危険ですが、戻り売りを期待するのも早すぎるというのが現状です。

いったん全ポジションを決済したので、少し値動きを観察しながら、次の仕掛けを考えていきます。

 

この記事の内容は個人の見解です。金融商品の取引は、自身の責任で行ってください。読者の損失に対しましては、当ブログの管理者は一切の責任を負いません。<(_ _)>


 

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