CFD、これまでにお伝えした参入メリットのほかに、株主優待ねらいで株取引をしている人にもメリットがあります。これは、ちょっと裏技的な話です。
ご存じの方もいるかと思いますが、株主優待をねらって株取引をしている人の多くが用いている裏技に「クロス取引(両建て)」というのがあります。これは、現物の買いと同時に信用の売りを行い、権利確定後に手持ちの現物で信用げんわた売り分を「現渡し」して相殺するというものです。理論上、株価の影響をいつさい受けずに、優待の権利を得ることができるのですが、実際には、現物・信用それぞれの手数料や貸し株料が発生します。さらに、株主優待愛好家の増加により、この手法で優待の権利を得ようとする人が増えたため、最近では信川売り向けの貸し株数が不足しやすくなり、高い「逆日歩」が発生するようになりました。しかもこの逆日歩、発生するかどうか、いくらつくのかが事前にわからないため、いざクロス取引で優待をゲットしようという段になって、逆日歩があまりに高いために、取引をあきらめざるをえないなんていうことも少なくないのです。そこで活用したいのがCFDです。先のメリットでも紹介したとおり、cFDには逆日歩が発生しません。それどころか、売りで持ち越すと金利を「受け取れる」 こともあります。株主優待のクロス取引をしたいときは、CFDで売り注文を出したほうがダンゼンおトクといえるでしょう。