FX基礎知識

自称プロたちの言葉から耳をふさげ!

投稿日:2019年11月22日 更新日:

受動的な態度を捨てて、積極的に学ぼうとすると、私たちを戸惑わせる敵が現れてきます。マーケットのプロを自称する専門家たちです。

インターネットの世界を覗いてみると、驚くほどたくさんのマーケット解説記事があります。とくにCFDは投資対象が多岐にわたるだけに、それぞれのマーケットの解説記事を読もうとすると、かなりのボリュームとなってしまいます。彼らはしたり顔でマーケットの値動きに対して、後付けの講釈を付け加えます。さも以前から自分は値動きを予測していたかのごとく、自ら手柄ばかりを書き立てる方もいます。

しかし、将来の予測となると、とたんに彼らのトーンは弱まります。「今夜の〇〇〇次第」「〇〇〇といったリスクも見受けられるが、×××の可能性もあるので注意も必要かもしれない」。これでは、 一体何を言いたいのか、さっぱりわかりません。結局のところ、彼らは後付け講釈・評論しかできないのではないか、と疑われてしまいます。風見鶏と言われても仕方がありません。

風見鶏たちは次の4点に特徴づけられます。

・専門領域は後付け講釈

・値動きの予想は極力広めのレンジ

・「〇〇次第」で肝心の点はぼかす

・都合のよいファンダメンタルズだけを引用する

ひと言でまとめてしまえば、「風見鶏たちの意見など無視するに限る」ということに尽きます。大半の専門家らはマーケットにあわせて、発言・見通しがガラリと変わります。ある意味では、職業病とも受け止められます。

CFDで勝ちたいと思うならば、彼ら風見鶏の意見に耳を貸しているヒマはありません。筋が通った本物の情報に限定したほうが効率的でしょう。こうした情報の取捨選択はニュースに対しても同様です。ロイターやブルームバーグなど通信社からは、毎日大量のニュースが配信されます。人間というものは、インプットされる情報量が増えれば増えるほどに、判断力は低下していきます。それはそうでしょう。「Aという情報は値上がり材料となるが、材料Bは値下がりを示唆している。さらに材料cは来週末に控えた競合他社の決算発表が重要だと分析されている。 おつと、Dでは経済閣僚のネガティブなコメントが引用されている…」 。これでは経済通にはなれても、結局のところ、どんなトレードをすればよいのか、何のヒントにもなりません。

日々配信される莫大なニュースのなかで、本当に必要だと思う情報は1日数本でしかありません。そのごくわずかな情報にしても、トレードに直接役立つとは限りません。そのためにニュースチェックに膨大な時間を費やすのは効率的だとは思えません。

プロを自称する風見鶏たちは何の役にも立たないニュースを引用して後付け講釈の理論補強に使いますが、本物のプロであれば必要なニュースだけを紹介してくれるはずです。そうであれば、本物のプロに必要な情報の取捨選択を任せてしまうというのが、個人投資家にとって得策ではないでしょうか。

-FX基礎知識

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

no image

FX入門 外貨預金・株との比較

FXが外貨預金と比べて有利なポイント・少ない元手で取引可能・取引コストが安い・24時間取引可能・拘束期限が無い・取り扱い通貨が多い・有利で透明性の高いレート・売りから入ることも可能 FXが株式投資と比 …

no image

長い足の順張り,短い足の逆張り

トレードルールどおりにエントリーをしてみても,なかなか利益が上げられない場合があります。条件がそろったところでエントリー→たちまち逆行して損切り。というパターン。15分チャートをメインにトレードをして …

no image

この休みの間に・・・

自分の未熟さから、トレードに対して身動きができなくなってもう1ヶ月・・・。この期間にいろいろ勉強しました。遅ればせながらですが・・・。自分のトレードルールを確認していきたいと思います。こんなこと、ほか …

【FX初心者講座】FXで負けない方法編 損切と利益確定の判断の仕方

相場の王道といわれるものに「損小利大の原則」がある。 損失は小さいうちに切って、 利益は大きく伸ばすのが良い。 わかっていても、実際にこれを実践するのは大変 何度か痛い目を見ないとなかなか実行できない …

no image

ドル円を取引するのはいかがなものか?

FXは特定の通貨を売って、別の通貨を買うゲームです。 レートというのは、(買う通貨)/(売る通貨)なので、 買った通貨が売った通貨に対して、 相対的に安くなれば、利益が出ます。 通貨選びというのは、損 …

Count per Day

  • 666660総閲覧数:
  • 44今日の閲覧数:
  • 88昨日の閲覧数:
  • 42今日の訪問者数:
  • 65昨日の訪問者数:
  • 2011年3月11日カウント開始日:

カテゴリー

アーカイブ