相場を見るときは必ず、「森を見て木を見る」習慣をつけてください。そうでないと、 相場の真実を見誤ることになります。た
とえば、5分足チャートがレジスタンスラインをブレイクして、きれいな上昇トレンドを描いていたとします。このチャートだけを見れば、買いでエントリーするのが得策なようです。しかし、5分足チャートは相場の木でしかないのです。日足チャートで相場の森を見ると、景色は一変します。先ほど上昇トレンドに見えた部分は、下落トレンドの途中にできた戻りである可能性が強そうです。となると、むしろ戦略としては、買いではなく、戻りが終わって再び下げ始めたところを売っていくということになります。
チャートを見るときに判断すべきことは、トレンドの有無や方向、強弱だけではありません。相場の森はどんなトレンドになっていて、メイントレンドのなかで相場の木はどんな位置にあるのかを考えないといけないのです。
より大切なのは、大きなトレンドであり、短いチャートで見たトレンドは副次的なものでしかありません。 たとえデイトレードがメインであっても、かならず月足を見て、週足を見て、日足を見て、メイントレンドを把握してから周期の短いチャートへと移ってください。短いチャートだけを見ていては、いま起きているトレンドがメイントレンドなのか、あるいはメイントレンドに対する修正波なのかを判断することができません。それはcFDでレバレッジを効かせた取引を行なう際には致命的なミスへとつながりかねないのです。