海外市場に上場されている個別株や株価指数、商品先物などをCFDで売買する場合、売買益に為替コストが発生します。 このコストは投資家には見えづらい部分なので説明しておきます。
まずCFD業者は、使用している取引システムによって大きく5つのグループに分けられます。どういうことかというと、CFDではシステムを提供している親会社があり、投資家はCFD業者を経由して、親会社のシステムとつながっているのです。現在、日本で利用されている取引システムはサクソ系とGFT系、IGグループ、CMC系、ODL系の5種類。ほぼすべての業者が、これらのいずれかに属しています。
IGグループの場合、外貨建てポジションの決済損益は自動的に円換算されて証拠金残高に反映されますが、このとき0・3% の為替コストが発生します。一方、GFT系、サクソ系、ODL系でも外貨建てポジションの決済損益は円換算されて、証拠金に反映されますが、このとき為替コストは発生しません。 また、CMC系のCMCマーケッツでは、外貨建ての損益は外貨のまま口座残高に反映されます。つまり、口座残高のなかで円建ての資産と外貨建ての資産が共存する形となり、円に換算するまでは為替の変動によってロ座残高も変動します。なお、CMCマーケッツを除き、為替レートは前日の基準レートが適用されることが多いようです。