この数年、投資を始めてみようかなという人が、目立って増えてきていますが、そうした人たちが陥りやすい落とし穴があります。それは「日本人だから日本の金融市場へ投資する」という前提です。
株式投資では「銘柄惚れ」という言葉があります。特定の銘柄に「惚れてーしまって、他の銘柄にチャンスがあっても目に入らなくなってしまい、失敗してし引うのです。「日本人だから日本の金融市場へ投資する」という前提も、この「銘柄惚れ」の変種といえるかもしれません。私たちはマーケットへお見合いをしにきているわけではありません。不慣れなマーケットへ貴重な時間を割いて、貴重な資金を投じて、手間を惜しまず足を踏み入れようとする目的は、いうまでもなく、投資で利益をあげることにほかなりません。
利益をあげるという目標のためには、私たちに勝たせてくれる銘柄をピックアップすることが必須条件となります。では、私たちに勝たせてくれる銘柄とは何かということになりますが、それは「今後の値動きが上がるか下がるのかわかりやすい銘柄」です。トレンドが鮮明で、強力な銘柄ということになります。どういった条件でこうした銘柄を探せばよいのかということについては、後々詳しく説明していきましょう。ただ、そのような特徴をもった私たちを勝たせてくれる銘柄を探すためには、特定の国の市場や商品にこだわっているわけにはいきません。「日本人だから日経平均しか見ない」「自分が電機業界で働いているから電機業界の株式しか見ない」などと、おかしな忠誠心を抱いている余裕などありません。むしろ必要なのは「今日は日経平均、明日はダウ、来週は自動車株…」と積極的に浮気していくアクティブさなのです。
恋愛であれば、 一対一で相手を見極めることも必要ですが、投資ではお見合いパーティのように多数の候補のなかから相性の良さそうな相手を、時間をかけずに見分けることが重要となります。
世界の幅広い金融市場のなかから、利益を得られそうな銘柄を探す。そのためには、世界の金融市場をカバーするCFDが有力な武器となるのです。