欧米市場の情勢
米国株反発、銀行とエネルギーが主導-原油は大幅上昇
14日の米株式相場は反発。弱い経済指標や米中間の緊張といった悲観的な材料はあったが、銀行やエネルギー関連など、これまで売り込まれてきたセクターを中心に買いが優勢となった。
米国株は反発、ダウ377ドル高
米国債は上昇、10年債利回り0.62%
ドル指数低下-原油高でカナダ・ドル上昇
NY原油は急反発、需給の改善見通しが追い風
NY金は続伸、米失業保険申請件数が高水準-米中関係も警戒
S&P500種株価指数は前日比1.2%高の2852.50。ダウ工業株30種平均は377.37ドル(1.6%)高の23625.34ドル。ナスダック総合指数は0.9%上昇した。米国債は上昇。ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りが3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、0.62%。
この日の株式相場は荒い値動きとなる中、銀行株がS&P500種の上げを主導した。ウェルズ・ファーゴやJPモルガン、バンク・オブ・アメリカはいずれも4%を超える上昇率。原油高を受け、エネルギー株も買いを集めた。ただ、両業界は依然として年初来では下落率が最も大きなセクターとなっている。
アメリカン・エキスプレスやシスコシステムズの上昇で、ダウは他の主要指数を上回るパフォーマンスを示した。
朝方発表された新規失業保険申請件数が引き続き高水準となったことや、トランプ大統領が中国の習近平国家主席と今は話したくないと述べたことから、株式相場は午前中は軟調に推移していた。
ミラー・タバクのチーフマーケットストラテジスト、マット・メイリー氏は「新規失業保険申請件数に関して、またも悪いニュースが出た」とした上で、「過去2カ月、相場は今回のように下げるたびに反発してきた。市場関係者はそれほど積極的に売ろうという気にはなっていない」と述べた。
為替市場では株式相場の上昇とともに、ドル指数が下げた。原油高を受けてカナダ・ドルは主要10通貨全てに対して上昇。逃避需要の後退で、円は下落。
ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%低下。一時は0.4%上昇し、4月以来の高水準となっていた。ドルは円に対して0.2%高の1ドル=107円25銭。対ユーロでは0.1%高の1ユーロ=1.0805ドル。
ニューヨーク原油先物相場は急反発し、約5週間ぶりの高値を回復した。需要が回復しつつある中、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が原油輸出を縮小している兆しが見えたことが材料。国際エネルギー機関(IEA)は原油市場見通しが「いくらか改善した」との認識を示した。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は2.27ドル(9%)高の1バレル=27.56ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント7月限は1.94ドル高の31.13ドル。
ニューヨーク金先物相場は3日続伸。先週の米新規失業保険申請件数が高水準にとどまったほか、トランプ米大統領が中国との断交を示唆したことで金が買われた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は1.4%高の1オンス=1740.90ドルで終了。
出典 https://www.bloomberg.co.jp/
DAX30による目線判断(確定値)
C=当日終値 H=当日高値 L=当日安値
bH=前日高値 bC=前日安値
DAX30の値動きが下記の条件に当てはまるときにS&P500を売買する
ルール 2 Buy: H > bH Sell: L < bL
ルール 4 Buy: C > bH Sell: C < bL
日付け | 終値 | 始値 | 高値 | 安値 |
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2020年05月14日 | 10,332.60 | 10,415.29 | 10,471.82 | 10,158.60 |
2020年05月13日 | 10,542.66 | 10,669.99 | 10,698.13 | 10,530.32 |
ルール2・4ともに売り目線で確定
S&P500のトレード結果
序盤は思惑通り下げていたが、日付をまたぐ前に反発。その後は100pips近い爆上げで大幅損切となった
日付け | 終値 | 始値 | 高値 | 安値 |
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2020年05月14日 | 2,853.38 | 2,791.12 | 2,853.38 | 2,766.46 |