いよいよcFDのトレード方法を説明していきますが、その前にここでは失敗しないためのルールを紹介します。これさえ守れば失敗しない!?というテクです。
みなさんご存じでしょうが、取引をはじめるときは、相場の状況と投資資金、それに自分の性格なども考えて、トレードスタイルを決める必要があります。1日のうちに売買を繰り返すデイトレをめざすのか、それとも相場の波をつかまえてポジションを数日間持ち越すスイングをめざすのか、cFDでも決めておくことが大切です。
デイトレかスイングかは、ポジションごとに変えてもOKですが、デイトレと決めてエントリーしたポジションを、途中でスイングに切り替えるのは原則禁止です。
また、スイングを選んだとしても、cFDはレバレッジ取引なので、現物株取引のような中長期投資には向きません。長くても2週間、通常は2~3日程度で、取引を手仕舞うのが基本ということを覚えておいてください。
スイングか、デイトレかは、取引銘柄によっても変わります。株式cFDや商品先物cFDなど、スプレッドの大きいものはスイングがおすすめ。売買回数が増えるほど、取引コストがかさむからです。
●スイング向きのチャートのパターン
デイトレかスイングかで迷う場合は、日足のチャートを見て、相場の雰囲気をつかんでから決めてもいいでしょう。そこで、チャートの王道パターンを紹介します。たとえば、相場が大きなトレンドに転換する前に、よく出現するチャートの形というのがあります。それらは「三角もち合い」「Wボトム」「三尊天井」です。この形のチャートを発見したら、数日間はトレンドの発生した方向に動くことが多いので、スイングを選ぶときの目安になります。
まず「三角もち合い」とは、大きなレンジを描いていたチャートが徐々に落ち着いてきて、上値と下値のラインが近づいた後、上下どちらかへ大きく抜けるパターンのこと。レンジ期間が長いほど、溜まっているエネルギーが大きいため、強いトレンドが出る傾向にあります。
いろいろな銘柄のチャートに上値と下値のラインを引いてみて、この形を発見したら、スイングの準備に入ってOKです。ただし、エントリーするのは、株価が上下どちらかのラインを抜けるのを確認してから。ときには、定石と違う動きをすることもあるので、先走らないことです。
次に「Wボトム」 は、2回底をつけて大きく上昇するパターン。底の深さが同じくらいになるのが特徴で、中央の山を超えたら買い。底と山の長さ分だけ上がるといわれているので、利益確定の目安にしてください。
最後が「三尊天井」。1回、2回と上げてきて、3回目が2回目の高値に到達しなかったときに上昇トレンドが終了し、その後、大きく下げるパターンです。それぞれの節目にヘッドライン・ネックライン・ショルダーラインという名前がついていて、ネックラインを割らずに反転したときは、逆に大きく上げることがあるので、注意してください。
ちなみにスイングトレードは翌日に持ち越すため、オーバーナイト金利が発生します。ちりも積もれば 、で結構な額になるので、こちらも注意が必要です。