市場の情勢
◎米国市況:株が反落、WTI原油先物は初のマイナス-ドル上昇
20日の米国株式市場では、S&P500種株価指数が3営業日ぶりに反落。原油先物が史上初めてマイナス圏となったことや、本格化する企業決算発表に投資家が神経をとがらせる展開だった。ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物5月限は、マイナス37.63ドルで取引を終えた。
- 米国株は反落、エクソンなど石油株に売り
- 米国債は上昇、10年債利回り0.61%
- ドル上昇、資源国通貨は下落
- NY原油、前代未聞のマイナス価格-需要不在で投げ売り
- NY金は反発、原油急落で資金逃避が再び活発化
S&P500種は先週末は約6週間ぶりの高値で引けていた。この日のダウ工業株30種平均の下落率は2%超。原油安を受け、シェブロンやエクソンモービルの下げが目立った。
S&P500種は前週末比1.8%安の2823.16。ダウは592.05ドル(2.4%)安の23650.44ドル。ナスダック総合指数は1%低下した。米国債は上昇。ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.61%。
米議会では新型コロナ感染拡大の経済への影響を抑制しようと、新たな歳出パッケージに関する意見集約が図られており、詰めの段階を迎えている。投資家はこうした動きと原油急落の影響をともに考慮に入れながら取引を行った。今週は決算発表も相次ぐ。S&P500種構成企業の約5分の1が週内に発表を予定している。
通常取引終了後にIBMが発表した1-3月(第1四半期)決算は、売上高が前年同期比3.4%減少。同社は通期の利益見通しを取り下げた。
外国為替市場では米ドルとニュージーランド・ドルが上昇。両国ともにロックダウン(都市封鎖)を一部解除し、経済活動を再開させるための準備を進めている。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%上昇。米ドルは円に対して0.1%高の1ドル=107円62銭。対ユーロでは0.1%高の1ユーロ=1.0862ドル。一方、原油安を受けてカナダ・ドルなど産油国通貨は安い。
ニューヨーク原油先物相場は前例のないマイナス価格で引けた。新型コロナの影響で経済活動がほぼ停止状態に陥り、原油は行き場を失った。在庫を持て余したエネルギー会社は現物の受け渡しを望まず、期近物は損失を出してでも処分したい状況に追い込まれた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、55.90ドル(306%)下げて1バレル=マイナス37.63ドルで引けた。一時はマイナス40.32ドルまで下げた。5月限は21日が最終取引。ロンドンICEの北海ブレント6月限は8.9%安の25.57ドル。
IHSマークイットのダニエル・ヤーギン副会長は、WTI5月限が「すすり泣きではなく、金切り声を放ちながら最終取引を迎える」と語った。RBCキャピタル・マーケッツの世界エネルギー戦略担当マネジングディレクター、マイケル・トラン氏は「現物市場が目先、さらに急速に下降軌道をたどるのを阻止するすべは見当たらない」と述べた。
ニューヨーク金先物相場は反発。原油先物価格が初のマイナスとなったのを受けて、投資家は再び金への逃避に動いた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.7%高の1オンス=1711.20ドルで終了。
原題:U.S. Stocks Decline; Oil Futures Fall Below Zero: Markets Wrap、Dollar, Kiwi Gain on Reopening Plans, Loonie Lags: Inside G-10、Oil Plunges Below Zero for First Time in Unprecedented Wipeout、PRECIOUS: Gold Gains With Record Oil Drop Spurring Haven Demand(抜粋)
◎欧州市況:株上昇、ヘルスケア堅調-イタリアなどユーロ圏国債下落
20日の欧州株は一時の下げを埋めて値上がりし、強気相場入りした。ヘルスケア関連株が高い。投資家は企業決算を手掛かりに新型コロナウイルスの打撃がどれほど深いか見極めようとした。
ストックス欧州600指数は0.7%高。3月の安値から20%値を戻した。業種別のヘルスケア株指数は年初からの下げを埋め、2%高となった。
欧州株はここ2週間反発を続け、強気相場入りを試してきた。背景にあるのは、新型コロナウイルス感染拡大が深刻だった主な国で新規感染者数の増加ペースが鈍化してきた点や、政府や中央銀行による刺激策の発表だ。市場関係者の注目は今、企業決算に集中している。新型コロナの感染拡大やロックダウンによる打撃の程度が示唆されるとみられている。
欧州債はイタリア債を中心にユーロ圏国債が下落した。イタリアはシンジケート団を通じて5年物の新発債を売り出し、30年債を追加発行する。ドイツ債も下落。欧州金融安定ファシリティー(EFSF)債とベルギー国債の発行が材料となり、上昇分が失われた。
イタリア債は中期債を中心に下落。ドイツ債とのイールドスプレッドは14ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大して240bpとなった。ドイツ債の利回り曲線はベアスティープ化したが、ユーロ圏の他国債よりは堅調だった。
英国債は下落。10年債が特に売られた。英国は21日に5年債と30年債を発行する。
ドイツ10年債利回りは3bp上げてマイナス0.45%、フランス10年債は4bp上げて0.08%、イタリア10年債利回りは16bp上げて1.95%。
引用元 bloomberg日本語版 https://www.bloomberg.co.jp/
DAX30による目線の判断
赤線…高値(H) 青線…安値(L) 橙矢印…前日引け(bC)→寄り(O)
赤破線…前日高値(bH) 青破線…前日安値(bL)
日付け | 終値 | 始値 | 高値 | 安値 |
---|---|---|---|---|
2020年04月20日 | 10,665.20 | 10,705.20 | 10,713.86 | 10,435.80 |
2020年04月17日 | 10,625.78 | 10,607.35 | 10,756.78 | 10,542.71 |
S&P500の売買目線 | |
ルール1 Buy:O > bC Sell:O < bC | 買い目線 |
ルール2 Buy:H > bH Sell:L < bL | 売り目線 |
ルール3 Buy:C > O Sell:C < O | 売り目線 |
ルール4 Buy:C > bH Sell:C < bH | 売り目線 |
S&P500トレード結果
日付け | 終値 | 始値 | 高値 | 安値 |
---|---|---|---|---|
2020年04月20日 | 2,823.16 | 2,845.62 | 2,868.98 | 2,820.43 |
ルール1・2によるトレード
前日引けから下げて寄り付いたが、上窓を埋めるかたちで上昇後、ヘッドアンドショルダーを完成してからは下落
ルール2の売り目線でエントリーしたGMOクリック証券のCFDは実際の株価指数との差が結構開いている
22:30にエントリーしたものの、寄り値よりも10ドル近く低い価格での約定となった
そのために利益幅も縮小
これがGMOクリック証券の欠点
IG証券に戻ろうか…
ルール3・4によるトレード
こちらはルール4の売り目線を根拠にエントリーしたIG証券のポジション
DAX市場が引けてからのエントリーなので、ポジションを建てたのは24:30
一旦上昇してからの下落となったので、
下向きの流れにうまく乗ることができた