5000人指導のプロが教える最強の中国語勉強法

短期間で中国語をマスターしたいあなたへ。5,000人以上を指導してきたプロが、大人の日本人が効率的に習得できる学習法をお伝えします!
- 「忙しい中でも効率よく学べる方法を知りたい」
- 「挫折しないように今度こそ続けてみたい」
- 「資格として生かすためにも上位級の検定に合格したい」
そんなあなたの想いに応えるために、私の人生を変えた学習法、実際に多くの受講生が短期間で結果を出した方法をまとめました。実際にあなたがこの学習法を試していただければ、1年後には中国語をマスターすることも可能です。
語学学習は慣れるまで大変ですが、実は中国語は日本人にとって相性が抜群!もともと日本人は多くの漢字を知っていますし、日本語と同じような意味で使う中国語もたくさんあるので、マスターしやすい特徴があります。
中国が世界で注目され、中国語が求められるニーズがどんどん高まっているのに、話せる日本人はごくわずか。これは大きなチャンスです。この記事では、そんなチャンスをものにすべく、大人の初心者が中国語をマスターするための順番から勉強法のコツまで全て書きました。
ちなみに、著者である私(フルーエント中国語学院学長 三宅裕之)はこの方法により、全くのゼロから5か月で中国の大学入学レベルまで到達しました。今では実際に中国で中国人向けに、中国語でリーダーシップ教育などを行っています。また、日本人のための中国語の通信教育スクールも運営しています。
まずはトライが肝心。難しく考えずに、中国語に触れていきましょう。
なお、使える中国語を最短でマスターする動画を、期間・人数限定でプレゼントしています。いますぐこちら【無料中国語レクチャー】をぜひ体験してください。
目次 [非表示]
1. 日本人は「短期間で」中国語を習得できる
まずあなたは、すでに「中国語の8割」を学習し終えています。なぜなら日本人には「漢字の知識」という強い武器があるから。中国語を勉強したことがなくても、漢字の並びを見て何となく意味が分かってしまうのです。
例えば「我是日本人(私は日本人です)」
「我=私」ですが、日本語の意味でも理解できますね!「日本人」は漢字の形も意味も全く同じです。
日々私たちは、何気に本や新聞で漢字を目にしていますが、同時に「中国語に触れている」と言っても過言ではありません。実際、中国語と日本語の漢字は、意味も全く同じものが多く存在します。漢字が分かる日本人だからこそ、中国語を学ぶのに圧倒的に有利で、短期間でのマスターが可能なのです。
もっと中国語について知りたくなったらこちら。→【無料中国語レクチャー】
1-1.「漢字を使う」日本人と中国語の相性は抜群!
日本語と中国語の共通点は、同じ「漢字」を使用していること。ゼロから勉強する際のハードルが低く、日本人と中国語の相性は抜群なのです。
私たち日本人は、小学生の頃から漢字の勉強に多くの時間を費やしてきました。今まで中国語の勉強をしたことがない方でも、「日本語の漢字を学んだ経験」が、そのまま「中国語の学習」に生かされるのです。これほど日本人と相性がいい外国語は、他にありませんね。
もし大人の欧米人が中国語を学ぶ場合、全くのゼロから数千・数万の漢字を苦労して覚えなくてはなりません。欧米人から見た「漢字」は極めて複雑で、慣れない図形を描き続けるように一生懸命に練習をします。漢字の書き順も、意味も全く分からないので、相当苦労しそうですね。
私がアメリカの大学院に留学した時、中国語の授業をアメリカ人の隣で受けたことがあります。彼は、漢字をグチャグチャな書き順で、とても苦労しながら書いていました。それを見て「漢字を簡単に書ける日本人は、中国語をラクに学べる!」と、中国語と相性がいいことを実感しました。
実際、HSK(漢語水平考試験)という中国政府公認の中国語の検定試験で、上級の合格者の9割以上が日本人か韓国人というデータがあります。漢字の蓄積のある日本人が、中国語学習でどれほど有利かわかると思います。
『【発音付き】日本人が「中国語を読む」ことはカンタン! 漢字は難しくない!』
1-2. すでに1013個の中国語を知っている!
日本語と中国語では、それぞれ漢字の種類は異なりますが、実は中国語の常用語3805個のうち、日本語と同じ文字が「1013個」もあります。それらの漢字の意味も、日本語と全く同じか、ほぼ同じなのです!すでに私たちは多くの中国語漢字を書けて、意味も分かるので、気楽に学習を進められますね。
さらに「音読み・訓読み」がある日本語は、同じ漢字でも読み方が3つ、4つ、5つ…何種類もあります。中国語漢字の場合は、基本的にひとつの漢字に読み方は一つ。中には2種類の読み方がある漢字もありますが、ごくごく少数なので簡単に覚えられます。
日本語と共通している漢字が多く、漢字の意味やニュアンスも理解できる中国語。日本人がこれほど学びやすい外国語が他にあるでしょうか。私は「全ての日本人は中国語を学んだ方がいい」「学ばないともったいない!」と強く感じています。
『中国語の漢字はカンタン!日本人は既に1013個の中国語を知っている【動画付】』こちらで日本人が既に知っている「中国語単語350」を発音付きで紹介しています!
『【初心者向け】日本人がすぐに覚えられる中国語単語350語(発音付)』
1-3. 文法がシンプル!動詞や形容詞の活用・名詞の変化がない
中国語の文法は、とてもシンプルで簡単です!
まず、動詞や形容詞の活用がありません。英語の場合は、動詞の形が過去形、過去分詞形で変化するので、それぞれの形を暗記する必要があります。そして私たちの日本語は、動詞も形容詞もシーンに合わせて活用するので、外国人からすると「複雑な言語」のようです。
中国語は単語の形が変わらないので、英単語の活用形のように、機械的に暗記する必要がありません。一つの中国語単語を覚えておくと、どんな文型でもそのままの形で使えます。
また中国語の名詞も、英語のような単数形や複数形の変化もありません。英語の複数形の名詞には「-s、-es」などを付ける必要があります。さらにフランス語やスペイン語のような「男性名詞・女性名詞」もありません。
以上の理由から、日本人にとって中国語の文法は、とてもシンプルで学びやすいのです。
『ゼロから中国語の文法をマスターする!重要文法12項目』
1-4.「短期間で」中国語力アップ!HSK試験の利用法
あなたが「中国語をマスターしたい」と思うなら、「発音を中心とした学習」をしつつ、HSK試験や中国語検定などを利用することが「使える中国語」への最短ルートだと言えます。
なぜなら、検定は中国語マスターに必要な「読む・書く・聞く・話す」という総合力を身につけるのに最も効率的だから。検定を利用する勉強法なら、日本人が「現地でしっかりと通用する中国語力」が短期間で身につきます。
ただし、学習をスタートして約2ヶ月は、中国語の基礎を固めるのに必要な「発音学習」を中心に取り組んでください。(発音学習については3章で詳しく説明します)
そして、日本人が少し勉強すれば受かる試験(HSK1級・2級など)に申し込み、合格を目指す「検定試験対策の学習」をスタートします。このように中国語の基礎を固めながら、試験を利用して勉強を続けると、自然と短期間で上達するのです。
【HSK(漢語水平考試)と中国語検定】日本で受験できる中国語の検定といえば「HSK(漢語水平考試)」と「中国語検定」。まずはそれぞれの試験の特徴、レベルなどをチェックしてみてください。
『HSKを受験するなら必読!HSKのレベルはこちらでチェック!』
『必読!中国語検定に挑もうと思ったら ≪級とレベル編≫』
2. 最初の2か月で基礎体力をつけるとラクになる
中国語の学習で何よりも大切なことは「基礎の基礎=発音」をマスターすること。あなたの中国語が正しい発音でない限り、残念ながら相手に伝わりません。
学習スタートの2ヶ月間は、中国語の基礎体力である「発音トレーニングを思いっきりやり込む!」と覚悟すること。それが「中国語マスター」への大切な第一歩です!その結果、後の学習がグッと楽になるのでご安心ください。
2-1. まずは発音の基礎トレーニングを繰り返す
中国語の発音は日本語と大きく異なります。まず、中国語独特の4つの「声調・四声」。同じ「あ」の音でも、音の高低や上げ下げで4つの発音の仕方があります。日本語では「あ」は1つの音しかないので、日本人が4つの声調を言い分けることが難しいのです。
そして中国語漢字の読みに当たるもの、発音表記の「ピンイン」から「中国語の音の出し方」を覚えていきます。例えば「こんにちは」を意味する漢字「你好」のピンインは「nǐhǎo」。(約400の音を一覧にした「五十音表」のようなピンイン表で確認してみてください)
「nǐhǎo」のように、ローマ字読みできるピンインも多くありますが、日本語にはない難しい発音も存在します。これまで経験したことのない口の動かし方、舌の使い方を覚えなくてはなりません。未経験の音を正しく発音し、かつ正しく聞き取れるようになるには、トレーニングが必要になります。
本物の中国語力を手に入れるために、「学習スタート2か月は徹底的にトレーニングする!」と割り切って、スポーツの基礎体力を身につけるように、耳と口を鍛え上げることが重要です。
『中国語発音(ピンイン)動画講座|初心者が2ヶ月でマスター』
2-2. 中国語の発音で一番大切な「声調・四声」4つの音
「声調・四声」は、これから中国語を学ぶ初心者が最初にぶち当たる壁です。中国語は1つの音に対して、音程を上げたり下げたりする「4種類の形」があります。まずは、日本語にはない「4種類の音の変化」を体に染み込ませるようにトレーニングしましょう。
4種類の音それぞれで意味が変わってしまうので、正確に発音できるまで繰り返すことが大切。はじめに体で覚えてしまえば後の学習がラクになります。「中国語マスターのために避けて通れない基礎トレーニング」と覚悟して、今すぐスタートしてくださいね。
声調・四声の詳しい勉強法は3-1で紹介しています。
2-3. 中国語のピンインを覚える
中国語は、漢字を見て発音を覚えるのではなく、まずは「ピンイン」という中国語の発音記号を介してその漢字の発音を理解していきます。
中国語には母音が36個、子音が21個、この組み合わせで約400の音があります。まずはピンインの発音「音の出し方」を体に染み込ませます。(ピンイン表はこちらからご覧ください)
日本語には1つの漢字に音読み、訓読みなど複数の読み方がありますが、中国語は基本的に一つの漢字に読み方は一つです。例外として、読み方が複数ある漢字はありますが、初心者は一種類のピンインを覚えれば大丈夫。中国語をマスターしたいと思うなら、さっさとピンインを覚えて中国語の発音を攻略すること。具体的なピンインの勉強法は3-2で紹介しています。
2-4. 発音に飽きたら挨拶や基礎文法を学んでみる
最初の1〜2ヶ月間、ひたすら発音トレーニングの繰り返しが続くと、だんだん飽きてきます。投げ出したくなるかもしれませんが、グッと我慢してスポーツの筋トレのように継続することが大切。ここを乗り切れば、あなたの中国語力はグーンと伸びます!「中国語ペラペラのカッコいい自分」をイメージし、安心してトレーニングを続けてくださいね。
トレーニング開始から1ヶ月くらい経った頃、発音トレーニングに飽きたら、簡単な文法ルールを学ぶことをオススメします。まずは簡単な挨拶からスタートし、主語・動詞・目的語の短文に触れてみましょう。1-3で中国語の文法が簡単であることをお伝えしました。とにかく日本人の難関は「発音」なので、はじめのトレーニングさえ乗り越えられたら文法も会話もラクに学べるようになります。
【初心者向け・基礎文法を楽しく学べる教材】
発音学習に飽きてきたら、中国語のモチベーションを維持するためにも「お楽しみ」的に以下の教材を使って学んでみてください。
『新ゼロからスタート中国語 文法編』(Jリサーチ出版社)
『新訳第3版 中国語会話301(上)』(語学研究社)
『発音付|中国語の挨拶はこれで完璧-65表現』中国語の基礎文法を知りたいあなたにオススメ!
『ゼロから中国語の文法をマスターする重要文法12項目』
2-5. 基礎をおそろかにすると後で苦労する
最初の1〜2ヶ月の発音トレーニングをおろそかにしてしまうと、あとあと非常に苦労することになってしまいます。
中国語の「読み」「書き」はできても「聞けない」「話せない」状態になってしまいます。正しく発音できないと、実際の会話でまともな中国語を使うことができません。逆に、最初の段階で発音練習を徹底的に行い、正しい発音が身につけておくと、その先の「聞く」「話す」の力を十分に鍛えていくことができます。
発音は中国語力の土台になるもの。 結局、中国語が使えるようになるかどうかは、最初の発音練習をどれだけ真剣に取り組むかにかかっているのです。
もちろん、ひたすら発音だけだと勉強がイヤになってしまいます。 並行して「基礎文法教材」なども使って挨拶のフレーズを覚えたり、基本的な文法ルールも学び始めるといいでしょう。
2-6. 1日の勉強時間は1時間〜
約2か月間の発音学習の目安は、毎日平均1時間・週に7時間の確保を想定しています。
最短でマスターしたいなら、週に10時間以上の時間を確保していただくことが理想的。例えば平日の5日間で1時間、休日は集中して2.3時間を中国語の発音学習にあてられたら、週に10時間の学習が実現し、2ヶ月以内で発音をクリアできるでしょう。
とは言っても「毎日仕事で疲れて帰ってきて、家で1時間も集中できないかもしれない」「育児と家事でバタバタな日々で、自分の時間すら取れていない」…そんな現状かもしれません。
お忙しい方は、まず1日の中で隙間時間を探してみてください。通勤中や休憩時間の10分、15分など細切れ時間でも構いません。1日の中で合計して1時間は集中できる時間を捻出してみます。そして、手帳などに「この時間は中国語の発音学習をする!」と先に予定をブロックします。
家で集中できなければ、会社帰りにカフェやファミレスに寄って、1時間勉強してから帰宅するなど、学習環境を変えてみるのも効果的ですね。
もちろん、家事をしながらの勉強も可能です。キッチンに小型スピーカーを置いて、中国語を聞いて発音する。ピンインを書いた付箋を目につくところに貼って覚える、などなど。これも賢い勉強法ですね。
こうして、1日1時間〜発音学習を確保して約2ヶ月継続すると、中国語の「基礎体力」が身につきます。このトレーニングこそ、後の中国語学習をグッと楽にしてくれるキーポイントなのです!
3.「短期間で」中国語を習得する勉強法 -発音編-
3章では中国語をマスターのための具体的な勉強法を紹介します!
まずは最も重要な「発音トレーニング」から。声調(四声)の音を出す練習からスタートし、ピンインの発音を覚える順番で進めていきましょう!
3-1. 練習の順序① 声調(四声)
中国語は、一つの音に対して音程を上げたり下げたりする「声調」が4種類あります。例えば「ma マー」は、第1声は「妈马(mā)=お母さん」、第2声は「麻(má)=アサ」、第3声は「马(mǎ)=馬」、第4声は「骂(mà)=罵る」となり、それぞれの声調で全く違う意味を持ちます。
早速、4種類の音を確認し、実際に声を出して発音練習をスタートしましょう!
第一声 | mā | 妈 | お母さん |
第ニ声 | má | 麻 | アサ |
第三声 | mǎ | 马 | 馬 |
第四声 | mà | 骂 | 罵る |
![]() |
以下、日本人がイメージしやすいように音の出し方をポイントとして紹介しています!
3-1-1. 第一声māの発音(音のイメージと日本人のためのポイント)
mā |
第一声のイメージは、電話で話している際、相手が先に切った場合の「プップップッ~」という電子音です。まっすぐに、わりと高めの音を出します。
3-1-2. 二声máの発音(音のイメージと日本人のためのポイント)
má |
不良高校生が怒って聞き返すときの「あぁ!?」というイメージです。笑 短くグッと上げるのがポイントです。ゆっくり言うと日本人の場合は下の三声と間違われることが多いので、短く一気に上げるように意識しましょう。
3-1-3. 三声mǎの発音(音のイメージと日本人のためのポイント)
mǎ |
ガッカリしたときの「あ~ぁ」のイメージです。最初から最後まで低い音で抑えるのがポイントです。声調記号ですと、下がってからまた上がるように記載されていますが、低く抑えるイメージです。三声は、「半三声」といって、下げた状態から上がらずに抑えるように出すことがほとんどです。最初から「半三声」で練習するのが効果的です。
三声は、低い音を出す。それを意識するといいでしょう。
3-1-4. 四声màの発音(音のイメージと日本人のためのポイント)
mà |
カラスの鳴き声「カーッ!」のイメージです。素早く思い切って落とすのがポイントです。決してやさしく言おうとはせずに、きつい印象になるくらいに一気に音を下げます。
3-1-5. 軽声maの発音
上の1声〜4声以外に、特に音程の上げ下げはなく軽く添えるように出す音「軽声」があります。軽声は他の声調の後に続くことはありますが、軽声が最初に来ることはありません。
3-1-6. 2音節「ma ma」の声調を組み合わせたパターン
1つの音「ma」で声調の変化を覚えられた後は、2音節「ma ma」で声調を組み合わせたパターンを練習しましょう!
実際の会話では、4つの声調が組み合わさった2音節の単語を正しく発音しなくてはなりません。以下は、キレイな中国語発音を作る土台となる「声調組み合わせトレーニング」です。
表でわかるとおり、2つの声調の組み合わせは4つの声調×5種類(軽声を含む)で、20パターンです。この20パターンさえマスターしてしまえば、文章中や会話の中のあらゆる声調の組み合わせに対応できるでしょう。
このトレーニングで発音をしっかり口や耳に染み込ませれば、中国語の発音を「聞く」「話す」がグッと楽になりますよ!
3-2. 練習の順序② ピンイン
次に中国語を読むための発音記号、ピンインのトレーニングに入ります。ピンインには、母音が36個、子音が21個、この組み合わせで約400の音があります。(ピンイン一覧表はこちら)
400余りもあるピンインの発音「音の出し方」を体に染み込ませ、習得するにはどのようにしたらよいでしょうか?
まず知ってほしいのは「ピンインの約7割はローマ字読みできる」ということ。残りの3割が日本語にはない発音や、ピンインの綴りがローマ字読みとは違うものになります。ということは、この「3割のローマ字読みできないピンイン」を重点的に練習することが大切なポイントであり、ピンインマスターの近道です。
『【音声付】中国語ピンイン完全マスター!実践トレーニング』中国語のピンインについての詳しい解説はコチラ
『中国語のピンインとは何? ピンインの読み方・発音を解説』
3-3. 効果的な発音練習のポイント
中国語発音の種類は<ピンインの母音と子音で約400×4種類の声調=合計 約1300音>になります。
「こんなにも多くの音を覚えなくてはならないの!?」と、気が遠くなるかもしれません。ぜひ、ここは中国語を自由に操るために欠かせない「筋トレ」と覚悟して、毎日続けてみてください。ここでは、有意義なトレーニングのポイントを紹介します!
◆ 1300個の音を毎日声に出す ースポーツで言えば基礎の素振りのようなもの。毎日やることが大切なのです。私が中国に留学したときも、最初の2ヶ月は発音トレーニングの日々で、毎日ピンイン表を隅から隅まで音声に合わせて読んでいました。4つの声調を含めたピンイン全て発音するのにかかる時間は、およそ50分。このトレーニングが中国語力の基礎となるので、短期間でマスターしたい初心者にはオススメします! ただし、仕事や育児をしながら勉強する方、1300個すべての音を出す時間がない方は、苦手な部分を中心とした練習でも構いません。必ず「毎日」、しっかり口を使って練習することが大切です!
◆ 大きな声と大きな口 ―「これでもか!」という程、おおげさに練習するのがちょうど良いです。
◆ 口が疲れて当然 ― 中国語発音のトレーニングで、普段日本語では使わない筋肉が動いているはず。疲れるということは、中国語発音に必要な筋肉が使って体にたたき込めている証拠。口が疲れない場合は、使うべき筋肉が正しい発音ができていないかもしれません。
◆ 自分の発音を録音して聞く ― スマホの録音機能やICレコーダーを使って、自分の発音した中国語を録音してみましょう。客観的に聞いてみると、正しい音声との違いに気づき、改善することができます。
3-4. 最強の「発音教材」とその理由
発音トレーニングでは、発音に特化した教材を使ってください。筆者オススメは以下の2冊です。
◆『紹文周の中国語発音完全マスター』(アスク出版)
◆『アタマで知り、カラダで覚える中国語の発音』(アルク)
特に前者をおすすめしますが、後者も解説が詳しいので理論的な理解に役立ちます。もちろんこれ以外の教材でも良いのですが何を使ってもいいわけではありません。
①舌の位置や口の形の写真や図があり、論理的な解説がある ②CD付きのもの(DVD付きならさらによい) |
この2つの条件をクリアしたものを選ぶようにしましょう。
ここで特に強調したいのが「論理的」という点です。
子どもは、耳に頼って外国語を習得することができ、2才くらいでその聞き分ける能力は固まり始めると言われています。大人は、すでに聞き分けることが難しくなっているので、「聞くだけでペラペラ話せる」「環境にどっぷり浸かっていれば自然と話せるようになる」ことは、あり得ない話。大人は、論理的に学ぶことが必要なのです。 ただし、この論理的理解力を使えば、大人も極めて短期間で中国語をマスターすることが可能になります!
例えば、日本人が難しい「e」の発音は「日本語のエの口でオの音を出す」というような細かい説明が必要です。さらに、図や写真で舌や口の形が分かりやすく解説されていれば、イメージとして捉えて理解でき、難しい発音を攻略できるのです。
そのため、上記の条件をクリアしている教材か、見極める必要があります。 なお、2か月間の発音トレーニングに使うテキストは1冊に絞ること。あれこれ手をだしてはいけません。「この1冊を世界一やり尽くす!」くらいの気構えで繰り返しやっていきましょう。
3-5. 発音練習に必要なアイテム
◆ ポータブルオーディオプレイヤー
以下の3つの条件を備えている機材(ICレコーダーやMP3プレイヤー)を選んでください。
- 繰り返し練習に最適な「ワンタッチリピート機能」がある
- 自分や講師の声を聞くための「録音機能」がある
- シャドーイングのときに便利な「スピード調節機能」がある
ICレコーダーはオリンパス「ボイストレック」のVシリーズなどをお勧めしています。スマートフォンではなく、専用の学習機材を用意した方がいいでしょう。理由は、スマートフォンには電話やメール、SNSなど集中力が途切れる要素があふれているからです。
◆ 手鏡
- 自分の口の形をチェックするために使う
- ネイティブの口の形と比較しながらマネしていく
実際に鏡で自分の口を確認しながら、ネイティブの口をマネすると、あなたの発音はどんどん改善されていきます!
- ピンインとは何か?またピンインをマスターするコツを徹底解説しています。
『【音声付】中国語ピンイン完全マスター!実践トレーニング』
『中国語のピンインとは何? ピンインの読み方・発音を解説』
- 中国語発音【声調別音声付き】ピンイン表(音節表)はこちら!
3-6. 中国人と日本人講師の両方から学ぶ
中国語をまったくのゼロからスタートする場合、やはり独学はオススメできません。正確な発音のお手本を見せてくれて、かつ、あなたの発音が的確かどうかをジャッジしてくれる先生が必要だからです。
理想は中国人と日本人の両方から学ぶこと。
中国人からは、ネイティブの発音を間近で聞き、学ぶことができます。ただ、中国人の講師は元々備わっている自分の中国語の音の出し方やニュアンスを、理論的に日本語で説明することができません。
一方、日本人トレーナーは、日本人が特に苦労しやすい発音やクセを理解しています。例えば「“an”は、日本語で“案内”という時の(ん)の舌の位置です」とか「横笛を吹くときの口の形で」など、日本人がイメージしやすい解説ができます。 ただ、日本人トレーナーにだけ指導してもらうと、日本語なまりの中国語になりかねません。
仮に独学でやる際には、教材についている音源でネイティブの音を確認しつつ、日本語によるしっかりとした解説を理解していくのがいいでしょう。
3-7. 発音トレーニング開始から2か月後
声調の練習、ピンイントレーニングはいかがですか?
最初は慣れない音との格闘が必要で、退屈な筋トレをしているような気分になり、投げ出したくなるかもしれません。逆に、最初の2か月さえ乗り越えたら、発音の「基礎体力」が手に入ります。あなたの中国語はグーンと伸びるので、その後の学習が楽しくなります。
発音トレーニングから2か月後、ピンイン表の端から端までを声調を含めて発音できるようになり、2音節の声調パターンもネイティブに近い音を出せるようになったら、次の段階へ進みましょう。
ただし、これで発音のトレーニングが終わるのではありません。
どんなにみっちり2か月間取り組んでも、苦手な発音や声調は残ってしまいがちです。たとえば、日本人が特に苦手とする「・n」と「・ng」の区別、母音「e」の音、子音「zh」「ch」「sh」「r」の「そり舌音」など。
声調で言えば、第ニ声と第三声の言い分け、聞き分けを苦手としている人はたくさんいます。 次の段階に進んでも、意識して練習していきましょう。
『【音声付】中国語ピンイン完全マスター!実践トレーニング』で、ぜひ実践してください!
4. 最強!中国語の勉強法 -シャドーイング編-
4-1. 音声を聞いてマネをするシャドーイング
シャドーイングとは、テキストの音源(お手本)を聞きながら、影のように後についてその音声をマネしながら声に出していく学習方法です。
慣れるまでは、テキストのピンインを見ながらやってみましょう。慣れてきたら漢字だけを見ながらのシャドーイングや、何も見ないでトライしてみてください。
リピーティングの違いですが、リピーティングは一旦お手本を聞き終わってから同じ言葉を繰り返します。シャドーイングの場合は、聞きながら(聞いたそばから)ぴったりとくっついていくように、0.3秒遅れほどで言葉を重ねていきます。
『シャドーイングで語学をマスターする方法』
4-2. なぜシャドーイングが最強の学習法なのか
最強の学習法である理由は、中国語マスターに必要な「読む・聞く・話す・書く」、4つの技能が同時に鍛えられるからです。
例えばスポーツで、お手本のDVD観ているだけでは上達しませんよね。やり方やコツを教えてもらい、自分で繰り返し練習しないといけません。語学も同じように、正しいフォームで体をどんどん動かしていくに限ります。
耳や口、目など、体のいろいろな部分を同時に使って、言葉を体に染み込ませることができるシャドーイング。短期でマスターするための正しいトレーニングを実践できる、超効率的な学習法と言えます。
また、音読でも「口を動かしそれを耳で聞く」という効果はありますが、音読はお手本になる音声がないまま自分のタイミングで声を出していきます。自己流のおかしなクセがついてしまう可能性があるので、お手本をしっかり聞きながら進められるシャドーイングがオススメなのです。
4-2-1. 最も効率よく4つの力を鍛えることができる
シャドーイングで中国語の音声を聞き、それをマネして声に出していると、まず「聞く」と「話す」力が鍛えられます。さらに「聞く」は、インプット(入力)学習であるという意味で「読む」力に直結します。同時に「話す」はアウトプット(出力)学習として「書く」力につながるのです。
直接的に「聞く」「話す」力を鍛えていると、結果的に「読む」「書く」力を伸ばすことができるシャドーイング。一度で4つの力を同時に鍛えることができるので、これ以上に効率的な学習方法はありません。
4-2-2. 仕事をしながら隙間時間に効率よく学べる
シャドーイングは、10分、15分などの細切れ時間でも、集中的にトレーニングできる学習法。仕事をしながら限られた時間で勉強する人にピッタリです。シャドーイングは「聞く・話す・読む・書く」力を同時に鍛えることができるので、「聞く」だけに集中する学習など、それぞれに特化した学習に取り組む必要がありません。忙しい人でも、短期間で効率よく中国語をマスターできる学習法なのです。
4-2-3. お手本を聞いて何度も繰り返すと上達する
短期間で中国語をマスターしたいなら、ネイティブの音声を何度も聞いて、トレーニングすることが効果的。シャドーイングは、お手本のように上手く発音できるまで何度も練習し、鍛えることができる学習法です。やればやるほど中国語力が伸びていきます!
4-3. シャドーイングに使うアイテム
発音トレーニングと同様、ICレコーダーやMP3プレーヤーを使用します。 具体的な機種選びの必須条件は、先の項目でもお伝えした通り3点あります。
①ワンタッチリピート機能があること ②録音機能があること ③スピード調節機能があること |
特に③は、ナチュラルスピードに慣れない時に無理のないスピードに調整できます。正確に音を聞き取り正確に発音する訓練に役立ちます。
一方、シャドーイングを徹底的にし終わった文章であれば、逆に倍速スピードで聞けば、早口な中国語にも対応できる耳がつくれますし、脳を活性化させるトレーニングにもなります。
またデバイスについて「スマートフォンでも大丈夫ですか?」という質問を受けますが、
・画面を見ながらの操作は非効率
・電話やメールで勉強が中断されたり集中できない
・充電があまりもたない
そういった理由から勉強にはスマートフォンは向かないでしょう。もしスマートフォンを利用する際には、「語学プレーヤー」などのスピード調節やリピートができるソフトウエアをインストールすると、効率的に学習ができます。
また、教材付属のCDの中には、ポーズが長いものや日本語の解説が入っていたりと、シャドーイングに向かない要素があります。音声編集ソフトで余計な部分をカットして、シャドーイング専用にカスタマイズしましょう。この手間をかけるだけでも効率がグンとアップするはずです。Audacityなどの無料ソフトが利用できます。
4-4. 中国語脳が完成する「5ステップのシャドーイング」
「読む・書く・聞く・話す」の総合力を鍛えるテキスト(4-5-1 で紹介する総合教材など)を使ってシャドーイングにトライしてっみましょう!教材は、会話や中国語例文がメインとなっていて、当然CD付ものを利用します。
ステップ① 教材をみないでリスニング
教材をみないでネイティブの音声を聞く |
ステップ② 内容理解
本文・単語や文法の解説を読む。重要な部分にはマーカーを |
ステップ③ ピンインを見ながらシャドーイング
教材のピンインをみながらネイティブの音を聞き、ほぼ同時にその音を発音する。正しいピンインで読むことを意識しながら最低10回は繰り返す。ワンタッチリピート機能を駆使しながらきれいにできるようになるまで徹底的にやり込む |
ステップ④ 漢字を見ながらシャドーイング
ピンインを隠し、教材の漢字だけをみながらネイティブの音を聞き、聞こえたとおりにシャドーイングする |
ステップ⑤ 何も見ないで シャドーイング
教材を見ないでネイティブの音を聞き、聞こえたとおりに発音する |
以上のステップです。特に初心者の間は、ステップ③のピンインを見ながらの練習を重点的に行ってください。
4-5. シャドーイング教材の使い方・おすすめ教材のポイント
中国語マスターに必要な「読む・書く・聞く・話す」力が鍛えられるシャドーイング。ここでは、シャドーイングのトレーニングで使う教材を使いこなす方法、筆者おすすめの教材を紹介します!
4-5-1. 総合教材で「読む・書く・話す・書く」力を鍛える
シャドーイングの教材は、ネイティブの発音CDがついていて、短文だけではなくある程度の長さを持った文章を、流れを切らずにシャドーイングできることが前提。いろいろな教材に手を出すのではなく「1冊だけ」を徹底的にやり込んでいきます。
シャドーイング学習がスムーズになるための作業として、教材の「楽譜化」を紹介します。 楽譜があると、正確な音程で歌ったり演奏できたりしますよね。これと同じで、教材の中国語例文を「楽譜」に見立て、ピンインや声調記号を書き込んでいきます。シャドーイングでも「音を視覚化する」ことで、スムーズに発音することができるでしょう。
4-5-2.おすすめの「総合教材」
シャドーイングに適した教材をご紹介します。
◆『本気で学ぶ中国語 CD BOOK』(ベレ出版)
中国語学習を土台から丁寧に積み上げる本格的な入門書。「発音と入門編(中検準4級)」と「初級(中検4級)」からなる本書は、前編では中国語学習において重要な発音の方法について解説がとても詳しくわかりやすく秀逸。また後編は実践応用編と題し、実践的な例文が大量に掲載、用法が理解しやすい構成です。
全ての例文、単語にピンインが振ってあり、辞書を引く時間を節約できます。また例文すべての音声ファイルがあるため、シャドーイング教材として最適です。
◆『本気で学ぶ中級中国語 CD BOOK』(ベレ出版)
「本気で学ぶ中国語」で初級レベルを学習した後のステップアップ版。本書を繰り返し練習することで、中国語検定3級レベルの中国語が身につくでしょう。
例文はより実践的で、「把」構文や「結果補語」「可能補語」など複雑な文法の要点、的確な単語の使い分けなどがきちんとできるよう系統的に説明されています。初級版同様、全ての例文にピンインと音声ファイルがある点で、シャドーイング教材に適した一冊です。
◆『聴読中国語―HSK(漢語水平考試)大綱準拠 (東進ブックス)』(株式会社ナガセ)
単語力、読解力、ヒアリング力アップに最適。150~500字程度の小文が61本、短文が19本収録されており、文法などの解説はほとんどありません。最終的にはHSK5級・中国語検定2~準1級の語彙力養成を目標としています。驚くべきことに掲載されている小文で、日常使用される語のうち90%を網羅しているそう。文脈の中で単語が覚えられるという学習効率の高い教材です。
5. 最強!中国語の勉強法 –文法編-
中国語の文法は、英語と違ってシンプルでとても簡単です!
中国語には英語の「過去形、過去分詞形」といった動詞の活用形はありません。「過去形」のカテゴリーから中国語文法を学ぶのではなく、「短文」や「単語」、「語順」を覚えながら自然と文法が身についていく感覚です。
初心者の時から特別に「文法に特化した学習を取り入れる」のではなく、短文教材を使ってシャドーイングで会話力を高めていく勉強法で文法は攻略できます!
私のオススメ文法教材は5-5で紹介しています!
『ゼロから中国語の文法をマスターする!重要文法12項目』
5-1. 1つの文法で1つの例文を完璧に覚える
文法をマスターするために、まず初心者向けの短文教材を選びます。
掲載されている例文を、1つの文法ルールにつき「1つの例文のみ暗記」します。教材の中には多くの例文が掲載されていますが、限られた時間で全てを暗記するのは厳しいですよね。
短期間で効率よくマスターするポイントは、「1文法1例文」を100%完璧に覚えることです。1つの例文に絞って、残りは潔く捨ててしまいましょう。完璧な暗記とは、日本語を見ただけで、その文章をパッと中国語で言えて書くことができるレベルです。同時に、発音も完璧にすることで会話力もアップします!
5-2. 例文はシャドーイングで暗記できる
例文を完璧に暗記するための学習法は、シャドーイングが効果的。1つの文法に対して、暗記する例文を1つ選んだら、音声を聞いてマネをする練習を繰り返します。
このように、簡単な例文を使ったシャドーイングを繰り返すと、次第に文法パターンに慣れてきます。同時に、中国語の文法ルールが体に染み込んでくるので、自然と文法を攻略できてしまうのです!
5-3. 暗記した例文の単語を入れ替える
1つの例文を完璧に暗記できたら、次は例文の単語を入れ替える練習に入ります。
例えば、「我是日本人(私は日本人です)」という例文を暗記した場合は、「私」や「日本人」の単語を別の言葉で言い換えてみます。 「我是学生(私は学生です)」「她是中国人(彼女は中国人です)」といった感じです。
さらに、言い換えた例文を声に出して練習する、紙に書いてみる。このように、応用を取り入れていくと中国語の文法が定着していくのです。
5-4. 中国語の文法は「語順」を覚えるとラクになる
中国語の文法は、基本文型の語順を覚えることが近道です。
まずは基本、「主語(誰が)+述語(どうする)+目的語(何を)」の順番に慣れておくと、自然と文法も覚えられるので学習がグンとラクになります。語順が大切な理由は…下記の記事で分かりやすく解説していますのでご覧ください。
『発音付:【中国語文法】中国語を勉強するなら|実は語順を理解することが重要だった』
5-5. 文法教材の使い方・選び方のポイント
文法項目ごとに、例文がいくつか載っているシンプルな文法教材(短文教材)を選びます。もちろん音源があることも必須です。中国語の文法は超カンタンなので、「文法を学ぶ」というより構文や単語を覚える感覚でOK!シャドーイング学習を通じて、自然と文法も身についていく感じです
例えば英語の場合は動詞に活用があり、三単現・過去形・過去分詞などいろいろと変化しますが、中国語にはそれがありません。「私・あなた・彼・彼女」でも「単数・複数」でも「過去・現在・未来」でも、とにかく動詞は変化しません。
5-5-1. 短文は「とにかく暗記」する
①短文教材(文法教材)の例文を丸暗記 ②その構文に対応する総合教材の文法解説をチェックし、総合教材のキーポイントにマーキングする(総合教材のシャドーイング時にそのポイントを意識して発声する) |
上記2点をしっかりとやっていけば確実に文法ルールが体に染みついていきます。 それは総合教材と短文教材とで出てくる文法ルールにたくさんの重複があるからです。
同じものを何度となく目にし、繰り返しインプット/アウトプットしていくので無理なく知識が定着していきます。
5-5-2. 記憶の定着には「翌日&翌週のテスト」が効く
覚える例文を決めたら、次の段取りで暗記していきます。
ステップ① 音声を聞きシャドーイングを繰り返す
最初は教材をみながら。スムーズにマネできるようになったら音だけをたよりに。この作業で頭にしっかりインプットする |
ステップ② テスト&暗記
中国語の部分を隠した状態で日本語を見て、例文が言えるかどうか自己テストします。言えなかったものは暗記。できるようになるまで「テスト→暗記」をくりかえす |
ステップ③ 復習する
暗記+テストの「翌日」と「1週間後」に同箇所の「テスト+暗記」を行う |
ステップ④ 応用練習
そこで身につけた文法ルールを使って自分でもいくつか例文をつくってみる |
5-5-3. おすすめの「短文教材(文法教材)」
◆『[CD2枚付]新版 口を鍛える中国語作文-語順習得メソッド【初級編】』(コスモピア)
◆『CD2枚付 口が覚える中国語 スピーキング体得トレーニング』(三修社)
6. 最強!中国語の勉強法 -単語編-
中国語マスターのポイントの一つは、多くの中国語単語を覚えること。
当然ながら知らない単語があると中国語を聞きとることができません。中国語の文法が分からなくても、中国人が話す単語さえ分かれば、何となく内容を理解できます。多くの単語を暗記することは、自然とリスニング力のアップに繋がり、さらにスピーキング力のアップにも直結するのです。
まずは「語彙力アップ」のポイントを押さえて、今日から効率よく単語を覚えましょう!
6-1. 日本語と同じ中国語単語が1013個あることを知る
まず知って欲しいことは、日本人は既に「1013個」の中国語単語を知っているという嬉しい事実です。中国語の常用語3805個のうち、日本語の漢字と同じ単語が「1013個」もあり、ほとんどの単語の意味も日本語と同じなのです。
例えば、中国語の単語「大(dà ダー)・小(xiǎo シャオ)」は、日本語の意味と全く同じ「大きい・小さい」です。中国語で「中国(Zhōngguó ヂョングゥォ)」も、日本語の漢字も意味も同じ「中国」ですね。漢字を見ただけで意味が分かるので、あとは「ピンイン・発音」を完璧にすればOK!
このように、私たちは既に多くの中国語単語を知っているので、ゼロから中国語単語を暗記する必要がありません。まずは楽な気持ちになって、単語の勉強を始めましょう!
日本人がすぐに覚えられる中国語単語「350」を厳選!この記事を読むと中国語学習がラクになる!『【初心者向け】日本人がすぐに覚えられる中国語単語350語(発音付)』【オススメ動画】日本人トレーナーが「日本人が既に知っている中国語単語」についてレクチャー!『動画・日本人がすぐに覚えられる中国語単語』
6-2. 中国語の単語は「1つの意味だけ」覚える
私がオススメしている単語の学習法は、原則として1つの中国語に対し1つの日本語を覚えること。
通常、単語教材には1つの中国語単語に対して、複数の日本語の意味が掲載されています。これが単語を覚える際に「多くの意味を覚えなくては…」と、嫌になってしまう原因です。中国語単語に複数の日本語が載っている場合は、まず自分で「今覚える日本語の意味を一つ」選んでください。一つの意味を完璧にすることに集中するのです。
これから多くの単語に触れ、会話練習をしながら中国語を続けていくと、同じ単語を目にする機会が増えます。中級・上級者になる頃には、自然と複数の日本語の意味もインプットできているはず。まずは1つの意味に集中し、効率よく単語を学習していきましょう。
6-3. 単語もシャドーイングで覚える
単語を効率よく暗記する学習法の一つとして、「シャドーイング」をオススメします。(シャドーイングの詳細はコチラ)ネイティブの音声をマネして発音する「シャドーイング」で、実際に声を出してトレーニングしていくと、正確な発音と中国語のリズムが身につきます。
初心者の段階の学習では「基礎の語彙力をガッチリ固める」ことが大切。基礎が抜けていると、次のレベルに行った時に苦労することが増えるからです。シャドーイングで口を動かし、同時に日本語の意味をインプットすることで、自然と基礎の語彙力が固まるでしょう。
初心者の「単語暗記」理想的なレベルは【中国語の単語を見て→正しい発音で読める・ピンインもかける・日本語の意味が言える / 日本語を見て→中国語の正しい発音で言える・中国語の漢字が書ける】
この双方向がスムーズにできるまで、シャドーイングなどでトレーニングを繰り返してください。ある程度、覚えられたら理解度を確かめるためのテストを行い、苦手な単語を抜き出して、トレーニングを繰り返しましょう!
6-4. 単語の漢字練習はエアライティングも効果的
「エアライティング」とは、エア、つまり空気中で中国語の漢字をペンで2~3回書き取りをすること。紙に書くよりもスピーディで効率的に練習できます。メリットは、場所や持ち物を問わず、どこでも空気中にサッと書いて練習できること。エアライティングでも実際に手を動かしているので、体で覚えることができるでしょう。
とはいえ、中国語の中には複雑な漢字もあるので、しっかり書きたい漢字は紙に書いて練習しましょう。
6-5. 覚えられない単語は自分のイメージで覚える
どうしても忘れてしまう単語の覚え方は、「イメージ化」です。限られた時間の中でしっかり記憶に定着されるには、中国語の単語を「映像で捉える」ことが有効です。
例えば「蛋糕(dàngāo ケーキ)」だったら、「虫」が「米のケーキ」を「羊」にあげているイメージ。「电梯(diàntī エレベーター)」だったら、「弟」が「木のエレベーター」に乗っているイメージという具合です。かなり無理矢理でも、自分にしか理解できないイメージでもOK!とにかく「覚え方のイメージ」を決めてしまいます。
ただしこの方法は、「どうしても覚えられない単語」に限定しないとあまり効果がありません。あらゆる単語でイメージを作ろうとすると、「覚え方を考えること」に時間が奪われてしまい、本末転倒になってしまいます。
6-6. 覚えられない単語だけノートにまとめる
覚えられない単語の覚え方は、王道ですがノートに書き出します。「自分が覚えられない単語」だけを集めた単語教材「表現ノート」を作るのです。
まず、カバンに入れて持ち運びしやすいサイズのノートを用意してください。ノートの使い方は、まず左ページを縦半分に折ります。3色ボールペンを使って、折り目の一番左側に「青字で・中国語」と「赤字で・ピンイン」を書きます。右側には「黒字で・日本語」を書きます。(必要であれば右ページに例文を書く)
このように、「あなたが覚えられない単語だけ」を集めたオリジナル単語教材(=ノート)を作ってください。
もちろん、作って満足で終わっては意味がありません。常にこのオリジナル単語教材を持ち歩き、電車の中や休憩時間に開いて復習を続けることが大切です。
『効率的な中国語単語の覚え方|覚えられないのには理由がある!』
6-7. 教材・単語帳は「1冊だけ」をやり尽くす
多くの単語教材が発売されていますが、まずはその中から「一冊」に絞り込みましょう。その一冊を使って、何度も繰り返し「狭く深く」学んでいくのです。すると、基礎力がどんどん固まり、中国語力の厚みも増していくでしょう。
中国語に限らず語学学習者の中で、多くの教材を買い込む「教材コレクター」を見かけます。多くの教材で「広く浅く」学ぶ方法では、次々と新しい情報が入ってきてしまうため、それぞれが記憶にしっかり定着しません。大切な基礎力が固まらないのです。それより、「一冊の教材」に決めて、これを「世界一やりました!」と自分が納得できるレベルまでしつこく繰り返してください。すると揺るぎない「基礎力」が身につき、中国語力がある時点でグーンと飛躍します。
6-8. 単語帳の使い方・おすすめ教材のポイント
6章では、おすすめの単語帳・教材、単語学習のルールや効率よく学ぶポイントを紹介します。初心者の方は基礎から学べる単語帳を選びましょう。もちろんネイティブの音声、CD付きが条件です!
6-8-1. おすすめの「単語教材」
≪HSK≫
◆『品詞別・例文で覚える HSK基本語彙1級‐4級 CD付』(白帝社)
◆『品詞別・例文で覚えるHSK基本語彙 5級―6級』(白帝社)
≪中国語検定≫
◆『キクタン 中国語』(アルク)
※入門編/初級編/初中級編/中級編/上級編があります
6-8-2. 単語学習のルール
①1単語1意味
単語教材には通常、1つの中国語に対して、日本語の意味が複数掲載されています。このすべてを暗記する必要はなく、原則として「1つの中国語に対して日本語の意味は1つ覚えればOK」で、どうしても2つ以上の意味が書いてあるものを覚えたい時は、中国語の横に「②」と書き、日本語の意味にも2か所にマーカーします。
②例文は念入りにやらなくてよし
ただし例外として基礎レベル(HSK4級レベルまで)の接続詞と副詞については例文をきっちり覚える。 接続詞と副詞は日常会話や作文で多用するため、覚えておくといろいろ使えて便利だからです。
6-8-3. 記号を使った「システマチック単語暗記法」を実践
ステップ① 音チェック(初心者のみ)
教材をみながら付属の音声に合わせて単語をシャドーイング。(中級レベル以上の学習者は音読でOK) |
ステップ② 音読
教材をみながら、音声なしで同じく3~5回音読。覚えるつもりで! |
ステップ③ エアライティング
中国語の漢字をペンをもってエア(空気中)で2~3回書き取りをする。実際に書くよりもスピーディに練習ができる。しっかり書きたい漢字は紙に書いて練習する。 |
ステップ④ 暗記テスト
1.中国語だけを見て、正確に発音できるか? 2.中国語とピンインだけを見て、日本語が言えるか? 3.ピンインと日本語だけを見て、中国語が書けるか? 4.日本語だけを見て、中国語が言えるか? 上記4項目の角度から暗記が出来ているかチェックする。全てが出来るまで続ける。 |
単語は「なんとなく」覚えてはいけません。 暗記テストでは、正解の場合は何も書かず、間違っていたら「/」の印をつけていきます。 そして再度テストをして正解ならようやく「○」印。それでも間違いなら「×」印。すべてが「○」になるまで続けます。
またいずれのステップでもストップウォッチを使って時間を計測すること。時間をしっかりと意識し、ダラダラとした学習に陥らないようにします。 さらに記憶の定着に重要なのが復習です。ここでもやはり翌日、翌週にしっかり復習を兼ねてテストをしましょう。
6-8-4. 必要な語彙力(語彙数)はどのくらい?
例えば中国語の検定、HSKの最上級「HSK6級」には「5000語レベル」の語彙力が必要です。
実際に中国で暮らしてきた筆者の感覚ですが、自分の語彙数が1000語くらい超えたあたりが、中国旅行でタクシーの運転手さんに「○○に行きたい」とカタコトで言える程度。
2500語程度の単語が完全にインプットされると「一皮むけるかな・・・」という印象です。自分の言いたいことが、簡単な言葉で言い換えて中国語で伝えられるレベル。例えば「カラス」という単語は知らなくても「黒い鳥」で説明ができるという具合です。
今後、HSK・中国語検定を受験するなら、目指す級に合格するための「語彙力の目安」を知っておきましょう。
それは1つ下の級までの単語を100%完璧にした上で、該当する級の単語を暗記すること。 つまりHSK4級のレベルに至るには、HSK3級までの単語を完璧にする。HSK5級のレベルに至るには、HSK4級までの単語を完璧にする、という具合です。
結局、基礎が抜けてしまえば次のレベルには行けないので、つねに基礎の語彙力を固めることを意識すること。そのためには難単語は捨てていいです。 こうした心構えで勉強に取り組むといいでしょう。
7. 中国語の勉強におすすめ!-辞書・アプリ編-
まず、語学の学習には欠かせないアイテムとして、真っ先に思い浮かぶものが辞書です。そしてスマホが便利な今、いつどこでも中国語の学習が可能なアプリがあります。ここでは、中国語の勉強に活用できる辞書とアプリについてお話していきます。
7-1. 中国語の辞書はスマホのアプリがおすすめ
初心者が短期間で語学を習得するには、日常生活の中で「いつでも調べることができる環境」であることが大切。私は、断然辞書選びには、紙ベースの辞書より「スマホのアプリ辞書」をおすすめします。紙ベースの辞書がアプリになったものもあり、紙ベースの辞書と同じクオリティを備えつつ、場所を取らず、持ち運びも便利で、いつでも調べることができます。
例えば、電車の中で広告を目にして、「この言葉を中国語では何というだろう?」、中国語の教材を読んでいて、「この単語どんな意味だろう?」という場面に直面した時を想像してみてください。紙ベースの辞書であれば、その場に持ち合わせていなければ、メモに書いておくかもしくは頭で覚えておいて、後程、辞書を読み返すしか方法はありません。しかし、スマホのアプリ辞書であればそんな疑問も即座に解決できるのです。
また、スマホのアプリには電子辞書に備わっている「手書き入力」ができることもおすすめのポイント。中国語は、英語やスペイン語のようにアルファベット順に調べることができません。紙ベースの辞書では、ピンインが分からないと辞書で調べることに大変苦労してしまうのです。
「この中国語どう読むのだろう?」「この言葉の意味は何だろう?」という疑問を素早く解決できるのが、「手書き入力ができるアプリ辞書」です。手書き入力ができるものであれば、ピンインがわからないとき、見たまま書くことができ、瞬時に分からない単語を調べることができます。直感的に操作できることによって、効率よく勉強を進めることができますね。
7-1-1. 電子辞書よりアプリ辞書がいい理由
持ち運び便利・手書き入力ができることを利点で言えば、同じく電子辞書もありますが、アプリ辞書は電子辞書より安価ということがおすすめポイントの一つです。例えば、中日・日中辞書搭載の電子辞書が新品で約14,000円に対し、アプリ辞書(小学館の日中・中日辞書)で4,100円と、3分の1以下の値段で購入可能です。
また、辞書アプリなら、ひとつ買えば複数の端末にダウンロードして使えることもお得です。例えば外出先は自分のスマホで、家ではタブレットやPCで使うことが可能なのです。
『中国語│私が電子辞書よりスマホ・アプリ辞書をススメる理由』
7-2. アプリなら隙間時間に中国語を学べる
先ほど7-1.でもお伝えしましたが、初心者が短期間で語学を習得するには、中国語に触れている環境を多く作ることが大切です。
スマホには、ダウンロードして使える中国語関連のアプリがたくさんあります。まとまった学習時間がなくても、通勤時間や家事の合間など、少しの隙間時間にスマホで楽しみながら学習することが可能ですね。毎日少しずつでも積み重ねれば、1ヶ月後、3か月後、半年後には上達度が実感できるはず。無料で良質なものも多いので、リスニングや発音に特化したものや、遊び感覚で学びたいなど、あなたの希望に合わせてアプリを試してみましょう!
中国ゼミ厳選のアプリそしてアプリを使った勉強法を伝授しています。是非ご参考にしてください。『中国語学習アプリ9選・Podcast3選│中国語をマスターした私がオススメする最強スマホ活用術』『中国語のニュースサイト・アプリ│リスニングにも活用できる14選』
7-3. スマホに中国語の手書き入力を設定する
前述のとおり、「手書き入力ができること」はスマホの辞書アプリや学習アプリを活用していく上で必須です。中国語を手書き入力するためには予めスマホの設定が必要です。
設定方法の詳細は『画像で説明|中国語のピンイン入力・変換手順(パソコン・スマホ手書き)』で説明していますのでご覧ください。ここでは、簡潔に手書き入力の設定方法をご案内します。
7-3-1. スマホ「iPhone」での入力手順
「設定」を開き、「一般」→「キーボード」→「新しいキーボードを追加」と進みます。 新規で追加するキーボードとして「簡体字中国語」「拼音-QWERTY」「手書き」を選択し、完了します。これでキーボードの導入はOKです。 後は文字を入力する画面で地球のマークを長押ししてキーボードを切り替え、「简体拼音」を選択します。これでピンインの入力が可能になり、「简体手写」を選択することで手書きでの入力が可能になります。
7-3-2. スマホ「Android」での入力手順
まず「Googleピンイン入力(無料)」をダウンロードします。 ダウンロード後、「設定」→「言語」と入力→「Googleピンイン入力」をオンにしましょう。これで入力の準備は終了です。 後はアプリを起動し、画面を上から下へスワイプします。スワイプすると「キーボードの変更」という画面が表示されますので、「中国語」を選択します。 画面の「中」と書かれたボタンをタップすると4つのキーボードが現れますので、右下のものをタップすれば手書き入力が可能になります。
8. 中国語の勉強におすすめ!-本・参考書・DVD編-
7章では、中国語の学習にアプリ辞書・学習アプリを取り入れることをおすすめしましたが、この章では中国語教材の本・参考書・DVDについてお話していきます。
『発音付│あなたも中国語でよめる!グッとくる漢詩ベスト10』
8-1.「HSK・中国語検定 最強の学習法」を読む
私は、中国語を学習してから、4ヶ月で大学レベル、半年で大学院入学レベルまでたどりつきました。それは、中国語の学習に効率的な勉強法を取り入れたからです。
現在勉強中で伸び悩んでいる方も、実は勉強法がふさわしくないのかもしれません。その場合には、今こそが勉強法を見直すチャンスです。私の著書「HSK・中国検定 最強の学習法」では、発音・リスニングをはじめ、総合的な中国語を最短でマスターする方法、そして中国語学習のモチベーションを保てるようHSKや中国語検定を受けていくという私の経験による勉強法をアドバイスをしています。「最短でマスターするための勉強法」がわかれば、もっと楽しく効率的に中国語を学習できるのです。
フルーエントの無料オンライン講座にお申し込みになりましたら、メールと動画による講座などのお届けと併せて、特典として書籍「HSK・中国検定 最強の学習法」を体験版50ページ分お届けいたします。是非、今後の学習プランにお役立てください。
直接、この書籍を読んでみたい方は、こちらをご覧ください。
8-2. 参考書は1冊に集中すると効果的
どんな語学でも、学習するためには、参考書は必要なアイテムですが、あなたは参考書を買う時、どんな基準で選びますか?
多くの方が、単語や、文法、作文、リスニングなど、その時々の自分の苦手分野の教材をバラバラに買っていく、もしくは、良さそうな参考書を何冊も購入し、本棚にそろえることから始めるのではないでしょうか。しかし、このやり方はお勧めしません。広く浅い学習では、基礎力を十分に養うことができないからです。
1つの教材を「世界一やり込んだ」と言えるくらいに徹底的にやり込む方が、基礎力を深く身につけることができます。ぜひ、一冊に絞って、その本に載っている基本的な発音・単語・文法・フレーズの勉強を繰り返してください。同じことを繰り返すと、自然と基本のフォームが身体に染み込んで来て、中国語の総合的な力を鍛えることができるのです。
私が自信をもっておすすめする参考書の選び方は、「発音」、「単語」、「総合」、「短文」、「検定対策」の教材本を1冊ずつ用意し、徹底的に繰り返し学習する方法です。私も、中国留学時には、自分の参考書をすべて暗記するまで徹底的に勉強しました。この方法が必ず、中国語を最短でマスターする道につながります。
8-3. DVDで効率的に学ぶ
初心者が中国語をマスターする際に、多くの人が挫折するのは、「発音」「リスニング」でのつまずきが原因です。目と耳で理解することが、「発音」「リスニング」部分を強化する上で必要ですが、DVD付の教材は、そんな弱点ポイントを解決してくれます。DVDの音を聞きながら映像で見ることによって、目と耳で同時に覚えることができるので、理解がしやすく、記憶にも残りやすくなります。
参考書には、CD付だけでなく、DVD付や動画をダウンロードできるものもありますので、初心者が中国語を学ぶにはとても効率的です。
また、中国で人気のドラマや映画のDVDを観ながら中国語を学ぶのもオススメです!
『オススメ中国ドラマ11選│楽しみながら中国語リスニング力をアップ!』
9. 中国語を楽しく学ぶ!おすすめポイント
せっかく学ぶのであれば、楽しく学びたいですよね。これは、すべてのことに共通することですが、中国語の学習でも全く同じです。
9-1. 本物の中国語力が最短で身につく教材・講座
ここでは、私がおすすめする中国語を楽しく効率的に学ぶための教材・講座をご案内していきます。本気で中国語をマスターしたい、楽しく学びたい方は、ぜひチェックしてみてください。
9-1-1. 60日でネイティブに通じる発音をマスター
中国語は発音が難しくここで断念してしまう方が多いのですが、この「発音」を楽しく効率よく学習できる教材が、60日間で中国語の発音をマスターする教材「見てマネ60」です。1日30分の動画を見ながらマネするだけで中国語をマスターできるようになっています。
まず、日本人のトレーナーが口の動かし方についてのコツをわかりやすく解説しています。そのあと中国人トレーナーによる発音のお手本をマネするだけなのです。動画なのでじっくりと先生の口元を確認しながらマスターできます。
【動画をチェック!】「見てマネ60」教材の特徴・開発秘話をお話している動画をご覧ください。
【おすすめ発音教材】本物の中国語発音を60日でマスターしたいあなたは、コチラへどうぞ!
9-1-2. 日本人の中国語トレーナーと共に学ぶ
中国語を学習していくと、いくつかの疑問がでてきます。2章でご説明した通り、中国語は最初の2か月はみっちり発音練習に徹底するようにご説明させていただきましたが、独学もしくは中国人講師から習うだけでは、発音の仕方や音の出し方といった部分でつまづいてしまいます。
日本人トレーナーは、苦労しやすい発音やクセを理解していますし、論理的に発音の仕方を説明してくれるので、頭で理解して音に発することができます。また、文法でも、日本語から中国語に直訳できない表現など、中国語でどのように表現するかを説明付きで学ぶことができます。
疑問が膨らんでしまうと、せっかく楽しみながら中国語を学習していても、後につながらなくなってしまい、途中で挫折してしまうかもしれません。疑問点はそのままにせず、100%解決しながら楽しく中国語の学習を進めるためにも、日本人の中国語トレーナーの存在は極めて重要なのです。
【動画をチェック!】日本人トレーナーってどんな人? フルーエント中国語学院 発音のスペシャリスト講師を紹介!
【おすすめ通信講座】日本人トレーナーが強力サポート!ゼロから1年で最上級資格&中国語会話マスター「フルーエント中国語学院 通信コース」 講座で本物の中国語力が身についた受講生の体験談はコチラ。
9-2. 中国のドラマや映画を観る
楽しみながらリスニング力を鍛えるためには、ドラマや映画を観ることはとても効率的です。まだ、発音の学習を始めたばかりという初心者の方でも、発音やアクセントになじむことができます。
また、ドラマでは「どんな場面」で「どんな表現をすればよいか」という「使う状況」を目で直感的に理解できることもおすすめのポイントです。中国大陸のドラマには、中国人への中国語の標準語の普及のため、たいてい中国語字幕が付いています。この字幕が中国語学習者にとっても嬉しいですね! セリフが聞き取れなくても、文字が大きな助けになりますし、読みとリスニング同時に学習することができるのです。
その他、語学を学ぶ上で大切なこととして、「その国の文化や価値観を知る」ことがあります。ドラマや映画を通して、中国人の考え方や生活習慣が理解できます。中国へ行かなくても、リアルな中国に触れられるのが魅力的ですね。
『『中国語学習アプリ9選・Podcast3選│中国語をマスターした私がオススメする最強スマホ活用術』の4章』おすすめのドラマはこちらの記事をご参考にしてください。
『オススメ中国ドラマ11選│楽しみながら中国語リスニング力をアップ!』
9-3. 中国語の歌を聞いてみる
楽しみながら中国語をマスターするためには、中国語の歌を聴くことも、取り入れたい学習法の一つ。今は、ネットで中国語の歌詞を入手することが可能なので、耳からだけではなく、目でも覚えることができます。また、日本の歌を中国語に替えたバージョンの歌もあり、歌詞が頭に入っている分、歌詞をみながら、自分で歌うこともできますね。中国語で歌える持ち歌が1曲あると後々便利でしょう。
中国語の歌を聞くとき、1つ注意点があります。日本の歌でメロディーによって単語のイントネーションが変わるのと同様に、元の単語の四声で歌われているわけではありません。楽しみながら中国語に慣れる感覚で聴いてみてください。
以下、初心者におすすめの中国語の歌を紹介します。
9-3-1. アルク 中国語で歌おう! 決定版 テレサ・テン編
『中国語で歌おう! 決定版 テレサ・テン編』 |
9-3-2. 中央出版社 CD付 覚えておきたい中国語の歌
『CD付 覚えておきたい中国語の歌』 |
『【C-POP指南】中国語ラップが熱い!人気の理由や火付け役の存在』
9-4. YouTubeを使ってみる
前に述べた映画・ドラマや歌も、YouTubeで簡単に検索できますが、併せて「中国語の学習チャンネル」も効率的な勉強法として活用できます。
フルーエント中国語学院のYouTubeチャンネルでは、発音の仕方を始め、自己紹介の仕方、勉強法、中国語力の活用術など幅広いトピックで講義しています。ぜひチャンネル登録をして、日々の中国語の学習にお役立てください。
10. 学習の成果を発揮!1分間スピーチを作る
これまで、発音の基礎トレーニングやシャドーイング学習のポイント、「総合教材」「短文教材」「単語教材」の選び方や使い方、楽しく学ぶ方法について説明してきました。これらの学習に真剣に取り組めば、当然のことながら日常会話や検定試験で通用する中国語が身につくはずです。
ある程度の中国語力が身についたら、あなたの中国語の勉強は終わりでしょうか? 筆者は、決してそうではないと考えます。
語学の基礎学習の先には、「自分のことや言いたいことを伝えたい」「中国語を自由に操って深いコミュニケーションを楽しみたい」「仕事で中国語を使えるようになりたい」などの目標があるはずです。
10章では、もう一歩先の学習法「1分間スピーチ」を紹介します。まずは学んだ表現を集めて、自分のことを表現する文章を作ってみましょう。また新たな中国語の世界への扉が開かれますよ!
10-1. 1分間スピーチで自己紹介
教材を通してインプットされた言葉や表現を使って自分のことを語るというトレーニングに取り組みます。
「私は日本人です」
「私は会社員です」
「私には○○な趣味があります」
「私の家族は」・・・・・ など、自分にまつわることをどんどん書き出してみましょう。
そしてお願いできる場合は、中国人講師などに添削をしてもらいながら、自己紹介をスピーチするイメージと用意を進めます。 1分かけて自分のことや自分の言いたいことを話すのです。 ここで使うのは自分にまつわる単語ばかりなので、1分間スピーチでは「自分の中国語単語」をふやす機会になります。そして自分を伝える力を磨いていけるので、結果的に中国語でのコミュニケーションはかなり向上します。
10-2. 1分間スピーチの作り方
ステップ① トピックメモ
言いたいことを日本語でメモする。この段階のメモは箇条書きに留めスピーチ文にはしない |
ステップ② 10分間練習
メモを見ながら3日間、1日最低10分、トピックについて中国語で話す練習をする。簡単な表現を使ったりどうしても出来ない場合はジェスチャーを使ったりしながらなんとか中国語を使い続ける。話しながら言えなかった単語や表現は「表現ノート」にメモをとる |
ステップ③ 表現ノートの活用
ステップ②で言えなかった単語や表現を辞書や教材で調べ「表現ノート」に書く。翌日のスピーチ練習でそれを活用する。 |
ステップ④ 原稿作成
3日間の練習が終わったら、1分間スピーチの原稿を作成する。 |
ステップ⑤ 添削&リライト
1分間スピーチの原稿を中国人講師の前で読み、添削&リライトしてもらう。さらにそれを中国人講師に音読してもらい、録音する |
ステップ⑥ 再練習
添削してもらった原稿をもとに1分間スピーチを繰り返す。スキマ時間(入浴中・トイレ・歩きながら・・・など)を活用するのがおすすめ |
ステップ⑦ シャドーイング
レッスン時に録音した音声(ステップ⑤)をシャドーイングする |
10-3. スピーチの応用
1分間スピーチのトピックは最初のうちは現在形で話せる内容にします。
例えば「私の今の生活」「私の家族」「私の好きなこと」「私の仕事」など。
慣れてきたら「未来形」や「過去形」に挑戦です。 未来形であれば「私の夢」「中国語を学ぶ理由」など。過去形だったら「子供時代に考えていたこと」「挫折を乗り越えた経験」「私が一生懸命にがんばったこと」など。
実際の会話では、過去形の使用頻度が高くなるので、過去形の1分間スピーチは、会話力をあげる良い機会になります。 なお、HSK5級・中国語検定2級を目指すころになったら、スピーチの時間も1分から2分に延長していきましょう。
11. さらに中国語力を伸ばす方法 -HSK・中国語検定-
中国語を勉強してある程度力がついてきたら、今の中国語力をチェックするために検定試験にチャレンジしてみましょう。
語学学習は、達成度を目に見える形でとらえることが難しいですが、検定試験に挑戦することで自分の実力がどれくらいなのかを判断することができます。
また、検定合格といった具体的な目標を設定することは、学習のモチベーションにも繋がります。中国語の勉強をスタートしたら、すぐに申し込める検定試験の一番下の級にまずは申し込んでみましょう!
発音の練習はじめ、「読む・聞く・話す・書く」といった総合力を磨きながら、HSKや中国語検定の検定試験対策の学習をすることが、使える中国語をマスターするための最も効率的な方法です。
11-1. 検定試験で自分の中国語レベルがわかる
まずは、今の自分の中国語レベルがどれくらいなのか、検定を受けてみましょう!
中国語検定は、英語でいう英検にあたる日本独自の検定試験で、日本中国語検定協会が実施しています。問題が日本語で試験会場も多いので、最初の力だめしにおすすめ。また、HSKは全世界の人が対象のTOEICやTOEFLにあたる試験で、中国政府認定の中国語の試験です。
【HSK(漢語水平考試)と中国語検定】日本で受験できる中国語の検定といえば「HSK(漢語水平考試)」と「中国語検定」。まずはそれぞれの試験の特徴、レベルなどをチェックしてみてください。
『HSKを受験するなら必読!HSKのレベルはこちらでチェック!』
『必読!中国語検定に挑もうと思ったら ≪級とレベル編≫』
11-2. HSK試験合格を目標に頑張ってみる
私は、中国語検定とHSK検定の2つの受験をすることをお勧めしますが、受験料もかかるので、どちらか一方ということであれば、HSK検定をおすすめします。なぜなら、中国語検定は、日本語と中国語の相互翻訳力が求められるのに対し、HSKは、中国語を用いたコミュニケーション能力の測定に特化しており、より実用性の高い試験だからです。
★HSK協会の公式ホームページにて「HSKとは?」について私が解説させていただいています。
11-2-1. 早速HSK試験に申し込もう
中国語の勉強を始めている、もしくは始めようとしているのでしたら、先にHSK試験に申し込みましょう!【HSKのホームページで試験日程をチェック】
もし、あなたが今、中国語学習ゼロの状態であれば、これから3ヶ月後に開催される「HSK1級(最も簡単なレベル)」に申込みましょう。それまで短期間で集中して学習できることができます。
中国語学習を始めているあなたの場合は、一度、過去問にチャレンジしてみましょう。いくつか過去問を解いてみて、「ちょっと頑張れば受かるな」と思うレベルに申込むことをおすすめします。「いつ受けようか?」などと考えているだけでは、レベルアップにはつながりません。まずは「試験に申し込む」という行動こそ、中国語マスターにつながります。早速次のスケジュールを確認して申込みしましょう!
HSKの日本ホームページで各級のレベルチェックが出来ます。また、中国の公式ホームページからは過去問題もダウンロード出来ます。トライしてみてください。
11-2-2. 合格すると自信がつく!やる気もアップ!
合格に向かって勉強すること、そしてその結果の「合格」をつかむという体験は、中国語を学習することを選んだことへの喜び、そして、必ず今後も中国語を勉強していく自信につながります。何度も受験を重ねて、中国語のレベルをアップさせていきましょう!
12. 学習を持続させる!5つのポイント
急な転勤などで必要に迫られたり、切羽詰まった状態で語学を勉強しなければならないのはごく稀です。 語学の学習が続かないのは「重要なのに緊急ではない」から、というのがほとんどではないでしょうか。
人は基本的に、緊急性の高いものを優先するわけですが、実は人生において最優先すべきはその「重要なのに緊急ではないこと」なのです。重要だが緊急でないことこそが、長期的に見て人生をプラスに向かわせるからです。
「結果を出す人たち」が最優先にしているのが、まさにこのことです。 毎日必ず「重要だが緊急ではないこと」のために時間をつくっている。 逆に、これを後回しにすると、「人生」の問題がどんどん溜まっていきます。
例えば「健康管理」はその最たる例です。健康管理を怠っていると、いずれ病気になります。つまり重要かつ緊急の事柄が増えてくるのです。 よりよく生きるためにはなんといっても「重要なのに緊急ではない」ことを優先することです。ただそれには時間がかかることが多いので、毎日少しずつ取り組む。 そのためにも「続ける仕組み」が必須になります。
以降そのためのさまざまな方法をご紹介しますので、ご自身に合うと思ったものはどんどん取り入れてみてください。
12-1.「やるしかない!」と思えるまで自分を追い込む
「何をやっても続かないしモノにならない」ということをよく聞きます。 続かない理由は実は「その人の能力云々ではない」のです。目標を設定し、いざ行動に移すときに「覚悟を決める」というプロセスが抜けているのです。
目標を設定しても「なんとなく」スタートしてしまう。その「なんとなく」が、達成を難しくさせる最大の要因で、なんとなく始めればなんとなくの結果しかでません。 どんなことであれ「達成」というゴールにたどり着ける人は、目標を設定したら覚悟を決めます。
この「覚悟」とは単なる精神論ではなく、別の言葉で言えば、「やらざるを得ない状況に自分を追い込む」こと。 例えば語学学習なら
・資格に合格するまでテレビのアンテナコードを抜く
・「毎朝5時に起きる」と友人に宣言し、実際に毎朝、起床報告メールを送る
・毎日ファミレスで1時間以上学習してから帰宅すると決める
・自由予約制ではなくスケジュールが決まっていて宿題の出る語学スクールに授業料を払う
確実になにかを達成できている人は、目標を設定したらせめてこれくらいまでは自分を追い込んでいます。
12-2.「未来のイメージ」を「現在の爆発力」に変える方法
今から5年後、あなたは中国語がかなり使いこなせるようになっているとします。 その時、次の9つの項目についてどんなことが実現できているのか、具体的にイメージし、ノートに書いてみましょう。
①仕事・キャリア(社会への貢献)
②お金・経済・物欲
③健康
④家族・パートナー
⑤人間性・人間関係
⑥中国語レベル
⑦学び・能力・自己啓発
⑧遊び・趣味・余暇
⑨居住環境
イメージする時は「明確にありありと」がポイントです。
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・体感覚の五感を駆使して「フルカラー」かつ「動画」で。
さらにその時の「感情」も存分に味わってください。緊張したりドキドキしていたり・・・。 そもそも人間は感情で動くものです。感情はとてつもないエネルギーをもっています。
例えば中国語を使ってビジネスをしているワクワク感や達成感をよりリアルに想像してみてください。 同じように5年後をイメージしてみてください。 その5年後のあなたの姿、実はこれが、あなたが中国語を学ぶ目標です。
イメージが明確になるほど目標がクリアになります。 それを実現したいと思いますか? 「ぜひ実現したい!」と思うならば学習を続けることができます。あなたはすでに導火線を持っています。あとはそれに火をつけるだけなのです。
12-3. マイナスの感情を味方につければもう投げ出さない
「中国語を身につけた5年後の素晴らしい未来」をとことん味わったら、次は「中国語を習得できないままの自分でいた場合の、最悪な未来」もイメージしてみましょう。
人はプラスの感情で動ける人もいれば、「恐怖」などのマイナスの感情で動ける人もいます。 ここで紹介するのは、マイナスの感情を味方につけて、行動の起爆剤にするという方法です。
例えば、せっかくスタートした中国語の勉強を途中でやめてしまえば、いつまでたっても中国語は使えないままです。そのままのスキルで過ごした結果の5年後・10年後のあなたの人生をできるだけ最悪なもので想像してみてください。 そんな気の滅入りそうな未来をとことん想像します。書き出したりイラストにしてみるものいいでしょう。
そうした作業を続けていると、当然のことながらとっても嫌な気持ちになります。 そうやって気持ちの中で自分を追い込み、「このままではダメだ!」と自分に喝をいれて奮起するのです。
また、過去において途中で投げ出してしまった経験も思い出してみましょう。苦い後悔が残っていたら、とことん悔みましょう。 過去への後悔の気持ちが、これからの目標実現ではものすごく重要になります。
「今あなたは中国語をモノにするという新しい目標があります。その時にこれと同じ後悔を味わいたいか?」です。 過去の後悔が今のモチュベーションになってくれるのです。
12-4. 目標レベルの精度を上げる
「旅行会話ができるくらい」では目標と呼べません。
中国語をモノにしたいといった時、それは具体的になにが出来るようになりたいのか。多くの人はここがかなり曖昧なのです。
「普段話せるくらい」でもかなり曖昧です。その話す相手によっては幅も広すぎます。 普段=日常会話だとしたら、政治や経済、スポーツ、芸能、食べ物・・・など日常で話題になることすべてを抑えなければなりません。
ですからまず「どの分野」の中国語なのかしっかり考えます。「自分の趣味で」なのか「自分の仕事で」なのか「自分の研究テーマで」なのか。 例えば仕事ならば「自分のビジネス」に特化する。
仕事で話す内容は、ほとんど毎日同じことを話しているので、実は習得が簡単なのです。最初はそれくらい絞ったほうがはるかに効率的です。 ただし、どこかひとつの分野に特化するといってもまずは基礎力があってこそ。基礎を踏まえた上でそれぞれの分野の中国語を鍛えていくという順番になります。
◆目指すレベルを考える際のポイント
-
- 自分が心から達成したいと思える目標設定にする
-
- 達成確率が4~7割くらいのものにする(高過ぎず低過ぎずの目標)
-
- 達成できたかを「○」「×」がつけられるくらいに具体化する
-
- 「~したい」ではなく「~する」で表現する
- 期限を明確にする
12-5. 目標設定・時間確保・習慣…持続させる仕組み作り
これまで具体的に述べてきましたが、以下、他の方法を箇条書きにしてみます。 その内容についてぜひ想像してみてください。あなたなりの発見があるかもしれません。
『行動目標と達成目標を区別する』 ・・・試験などに合格するのが達成目標、「毎日〇時間学習する」などが行動目標。ポイントは自分でコントロール可能な行動目標を明確にすることです。
『捨てるを断行し、勉強時間を確保する』・・・ネットサーフィンや何となく見るテレビの時間など、何を捨てることができるのかを明確にして、学習時間にあてます。
『いつ学習するかをハッキリと決めてしまう』 ・・・もっとも重要なのが、学習時間をブロックしてしまい、他の予定を入れないことです。朝の時間など、邪魔が入らない時間を確保しましょう。
『学習報告メールで自信と習慣をつくる』 ・・・「今日は○時間勉強しました」など、誰かに報告するシステムを作るのもひとつの方法。
『目標の公言・罰金制度で自分を縛る』・・・ 達成目標や行動目標を公言し、達成できなかった場合の罰金や、達成できた場合のご褒美を設定します。
『試験に申込み続け、モティベーションを維持する』・・・ とにかくまずは試験に申込みます。試験に申し込むことでモティベーションを上げるのです。
『学習に集中できる環境を確保する』・・・自宅で集中するのが難しい場合は、喫茶店や図書館、乗り物の中などを利用しましょう。適度に声を出せる環境も必要です。自宅で学習する場合は、勉強道具以外、机に何もない環境を作ります。
いかがですか。学習の最初に発音練習が大切だと言いましたが、ぜひ今の自分の発音を録音して残してください。 そして2か月の発音トレーニングを積んだ後や、半年、1年の後に改めて聞いてみてください。 自分の成長に驚愕することと思います。学習の継続には、目標を書いた紙を見続けることだけでなく、自分の成長をきちんと実感することも大切です。
13. 最後に
現在、私は日本の会社や中国語スクールも運営しながら、中国の企業にて中国人向けのリーダーシップ教育を行っています。受講生の中国人スタッフの方々は、半年間の研修を通じて、公私にわたりどんどん行動をしながら結果を出して行きます。成果発表会では、みなさんの笑顔が広がります。人生が変わりつつあることがわかる。当然ながら講師である私も充実感に包まれます。
私自身が中国への留学をしたのはかれこれ20年近く前です。それから、自分自身の人生も大きく変わりました。それだけでなく、講師として国内外で5000人以上の方の人生の可能性を広げるお手伝いもさせていただきました。
語学学習というのは、様々な機会を広げてくれるツールです。さらに、これから世界最大の経済大国になっていく中国の言語を学ぶのは、あなたの可能性を大きく広げることでしょう。
そして何より、語学が私たちの人生を変えてくれるのは、それを通じてたくさんの人とダイレクトに関わっていけるからだと考えています。人との関わりこそが私たちの人生を豊かにしてくれます。
ぜひ、この記事の中で何かひとつでも行動につなげ、人生の新たな可能性の扉を開けてください。このやり方で学習すれば必ず結果が出ることは、私が指導させていただいた受講生が証明しています。心から応援しています。
なお、使える中国語を最短でマスターする動画を、期間・人数限定でプレゼントしています。いますぐこちら【無料中国語レクチャー】をぜひ体験してください。