初心者の人ほど、レバレッジを何倍に設定するかということに気をとられがちですが、大切なのはレバレッジよりも取引枚数です。ポジションに対して、1ポイント動いたらいくらの利益か損失か、またその銘柄で予測できる1回の最大損失はどれくらいになるのか、これらの把握が重要です。NYダウ株価指数cFDの売買を例に説明しましょう。
たとえば、指数cFDの証拠金率が5%だとします(レバレッジ20倍)。この場合、NYダウが9700ドル、ドル/円が90円だと、必要な証拠金は4万3650円となります。このときAさんは20万円の資金をロ座に入れて、NYダウを2枚買い建てました(レバレッジ約10倍)。NYダウが1ドル動いたときに発生する損益は90円。通常、NYダウは1日で 100~200ドルほど動くので、特別大きな出来事が起こらなければ、最大損益はおよそ1万8000円前後と予測することができます。Aさんの場合は、ポジションを2枚持っているので3万6000円です。しかしトレードは、順序よく勝ちと負けを繰り返すわけではありません。連敗してしまうこともあります。そんなとき、絶対避けなくていけないのが強制決済です。証拠金使用率150%が強制決済ラインだとすると、口座残高が4万3650円を切った時点で強制決済が執行されることになります。つまり、3万6000円の損失を連続415回出すと、マーケツトからの退場を余儀なくされることになります。もし、レバレッジをフル稼働して4枚買い建てていたら、たった2回の負けでアウトです。 実際にトレードしている者の実感からいうと、5~6連敗くらいはザラですから、5~6連敗しても、退場せずにすむ投資資金と枚数にすることが大切です。
もう1つ。ポジションはできるだけ2枚以上持つようにしてください1枚だけだと、どうしても判断が甘くなりがちだからです。( ´艸`)