できたてホカホカはうまいけど…
せっかく作った料理はできたてホカホカを食べてほしい!
誰かのために料理を作った人ならば、誰でもそう思うかもしれない。
でもこれって、食べる方から見れば、作り手の我儘なんですよね。
もちろん出来立てが一番おいしいのは分かるのですが、
どんなタイミングで食べるかは、食べ手の自由です。
作り手側があたたかい料理を食べてもらいたいと思うのは、
あたたかい状態で食べてもらうことを目的に作っているから。
相手の食事の時間に合わせて、完成までの時間を逆算して準備を始め…
これって結構大変。
大変な思いをして作った料理だからこそ、あたたかいうちに食べてほしい。
だから、食べてほしいときに食べてほしい相手に不満を募らせてしまう。
これが原因で夫婦げんかになった人って多いんじゃないでしょうか?
でも、生活様式が一人一人違ってきた現代にあって、
家族そろって食事をとるということは、とても難しくなってきています。
ならば、最初からあたたかい料理を食べてもらうことを期待しないで、ご飯の用意をすればいいんじゃね?
と思うんですね。
できたてじゃなくてもいいじゃん!
料理は出来立てが一番うまい、そりゃそうだろう。。
だが、家族の帰宅に合わせて出来立てを用意するのは、思った以上に大変な作業だ。
まず、家族の帰宅に合わせて逆算して料理を始めなければならない。
当然終了時間は決まっているから、時間に追われての作業となる。
焦りが生まれ、余裕がなくなり、料理の質も低下する。
焦ってやってもよいものはできないのだ。
これは料理に限った話ではないのだが。
そこで、「できたてじゃなくていいじゃん!」という全く逆の考え方をしてみる。
この発想の転換ができるとすこぶる楽だ。
何せ、いつ準備したっていいのだ。
もちろん家族の帰宅に間に合えばの話だが。
極端な話、朝のうちに作ってしまっても構わない。
当然冷めてしまうけれども、電子レンジを使えばホカホカの食事を提供できる。
「できたて」ではないだけだ。
時間に追われて用意をするわけではないので、余裕をもって料理ができる。
材料が足りなければ、ちょっとそこまで行って買ってくりゃぁいい。
「ごはんできたよ~」なんて集合をかけたり、
なかなか集まらない家族にイライラするなんてこともない。
盛り付けをしたらラップをかけて食卓の上に置いておき、
「あとは勝手に食べてくれ!皿洗いくらいはやっとけよ」
ってなもんだ。
これ精神的に楽。
しかもうちの家族、帰宅時間がバラバラなうえに、
電子レンジで温めなおすことすらやらない。
こんなことならば、何が何でもできたてを…なんて無駄な努力だね。
忙しい時間にわざわざ料理を作っている
そもそも、夕方っていうのは、主夫にとって一日の中で2番目に忙しい時間だ。
1番目は朝ね。
夕方になると子供たちが学校から帰ってくるし、
習い事への送り迎えをしなければならない家庭もあるだろう。
子どもっているだけで、主夫の仕事量が3倍になる。
こんな忙しい時間に料理なんかやってられっかって話だ。
18時に出来立てご飯を用意しようと思ったら、
17時くらいには準備を始めなければならない。
この時間帯は、洗濯物関係、風呂関係、子供の宿題、
そして何より子供の相手で手が一杯。
こんな時間に料理をするなんて、自分の首を自分の手で絞めているようなものだ。
あぁ、あほらしい。
料理の効率化はルーティン化
結局家庭料理なんてものは、安全で栄養のバランスがとれていれば満点なんですよ。
出来立てかどうかは二の次。
だから、できるときに料理してしまえばそれでいいわけで、
あたたかい料理が食べたければ、チンしてもらえばいいんです。
しかも、毎日の献立を考えるのも面倒だから、我が家は一週間の献立を決めてある。
料理のルーティン化にはいい面があって、
同じ料理を毎週作っていると自然と腕が上がってくる。
そりゃそうだよね、同じもの作っているんだから。
すると、先週のカレーよりも、今週のカレーの方がおいしくできるようになる。
結局いろんなおかずを時々作る、でも味はいまいち。
という状況よりもはるかに家族に喜ばれるわけです。
温かくなくってもね。