FXのOCO注文は、「売り」と「買い」の両方の注文を出す方法です。
便利なOCOオーダーについてご紹介します。OCO注文とは、「売りと買いの2つの注文を同時に出す」方法です。OCO注文のメリットは、片方の注文が確定すると、もう片方の注文が自動的にキャンセルされることです。
例えば、1ドル110円の時に109.500円で買ったポジションの場合
決済(1):1ドル=111円まで上昇したら売り注文(利益確定)
決済(2):1ドル109円まで下がったら売り注文(ストップロス)
1ドル=111円まで上昇したため、売り決済注文が執行され、利益が確定します。価格が下落した場合、売り決済注文は自動的にキャンセルされます。1ドル=109円まで下落したところで売り決済注文が執行され、損失が発生したため、売り決済注文を取り消す。価格が上昇した場合、売り注文は自動的にキャンセルされます。つまり、OCO注文は、「価格が上昇したら買う」「価格が下落したら売る」という2つのモードを同時に行うことができるのです これがOCOオーダーの特徴です。
OCO指令の効果的な活用
OCO指令のタイミング
- 新規に注文する場合
- 決済注文をする場合
新規注文時のOCOは、それぞれ「売り」「買い」の指値注文となります。「売り」と「買い」の注文を出す理由は、相場が一定の値幅の中で行ったり来たりすると、上にも下にも動く可能性があるからです。そのため、どちらかに動いても対応できるように注文を出します。
例えば、現在の価格が107円で、今後、市場価格が上下すると予想される場合
- 1ドル=110円になったら買い注文を出す
- 1ドル=106円台まで下がったら売り注文
指値注文は同時に2つ出すことができます。
決済注文のOCO
決済注文の場合、指値注文と逆指値注文を同時に出し、注文の方向を逆にすることで、利益確定や損切りを狙う方法です。
例えば、1米ドル=103円で新規に買い注文を出した場合
- 1ドル=115円まで上昇したら売り注文(指値・利確)
- 1ドル=106円まで下落した時点で売り注文を出す(ストップロス、テイクプロフィット固定)。
逆に、1米ドル=103円で新規の売り注文を出した場合
- 1ドル=115円まで上昇したら買い注文を出す(逆指値、ストップロス)。
- 1ドル=106円まで下がったら買い注文を出す(指値、逆指値)。
利益を確定するために注文を出したり、逆にそれ以上の損失を防ぐためにストップロス注文を出すこともできます。
OCO注文を利用する2つのメリット
第一のメリットは、安定的かつ確実に利益を上げることができることです。あらかじめ決済値が指定されているため、大きな利益を狙うことはできませんが、同時にストップロス注文を出すことで、大きな損失を防ぐことができます。予想が外れて損失が出たとしても、損失は最小限なので、気がついたら証拠金がなくなっていた!という心配はありません。これが、しっかりと、確実に、利益を上げることができるメリットの一つです
また、OCO注文は、市場の状況を予測することが困難な場合にも利用することができます。相場がどちらに動くか予測できない場合、利益確定や損切りを同時に行うことができるので、相場がどちらかに動いても対応することができるのです。
OCO注文のデメリット
OCO注文は、指値・逆指値注文と同時に発注されるため、誤って発注してしまう可能性があります。特に初心者の場合、指値で注文を出すべきところを逆指値で出してしまうことがあります。注文を出す前に、指値注文と逆指値注文の違いをよく理解してください。
指値注文(利益確定のため)
- 買い注文:現在の価格より低い価格で注文すること
- 売り注文:現在の価格よりも高い価格で注文を出すこと
ストップロス注文(損切りする)
- 買い注文:現在の価格より高い価格で注文を出すこと
- 売り注文:現在の価格より低い価格で注文を出すこと
OCO注文は事前に発注することができますが、予期せぬ値動きが発生した場合は、注文を修正する必要があります。自動的に決済されるのが利点だが、一度発注したものは自動的に変更されない。修正しない限り、最初に注文を出した時と同じタイミングで決済されます。予想外にレートが上昇して大きな利益を狙えたとしても、早めに決済されてしまい、チャンスを逃す可能性があります。相場が大きく変動した場合、せっかく注文を出したのに、訂正が必要になることを忘れないでください。
この記事の内容は個人の見解です。金融商品の取引は、自身の責任で行ってください。読者の損失に対しましては、当ブログの管理者は一切の責任を負いません。<(_ _)>
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