外国為替取引における4つの取引スタイル
FXには4つの取引スタイルがあり、取引手法によって、狙える収益性、取引のタイミング、使用する時間枠が異なります。投資家は、自分の性格やライフスタイルに合わせて、次のような取引スタイルを選択します。
スキャルピング
- 数秒~数分
- 1日数回~100回以上
- 1~10pips程度
- 1分~5分程度
デイトレード
- 数分~数時間
- 10~100pips
- 1日2回
- 5分~1時間
スイングトレード
- 数日~数週間
- 100~500pips
- 1時間~1日1回
長期取引
- 数週間~1年以上
- 500~1500pips
- 週1回~年1回
ここでは、超短期売買のスキャルピングについて詳しく解説します。
超短期売買! FXのスキャルピングとは?
スキャルピングは、4つの取引スタイルの中で最も短い取引方法です。数秒から数分で取引を完了し、複数回の取引で利益を積み重ねることができます。それほど短いのですいろいろな取引スタイルがありますが、その中で新規注文から決済注文までの時間が非常に短いものがあります。
スキャルピングには5つの大きな特徴があります。
- 利益の積み上げが早い
- 損失は非常に小さい
- 初心者の方には難しい
- 短時間で効果的な取引を実現
- 短期間で取引経験を積む
利益の急激な蓄積
スキャルピングは取引時間が短く、取引回数が多いので、利益が早く積み上がります。小さな利幅を狙う手法ですが、取引すればするほど利益は大きくなります。逆に、取引回数が少なければ、1回あたりの利益も小さくなり、他の取引方法よりも儲けにくい。例えば、10pipsの利益率を1日30回獲得すれば300pipsとなり、デイトレード(100~200pips)よりも多く稼ぐことができます。
少額の損失
FX取引には、少なからず利益と損失があります。なぜなら、自分の予想に反して相場が動いた場合、自分が取れる利益幅や損失幅がどうしても小さくなってしまうからです。相場が急変したときは、すぐに損切りして手放すことで、損失を最小限に抑えることができます。
初心者の方には難しい
スキャルピングは、一般的に初心者には難しい手法と言われています。その理由は、短時間でマーケットを分析し、取引判断をしなければならないからです。そのチャンスを生かすためには迅速な分析と判断が必要であり、市場に不慣れなビギナーにとっては障害となる。また、何度もポジションを置いたり閉じたりするため、肉体的・精神的に疲労しやすいことも初心者には向かない理由のひとつです。
短くても効果的な取引時間
4つ目の特徴は、取引時間が短く、利益を出すのに十分な効率性を持っていることです。スキャルピングは数秒から数分で取引が完了するので、投資資金が多ければ低レバレッジでも短時間で1,000円以上の利益を出すことも可能です。通勤電車の中、帰宅後、寝る前など、忙しいサラリーマンにとって有効な稼ぎ方であることは間違いない。
短期間で取引経験を積むことができる
5つ目の特徴は、取引経験を素早く積めることです。これは、4種類のトレードのうち、スキャルピングが最も多くのトレード回数を必要とするためです。
スキャルピングに向いてる人、向いてない人とは?
スキャルピングは、一般的に初心者には難しい手法と言われています。その理由は、短時間でマーケットを分析し、取引判断をしなければならないからです。発生したチャンスを生かすためには、素早く分析し、判断する必要があり、相場に慣れていない初心者には高いハードルとなっています。また、スキャルピングが初心者に向かない理由として、何度もポジションを置いたり閉じたりするため、心身ともに疲労しやすいということが挙げられます。
スキャルピングに向いているのはどんな人?
- 迅速な意思決定ができること。
- 根気と忍耐を持つ
- 毎日グラフとにらめっこできる
- FXに時間を割くことができる
- しつこいくらいに好き
- コンピュータゲームが得意である
- スキャルパーに向かない
- 自分の判断や反応に自信が持てない
単調な作業の繰り返しが苦手
- 集中力が途切れやすい
- 忙しくて為替に時間を割けない
- 一攫千金を狙う。
- 長期的な分析・予測を楽しみたい。
また、冷静な判断ができ、過去に引きずられない人が向いていますね 。
FXのスキャルピングで勝つための6つのコツ
スキャルピングで勝つためには、以下の6つのコツに注意してください。
- 対応通貨ペア
- 時間帯をターゲットにする
- 目標とする利益率
- 高機能ツールの活用
- 道具を使いこなす力をつける
- テクニカル分析を学ぶ
適切な通貨ペア
スキャルピングに適した通貨ペアを選んで取引するようにしましょう。なぜなら、通貨ペアにはさまざまな特性があり、その適否は取引スタイルによって異なるからです。通貨ペアを正しく選択しないと、取引効率が悪くなり、利益を上げることが難しくなります。したがって、通貨ペアを選択する際には、以下のような特徴を持つペアを選択する必要があります。
スキャルピングトレードに適した通貨ペアを選択する特徴
- 狭小スプレッド
- 適度な変動率
- 高い取引量(例:USD-JPY、EUR-USD、GBP-USD)。
時間帯をターゲットにする
日本時間の午後3時から午前1時までの時間帯は、スキャルパーにとって絶好のチャンスです。この時間帯は流動性が高いため、多くのチャンスがあります。欧州市場は15:00、ニューヨーク市場は21:00、ロンドン市場は1:00に開場します。外国為替市場は平日24時間営業ですが、特に取引が活発な時間帯を狙うことで、効果的にスキャルピングを行うことができます。ベストな時期についてもっと知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてください
戦える利幅について
スキャルピング取引では、狙える証拠金をしっかり確保するのがコツです。なぜなら、狙える証拠金は1~10pipsと小さく、スプレッドやその他の手数料が大きいと結果的にマイナスになるからです。スキャルピングとは、短期間で一定の方向に相場を動かすトレードのことです。 1トレードあたりの勝率を上げることができますので、即断即決の力を鍛えましょう。
高機能なツールを使用する
高機能なツールは、業務を円滑にし、予測をより正確にし、収益性を高めることができます。具体的には、以下の6つの機能を持つツールです。
- スムーズな操作性
- 複数のチャートを同時に表示する機能
- 少なくとも5つのテクニカル指標とオシレーター系テクニカル指標
- チャート上に2つ以上のテクニカル指標を同時に表示することが可能
- 小さな滑り
- スピードソート機能、チャートソート機能
ツールハンドリングのスキルアップ
スピードが要求されるスキャルピングでもたもたしていると、誤操作や誤発注でチャンスを逃したり、損失を出したりする可能性があります。リスクゼロで練習するには、デモトレードを利用するとよいでしょう。
テクニカル分析を学ぶ
6つ目は、テクニカル分析を学ぶことです。テクニカル分析を学ぶことで、予測の精度が上がり、利益を出しやすくなるからです。具体的なテクニカル指標は以下の通りです。
- ボリンジャーバンド
- トレンドライン
- RSI
- 移動平均
- MACD
FXのスキャルピングで儲けるコツ
テクニカル指標と同じように、手法も重要です。なぜなら、手法を知らなければ、エントリーポイントを見つけることができず、利益を上げることができないからです。FXのスキャルピングで損をするリスクを減らすために、以下の4つのポイントに注意してください。
- 一定量を取引する
- 適切な通貨ペアを選択する
- 完全に損切りする
- 情報収集
全く経験のない人や、まだマーケットに慣れていない人は、取引量を固定した方がいいでしょう。安全な範囲でトレードを繰り返し、確実に利益を積み上げていくことが重要です。取引量を増やすことは、大きな利益につながりますが、失敗した場合には大きな損失にもつながります。そのため、最初は小さな音量で固定し、慣れてきたら徐々に音量を上げていくようにしましょう。
スキャルピングに適した通貨ペアを選び、1つの通貨ペアに限定する。なぜなら、初心者が複数の通貨ペアを同時に見ながらスキャルピングするのは、かなり難しいからです。通貨ペアの数が増えれば、分析・検証・取引判断の作業量も大幅に増え、ミスも起こりやすくなります。スキャルピングはさらに難しいので、最初は1つの通貨ペアに限定して、無駄な作業やストレスを避けるようにしましょう。
完全に損切りすることは、どのような取引スタイルにおいても重要なリスク管理方法です。なぜなら、損失を最小限に抑えなければ、たとえ大きく儲けたとしても、損失が利益を圧倒してしまうからです。特に初心者の方は、取引をする際に必ずストップロスを設定し、そのポイントに到達したら取引を終了し、次の取引に資金を投入する必要があります。
「2%ルール」は、損失を減らす効果的な方法として、初心者に推奨されています。損失が資本の2%に達した時点で損切りする方法で、実際にプロも推奨しています。
4つ目は「情報収集」です。なぜなら、市場に影響を与える情報を知らずに取引すると、大きな価格変動に巻き込まれ損失を被る可能性があるからです。例として、次のような状況があります。
- 外国為替会社のメンテナンススケジュールが分からず、注文再開時に為替レートが乖離することによる損失。
- 政策金利の引き上げを知らずに市場に売り込んだことによる損失。
- 経済指標の発表タイミングが分からず、急激な上昇・下降に巻き込まれたことによる損失
- 外国為替会社のメンテナンスのタイミングが分からず、注文再開時に為替レートが乖離することによる損失。
- 政策金利の引き上げや売り込みに気づかなかったことによる損失。
- 経済指標の発表タイミングを把握せず、急激な上昇・下降に巻き込まれたことによる損失。
FXのスキャルピングで気をつけるべき4つのこと
FXスキャルピングの注意点は以下の4つです。
- スプレッドの蓄積
- チャートを遵守する
- 一部のFX会社では、提供できない
- 通信環境
スキャルピング取引はスプレッドを蓄積する。その理由は、他の取引方法と比較して取引回数が多いからです。スプレッドは常に取引ごとに課金されるため、取引回数が多くなればなるほど、必然的にコストが高くなります。そのため、FX会社を選ぶ際には、いろいろな会社を比較して、スプレッドが狭い会社を利用するようにしましょう。
チャートに忠実であること。スキャルピングでは、取引機会を逃さないために、チャートに忠実であることが要求されます。なぜなら、1回の取引で得られる利益は小さいので、できるだけ多くの機会を利用する必要があるからです。他の取引方法よりもチャンスが多いため、常にチャートを眺めていないと、運用効率が落ちてしまいます。スキャルピングは、PCのモニター数を増やし、トレードに集中する時間を確保することで効果的に行うことができます。
一部のFX会社では取り扱いがない。FX会社によっては、スキャルピングを使わない場合もあります。DMMFXなど一部のFX会社では、スキャルピングを自主的に禁止しているからです。FX会社は状況に応じてフィルオーダーを出しますが、スキャルピングはフィルトレードが間に合わないというリスクを伴います。例えば、DMM FXでスキャルピングを行ったトレーダーの中には、口座を凍結された方もいらっしゃいます。そのため、口座開設を検討しているFX会社がスキャルピングを禁止しているかどうかを事前に確認することをお勧めします。口座が凍結され、全く取引できないのはトレーダーにとって苦痛です。凍結される期間や解除の条件はFX会社によって異なるので、必ず確認してください
良好な通信環境での取引。通信環境が整っているところで取引することが大切です。通信環境が悪いと、為替レートの更新が遅れ、注文処理も遅れ、取引が不利になる。ストップロス注文が通らないと含み損が増え、大損する可能性があるので、機器のスペックだけでなく、電波やWi-Fiの状況にも気を配るようにしましょう。
スキャルピングに向いているFX会社3選
スキャルピング目的でFX会社を選ぶ場合は、以下の4つの条件を満たしている会社を選ぶことをおすすめします。
- スプレッドが小さい会社(USD/JPYが0.3銭以下)
- 約定力が高い会社(意図した価格・時間で売買が成立すること)
- ファストオーダーシステムに実績のある会社(簡単・迅速な発注が可能な会社)
- ニュースをタイムリーに発信している会社(情報量、発信スピードは適切か?)
以下に紹介するFX会社は、4つの条件をすべて満たしており、スキャルピングに最も適したおすすめの会社3社です
- 松井証券
- GMOクリック証券
- FXプライム
FXはスキャルピングに限らず、損切りと利確があります
FXのどの取引スタイルを選択するにしても、基本は「損を小さくして、利益を大きくする」ことです。損失を最小化し、利益を最大化することで、まったくもってポジティブな結果につながるからです。FXで成功できる人は、間違いなく損小利大を貫いています。スキャルピング取引は「損大利小」になりやすいと言われているので、特に注意しましょう!
この記事の内容は個人の見解です。金融商品の取引は、自身の責任で行ってください。読者の損失に対しましては、当ブログの管理者は一切の責任を負いません。<(_ _)>
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