目次
無料の罠
こういう経験ありませんか?
ネットスーパーとかで買い物してて
あと300円買えば送料無料になる
これが無料の罠です
無料の罠とは
ただになるという条件を組み合わせて
合理的に考えればこれ以上出費すべきじゃないっていう状況で追加で
お金を出させることです
例えばスーツを2着買えば3着目がタダになるとか
2000円飲食すれば駐車場代が無料とか
無料の罠にはまると合計金額が上がってしまって
総支出額が増えているのにも関わらず
どうせ必要なものだから
いつか使うことになるから
という感じでいろんな理由をつけて
とにかく無料の条件を満たすための選択肢を選んでしまうんです
激安セール、無料キャンペーン
これらの広告文句につられて
結局最終的な出費が膨らんでいる
そのことに本人は気づいていないわけです
こういう人は「お得だーっ」て言ってるんですけど
その割に手元に対してお金が残っていない
本当の意味でお得なのであれば
もっとお金残っているはずです
無料というのは人の購買心理をコントロールする
もっとも有効な戦略の一つです
無料の罠にはまらないためには
「タダより高いものはない」という
昔ながらの戒めを心に刻んでおくことです
フレーミング効果
タウリン1000mg 配合リポビタンD!
落ち着いてください1g です
1000mg というのは1g です
当たり前の話です
ある病気を抱えていて
医師に手術の成功確率は90%です
と言われるのと
失敗確率は10%ですって言われるのでは
どちらの方に希望を持てるでしょうか
一般的には成功確率90%てくれた方が
希望が持てるはずです
このように同じ情報なのに
表現が変わると印象が変わる
これをフレーミング効果といいます
営利企業は消費者が最も魅力的に感じる表現を使って
マーケティングします
消費増税のときも
消費税が2%アップします、増税前に買った方がお得!
ではなくて
消費税が10%になります、増税前に買った方がお得!
同じこと言ってるはずなのに
やっぱり後者のほうが強く訴求できます
この罠にはまらないためには
今自分が目にしている広告は
企業が考え抜いた最高のアピールであることを知ることです
そこから引き算するぐらいの目線がちょうどいいのです
感応度逓減性
50万円って大金ですよね
ところがこの50万円を少額に感じてしまうときがあります
3000万円の住宅を買うときに
70万円で床暖房のオプションをつけましょう
もし今決断してくれれば20万円を値引きして50万円にしますよ
と言われる
家の値段が3000万円でオプションを付けて3070万円
値引きして3,050万円
このぐらいなら別にいいかみたいになってしまいます
こうなってしまう人は少なくないんです
冷静に考えれば50万円って大金なのに
3000万円との比較で大した価格じゃなく見えてしまうんです
普段使っている金額から2桁がったら
あとは一緒かなってなっちゃうんです
でも50万円は50万円なんです
基準になる金額3000万円の大きさによって
同じ金額50万円の価値が変わってしまう
これを感応度逓減性といいます
人間はそういう傾向があるんだと覚えておいてください
おとり効果
新しい選択肢を追加することで
その商品に市民権があるかのように見せる
これをを「おとり効果」と言います
今まで存在していなかった商品サービスが市民権を得るには
競合相手や比較対象が出てくればいいわけです
競争が激化して大変になるどころか
かえって消費者に安心感を与えることができて市場が成長するんです
おとり効果の罠にはまらないためには
どう売られているかということではなく
自分が欲しいかどうかに集中しましょう
極端回避性の罠
人は極端な選択肢を排除する傾向にあります
安すぎるものとか高すぎる物っての選ばずに
最終的に無難に保守的に行動して
ついつい満額を選んでしまう
このような修正を極端回避性といいます
大中小だったら中ぐらいしておこうかなとか
松竹梅だったら竹にしておこうかなということがよくありますよね
もしお客さんの本来のランチ予算が1000円であったとしても
1000円と1500円と2000円のランチがあることによって
1500円のものを選んでくれる可能性が高まります
極端回避性の罠にはまらないためには
自分には何が必要か
自分は何が欲しいのか
自分目線の軸を絶対にブレさせないことです
他人が用意したものを見せられてしまうと
いい感じで誘導されてしまいます
行動経済学やマーケティングを学ぶと
お金を貯める力ちお金を稼ぐ力の両方を高めらます
お金が手元に残らない人は
無意識のうちに高いお金を払わさせられている可能性があります
自分の財布の中に手を突っ込まれているってことです
消費者心理の穴を突くマーケティングテクニック
行動経済学を生かしたマーケティング手法が悪いものだ
というわけではありません
良い商品サービスをつくるだけでは商売が成立しない
最高の商品も人目に付かないのでは意味がない
マーケティングというものが
必要なものを必要とする人に届けるだけじゃなく
不要な物を必要としていない人に届けることもできてしまう
これも事実なんです
価値のない高額商材とかは後者のパターンです
全くいらないのに何となく必要な気分にさせてしまう
消費者サイドとしては自分にとって不要なものが
必要なものだと誤認させられていないか十分に注意する必要があります
無駄なお金を払っていることを自覚できていない
無意識の状態が一番恐ろしいです